クラスメイトと悪夢再来
三山と強引に買い物の約束をさせられた後、教室に入ると既にほぼ全員が来ていた。
時計を見るとホームルーム開始10分前。
どうやら三山と結構長く話していたらしい。
とりあえず、席に座る。
「おはよう。九条君。」
「ああ。おはよう。」
隣の席の崎田凛に挨拶を返す。
「疲れてるね?」
「まぁな…。朝から騒がしい奴に捕まったから…。」
「騒がしい奴?」
「一年の三山だよ…。」
「夢菜ちゃん?」
「うん。」
「明るく元気だよね。」
「いや、ただ騒がしいだけだろ…。」
「またそんなこと言ってー!ダメだよ?女の子には優しくしなきゃ。」
「優しくしたら、地獄が見える…。」
三山なんかに優しくしたら…。
想像…。
『せんぱーい!今日も何か奢ってくださーい!』
とかなる!
うん。無理!財布が死ぬ!
「地獄って…。」
崎田は困ったように微笑む。
「はぁ…。おまけに買い物に行く約束させられたし…。」
「え…?」
「どうした?」
「それって…デート?」
「デート!?」
いやいやいや、まさか…。デートって…。
ただ、二人で買い物に行って、何か食べたり、そこら辺見てくるだけだって!!
あれ…?それってデートじゃん!?
「いや、まあ、デートみたいになるかもしんないけど…。無理矢理付き合わされるだけだし…。」
「そっか…。」
あれれ〜?おっかしいぞ〜?
何か崎田の元気がないんですけど…。
「あのさ…九条君。」
「何?」
「嫌ならいいんだけど、私も買い物に付き合ってほしいんだけど…。」
「え?」
「次の土曜日なんだけど…。やっぱりダメだよね…!ごめんね…!忘れて。」
「いや、別に暇だからいいけど…。」
「え!?本当に!?」
「お、おう。」
「やった…。じゃあ、よろしく!」
「おう…。」
先程とはうって変わってかなり元気になったんだけど…。何で?
しかし、これで土曜日にも買い物に行くことが決まったわけか…。
まあ、いいけどさ。どうせ暇だし。
その後、チャイムがなり担任教師が入ってきてホームルームが始まった。
午前の授業は寝て過ごし、昼休みになった。
今日はちゃんと弁当もあるので、買いにいく必要はない。
金が減らないって素晴らしいね!!
弁当を開けると、今日も美味そうな見た目だった。
勿論、味も美味しいだろう!
一口食べたがいつも通り、美味しい。
流石は由美だ。
と弁当を満喫し、食べ終わり、本でも読もうかなとライトノベルを取り出した。すると教室の扉が開かれた。
「せんぱーい!」
魔王再来…。お願いだから俺の優雅な一時を邪魔しないでおくれ!
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