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一大事を引き起こした妹

一作目が途中ですが二作目です。

高校二年生になって3ヶ月。やっと新しいクラスに慣れてきた俺は、今、最大のピンチを迎えていた。

ウォッチ!今何時?

一大事!

そうですよ!一大事ですよ!今は午前9時半。大遅刻ですよ!

急いで下の階に降りると紙が一枚、机の上に置いてあった。

内容は、

「お兄ちゃんへ。

お寝坊なお兄ちゃん。起きたかな?起きたならご飯をしっかり食べて学校に行ってね。私は遅刻したくないから先に行くね。由美」

由美…。起こしてくれてもいいんじゃないかな…。 しっかりと飯を食べ、走って学校に向かう。

どうせ遅刻なんだ!なら急ぐ意味なんてない。でも急がないと。出来るだけ早く着くために。ウォッチ!今何時!

辛いぜ!マジ!

えーと、10時ですね!

あはは…。

学校に着いたのは結局、10時半過ぎだった。

教室のドアを開け、どうせ怒られるのは目に見えてるので、清々しく言い放った。

「おはようございますっ!」

「あ、ああ。おはよう。」先生は一旦、戸惑ったが、

「九条。遅刻だぞ!」

「寝坊しました!以後、気をつけます!」

その瞬間、クラスがドッと笑いだした。

「はぁ。もういい。席につけ。」

「はい。」

言われるがまま、席につく。

「よぉ!和也。」

「おう。」

話しかけてきた前の席の比野岸陸斗(ひのきしりくと)に挨拶を返す。

「珍しいな。お前が遅刻するなんて。」

「目覚ましがぶっ壊れてたんだよ。それに誰も起こしてくれなかった。」

「ドンマイ!」

「はぁ。」

その後、二時間目の授業が終わった。

「なぁ、次の数学の宿題やったか?」

「あ!忘れてた…。」

陸斗に言われてハッと気がつく。

そうだった…。宿題あったんだった…。

「お前も忘れたのか?」

「ん?お前も?」

「もちろん!宿題なんてやるわけな…痛!」

ゴンと鈍い衝撃と共に陸斗の頭の上には教科書が叩き落とされていた。

「へー。次は必ず自分でやるって言ったのは誰だったかなー?だから仕方なく今日も貸したんだけどなー?」

そこには修羅のようなオーラを纏った木山大和(きやまやまと)がいた。

「は、はは…。」

陸斗は顔が青ざめ、大量の冷や汗を掻いている。

まぁ、俺もぶっちゃけかなり怖い。

なんか大和のやつ笑顔だし。だから余計に怖い。

その後、陸斗は大和にたっぷり絞られ、数学の授業の時は生気の抜けた脱け殻のよいになっていた。

そして、午前の授業が終わり、昼休み。

弁当は…ない!

作れよ!由美!

朝飯より弁当の方が大事だよ!

とここにいない妹にキレても仕方ないので、購買でパンを買った。

今月、金がピンチなのに…。まぁ、ゲーセンで使いすぎた俺が悪いんですけど…。

昼休みを終え、午後の授業が終わり、家に帰宅した。

「ただいま。」

「おかえり〜!お兄ちゃん!」

「やぁ、由美ちゃん。」

「ど、どうしたの?お兄ちゃん…。なんか怖いよ…?」

「どうして今日、起こしてくれなかったのかな?」

「忘れてた。」

「うん。そっか。じゃあなぜ、お弁当がなかったのかな?」

「あ!忘れてた。」

「おい!死活問題だよ!どっちも!」

「てへ☆」

「可愛く言ってもダメだ!」

「ごめんごめん。許してね☆」

「うわー。あざとい!」

「ひっどーい!」

「はぁ。」

何か今日はかなり疲れた気がする…。

さっさと寝よう…。

と思っていた時間が僕にもありました。

現在、翌日の午前2時です。

今日、宿題を忘れたペナルティのプリントを書いています。

いくらなんでも多すぎるだろ!

プリント10枚を明日までとか鬼畜過ぎるだろ!

その後、やっとのことで宿題を終わし、ベッドに行くと、由美が寝ていた。

どうやって部屋に入ったの!?まったく気づかなかったよ!?

こいつ泥棒の素質があるぜ…。

「おい。」

「んー?何?お兄ちゃん。」

「なぜいる?」

「見た映画が怖かった。」

「夜にホラー映画なんて見るからだろ!」

「だから怖いから一緒に寝て?」

「あのさ、お前、今、いくつ?」

「ん?15だよ。」

「だよな。なのに二人で寝るとかおかしくない?」

「おかしくない。」

何でそんな、何言ってんの?バカじゃないの?みたいな目で見てくんだよ…。

「はぁ。わかったよ。」

結局、一緒に寝ました…。あはは…。

日常系の何気ない日常を書いてみました。コメディーっぽくなりました。

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