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僕とボク  作者: ドク
22/24

#022 片降い

沖縄のテレビ番組って、地域独自の番組は少ないんだね。おめざめテレビの音を聞きながらそんな事を思う。


テレビを見ないで音しか聞いていないのは、僕とテレビの間に芹佳が座っているから。

頬杖をついてじーっと僕を見ている。


僕は何もしないでただ座っているだけなんだけど、僕の後ろでは綾花が小さく鼻歌を歌いながら、僕の髪をサイドテールに結い上げてくれている。髪の毛が右に集められているので、右側だけが重くて変な感じ。


朝起きて、いつものように綾花の後にシャワーを浴びて、バスルームを出た僕は、ドライヤーで髪を乾かしてもらった後、髪を結ってもらう。これが毎日のパターンになっていた。


僕の前にいる芹佳は左のサイドテールにしていて、綾花は僕と同じ右に。僕がシャワーを浴びている間に髪を結ってる綾花を見て、芹佳も同じにしたくてやってもらったみたい。


沖縄二日目の今日は、ほぼ一日が自由行動で、ホテルで七時に朝食を取った後、八時までにホテルを出て、午後一時までの五時間は自分達で調べたいこと、体験したいことを自由に計画して行く。

その間、一時間ごとに先生に電話をして、何も問題がないか連絡するようにとしつこく言われた。回数が多くて面倒だけど、それで長く自由時間があるんだからしかたないかな。


「はい、おっけー。どうかな?」


セットが終わったみたいで、言いながら僕の右隣に綾花が座った。


「うわあ。全く同じで見分けつかない」


「ボクから見て左が綾花で、右があお、綾乃」


ちょうどシャワーから出てきた碧が、芹佳に応えるように呟いた。


「えっ? なんでわかるの?」


驚いて振り返り、碧に問いかけるけど、「なんとなく」とはぐらかされてる。その隙に綾花が僕の左に移動した。今度は二人の位置が逆になる。


「まあ、二分の一で当たっただけだよね。てか……」


再び僕達に向き直り、綾花に向かって話しかける。


「綾乃に一つ聞いときたいんだけど」


「あやだよ。綾乃はこっち」


言いながら僕の左手をとって、桐生からもらったブレスレットをつけてくれた。そして自分の左手首にも巻きつけてる。


「あれ? いつの間に……まあいいや。小木曽くんと同じ部屋で一日経ったけど平気? 綾乃が嫌なら今日から先生の部屋に行ってもらうよ?」


……芹佳の問い掛けに僕は返事ができなかった。大丈夫と返事をするべきだった? 男子が苦手だと言う本当の綾乃さんなら、きっと大丈夫とは言わないと思う。

……でも……僕がそんな事を言ってしまったら、綾乃さんは部屋を出て行かなきゃいけなくなる。どれを選んでも正解にならないと思う。


芹佳の言葉を聞いた綾乃さんは悲しそうな顔をしている。でも、僕達に向いている芹佳は気づいていない。

理子は友美と自由行動でどこに行くかという話しで盛りあがっていて、こっちは見ていなかった。


芹佳の言葉は優しさから出た事だと、綾乃さんもわかっていると思う。

綾花は何も言わずに、両手で僕の左手を優しく握ってくれた。優しく、それでいて力強く。

きっと僕も不安と悲しみが混ざったような、複雑な表情になっていたのかも……


「はい。はい。みんなに聞いてみます」


部屋に設置されている電話に出ていた桐生が、通話中に書いたメモを理子に見せる。理子はそれを持って僕達の所に来て見せてくれた。


“他の班より先に朝食を取り、先にホテルを出るのと、最後にするのと、どっちがいい?”


綾花と芹佳は「あと」と即答。僕と碧は無言。理子と友美も最後に食事を希望した。


「最後を希望です。はい。わかりました」


電話を切った桐生が電話の内容をみんなに伝える。


「食事が終わった班から順番にホテルを出て、そのまま自由行動になるって。出発した班はルームキーを回収するから、荷物を持ってレストランに。だって」


荷物をまとめて忘れ物がないのを確認する。このバタバタでさっきの芹佳の質問はうやむやになったけど、逆によかったかも。




朝食は沖縄料理じゃなくて、スクランブルエッグや目玉焼き、納豆、焼き鮭、海苔など、馴染みのある料理ばかりが並んだバイキング。

僕はご飯を軽くよそった後、玉子焼き、ひじき煮、焼き鮭、浅漬け、みそ汁を取って、先に荷物を置いていたテーブルに着く。悩んだつもりはなかったけど、席に着いたのは僕が最後。みんな早い。


「やっぱり、好みも似るもんなんだね」


芹佳の言葉の意味がわからなくて、視線を追うと綾花と僕の手元を見比べている感じ。綾花の方を見ると取ってきた料理がほぼ同じだったので、言葉の意味を理解できた。僕と綾花と碧はごはん食、他のみんなはパン食。僕達三人が取ってきた物はほぼ同じだけど、一品だけ僕の所にはない物がある。


「綾乃はもずく嫌いなの?」


「お酢とか酸っぱいの苦手。食べられない訳じゃないけど」


芹佳に応えながら玉子焼きを箸で切って一口食べた。

……?

飲み込んで麦茶を飲み、もう一口。

それも飲み込んで再び、麦茶に手を伸ばす。


「これってやっぱり間違えちゃったのかな?」


「教えてあげたほうがいいと思う?」


「でも、僕達の事をクレーマーなんて思われるの嫌だよね」


綾花と碧も同じ事を思っていたみたい。僕達が小声で話してるのを、パン食にしたみんなが不思議そうに見ている。


「何か、至らぬ点がございましたか?」


「ひゃっ」


麦茶を注ぎに来たスタッフさんに話しかけられて、ビクッとしてしまう僕の代わりに、綾花が返事をしてくれた。


「いえ……えと、玉子焼きが……お砂糖とお塩を間違えたのかなって」


僕達が食べた玉子焼きは、いつものほのかに甘い玉子焼きじゃなくて、塩が入って少ししょっぱかった。


「そうでしたか。それは大変失礼致しました。わかりやすい大きな説明にすぐ改善致します」


そう言って一礼して立ち去ったスタッフさん。

あれ? わかりやすい説明?

綾花がサッと立ち上がり、玉子焼きが置いてある所に行って、すぐ戻ってきた。


「玉子焼きの所にね、“沖縄の定番、塩味玉子焼き”って書いてた。あやたち誰も見てなかったんだね。ちゃんとだし巻きと厚焼きもあったよ」


沖縄だと塩味の玉子焼きが普通なんだ? 砂糖と塩を間違えた訳じゃないとわかって、最後の一口を口に運んだ。


前の僕なら、一切れを一口で食べてたのに、今ではそれを更に三つに箸で切って食べる。

前に制服を着る練習した時に怒られて、面倒に思いながら渋々やってたら、いつの間にか慣れて苦にならなくなってた。続けてると慣れるんだね。


「「ごちそうさまでした」」


僕と綾花、そして碧が同時に箸を置くと、さっきのスタッフさんが白いプリンのような物を持ってきた。


「先程は貴重なご意見、ありがとうございました。よろしければお召し上がりください。ピーナッツ原料のものですが、アレルギーの方はいらっしゃいますか?」


僕達が誰も食物アレルギーがないことを伝えると、笑顔でみんなの前に配膳してくれた。牛乳プリンと思ってたらスプーンではなく箸を添えられたので、不思議がっていると、


「ジーマーミ豆腐です。ジーマーミとは地豆と書きましてピーナッツの事で、ゴマ豆腐のピーナッツ版とお考えください。こちらがタレになります」


ゴマ豆腐も食べたことがなかったので恐る恐る食べてみる。

もちもちしてて、ほんのりピーナッツの香りがする、みたらし団子みたいな感じかな。タレもちょっと甘いし。


「ちょっとこれ見て」


桐生が携帯を僕に手渡してきた。受け取って画面を見る。

両隣の綾花と碧も覗きこんでくる携帯の画面には、

「沖縄の料理はまずい」のタイトルのスレッドが並んだ掲示板で、僕達三人は顔を曇らせた。


塩味の玉子焼きは砂糖と塩を間違えたのかなってビックリしたけど、まずいとは思わなかった。

昨日食べた沖縄料理も、みそ汁のヘチマだけ食感が苦手で食べられなかったけど、それ以外は美味しいと思ったけど……


「食べ物の好みも色々あると思うけど、このスレが乱立するのは悲しいよね」


携帯を返すと、桐生は受け取った携帯を理子に渡しながら呟いた。理子が受けとると両隣の芹佳と友美が覗きこむ。


「こいつら最悪だな。美味しいものを探すのも旅行の楽しみだろ? 味付けがおかしいのを文化の違いと言い張って努力する気がないとか? 自分だって沖縄を理解する気がないなら、こいつらはヤックか松野家の牛丼だけ食べとけって感じ」


携帯電話を桐生に返しながら言う。そして


「ま、あたし達は楽しく行こうよ」







朝食後、僕達はタクシーに乗って移動している。ワゴン車のタクシーで、全員が一台で移動できる。

ジャンボタクシーって初めて。こんなのがあるんだね。


目的地は理子と運転手さんしか知らない。

理子が「この場所にお願いします」と言って、携帯電話で音楽を流すと、イントロを聴いただけで発進したので、理子もすぐに再生を止めてしまったし……


どこに行くかを話し合ってた時に、碧と綾花が同時に、

「沖縄でしか見られないものを見てみたい」と呟いた事で目的地を決めた理子だけど、どこに行くのかは教えてくれない。


「お疲れ様でした。ゲート通りに到着です」


タクシーの運転手さんがそう言いながら、車を左に寄せてドアを開けてくれた。

あれ? 理子が首をかしげている。


「ここってアメリカ通りじゃないんですか?」


「あめりか通りは曲名で、ゲート通りと呼ぶのが多いですね。空港通りと呼ぶ人もいます。やさ、忘れるところでした。また移動する時は電話してください。この辺りにいますから」


そう言って名刺を理子に渡してた。






「迷彩服の人がいるよ。なんかコワイ。アメリカ軍人さん? 絡まれたらイヤだから逃げようよ」


前から歩いてくる人達を見て、芹佳が声を震わせて訴える。


「きゃーこっちも!」


後ろを振り返った瞬間に叫んで、涙目になってる。前後から大きくて体格のいい軍人さんぽい人に挟まれたら、ホントに怖い。


「コニチワ。コワクナイヨ。ノー・ウォー」


前から来た軍人さんぽい人は、ニカっと笑って近くのお店に入って行った。そのお店の看板は、てんぷらと書かれている。

二つの紙袋を抱えて出てくると、一つを碧に差し出した。

反射的に受け取ると、その人はまたニカっと笑って歩いて行く。


「ねえ、信号青になったよ。あっちに逃げよ」


言うのが早いか駆け出すのが早いか……

道を渡る芹佳を僕達も追いかけるように渡った。


「あーこわかったー。小木曽くん、なに受け取ったの?」


碧が取り出したそれからは湯気が出ている。看板通りだと天ぷらなんだろうけど、僕達がよく知るそれとは見た目が全然違ってた。


「芹佳を泣かせちゃったお詫びってことなのかもな。せっかくだし。いただきます」


理子が一本取り出して食べたので、僕達も続く。衣が厚くて薄塩味で、中にはスティック状の白身魚。衣に味がついてるから、そのままでもおいしくて、ペロッと食べちゃった。


「あっちは不思議なお店が多いね。看板が英語で読めないのもあるし。あのお店は入口に空手着飾ってるよ」


桐生が指さす方を見ると英語の看板の服屋さん? そこに空手着やアロハシャツに着物……何だか不思議なお店。


「理子がイントロだけ流した曲って何だったの?」


僕の問いかけに理子が曲を流して応える。

携帯電話から流れる曲の歌詞は、この通りをモデルにしたんだなってわかる。日本じゃないみたいに外国語の看板ばっかだし。歌詞の通りだとあの不思議な服屋さんはインド人が経営してるのかな?


……あれ?この臭い……


「綾乃、どうした?」


突然空を見上げた僕に、理子が問いながら空を見上げる。


「雨の臭いって言うの? そんな臭いがしたけど雲もない青空だし気のせ……」


言い終わる前に突然の大雨が僕達に襲いかかる。

僕達は悲鳴をあげながら、近くの道を左に曲がり、住宅街に逃げ込んだ。


「はぁはぁ、あ、綾乃、鞄は傘代わりにしないで胸に抱えて走れ」


言う理子に従ってトートバッグを抱えて走る。


小夜ちゃんも僕の横に並ぶ感じで走ってるけど全然濡れてない。ちょっとうらやましい。


しばらく走って一階が駐車場になってるマンションを見つけ、そこに逃げ込んだけど、すごい濡れちゃった。前髪から滴がポタポタ落ちるし、セーラー服の袖とスカートが濡れて肌に張り付いてて気持ち悪い。でも、鞄を抱えて走ったので、セーラー服で濡れたのは肩だけですんだ。これならすぐ乾くかな? スカートは時間かかりそうだけど。


早く止まないかなと思いながら空を見上げていると、車が一台入ってきて、男の人が出てきた。


「そんなに濡れてて大変だね。オレの部屋に来るか? タオル貸してあげるよ?」






僕達はちょっと相談して部屋にお邪魔させてもらうことに。

知らない人の部屋に行くのはみんな不安だったけど、それよりも濡れた髪と制服を何とかしたい気持ちの方が上だったから。


着替えとかを入れていた大きい鞄はバスに預けてたから、僕達は誰もタオルとか持ってなかったし。


部屋に入るとそこはダイニングキッチンで、そこで待つように言うと奥の部屋からタオルを沢山持ってきてくれて、纏めて理子に渡すと引き返し、ドライヤーも持って来てくれた。この人優しい。


タオルは理子から桐生へ、桐生から友美へと、一枚ずつ取って順番にタオルリレー。

最後に僕が受け取ったんだけど、一枚余ったので、ダイニングテーブルに余ったタオルを置いて髪を拭く。


「制服もかなり濡れてるね。みんな脱いで」


前言撤回。親切なふりした変態だった。


「タオルを貸したお礼に制服脱いで下着見せろって言うの? 超変態」


芹佳が怒って叫ぶけど、男の人は持ってる物を見せながら一言。


「着たままだとアイロンかけて乾かす事ができないだろう?」


芹佳にアイロンを預けると、少し出掛けるからと言い残し、外に出てしまった。

僕達が何か盗んで行くとか考えないのかな? 無警戒過ぎない? 知らない男の人の部屋に入った僕達も人の事言えないけど。


「どうしよう……私アイロン掛けできない」







「希美にやってもらってくるから待っててね」


アイロンを使い慣れてるのが僕と桐生だけだったので、僕の制服を先に乾かしてもらう事になって、綾花と二人でバスルームに入り、制服を脱いで綾花に預ける。

綾花が戻って来るまで下着だけなのが落ち着かないよ……

下着も少し濡れてるけどさすがにこれは脱げないから、諦めてドライヤーで髪を乾かす事にする。髪が濡れてるとヘアゴム取りにくいな……


綾花が乾いた制服を持って来て、僕の着替えを手伝ってもらい、綾花の制服を桐生に預ける。乾いた制服を桐生が持ってバスルームに行き、綾花が桐生の制服を持って来る。桐生の制服に僕がアイロンを掛けて、それを理子が持って行ってを繰返して、全員の制服を乾かす事ができた。桐生が戻って来てからは再びアイロン掛けを桐生にやってらもらい、僕は綾花に髪を直してもらってた。

ちなみに、碧の制服の預け渡しは理子がやってくれた。


「おーい、大丈夫ならドア開けてくれないかー?」


碧が着替え終わってバスルームから出ると同時に、男の人が帰ってきた。桐生がドアを開けると、弁当屋さんがみそ汁とかを入れてるような縦長の容器を九つ持ってる


「制服は乾いたみたいだな。これを食べてもう少し休んでいきなよ」


ダイニングテーブルには全員がつく事はできないので、テーブルとイスを隅に寄せて、全員床に座ると、男の人は容器をみんなの前に配ってくれた。小夜ちゃんは碧の隣に座ってる。


「あれ? 一つ多くないですか?」


碧の所に二つ置いたので、芹佳が確認すると、男子だから二つ食べるだろ? と。

碧が一つで良いと言うと、オレが二つ食べるとするかと良い、碧から一つ受け取って容器のフタを取った。


「軽食サイズの沖縄そばだよ。具は少ないけど百円だから気にしないで食べな。カタブイだからもうすぐ雨も止むよ」


「「カタブイ?」」


「片方だけ降る、に送り仮名でいを付けて片降い。視界を遮る物がない広い所だと、晴れと雨の境目が見れて面白いから、どこかで見れるといいね」


晴れと雨の境目なんて見たことない。沖縄って凄い変わった雨の降り方するんだなあ。


「やばっ、定時連絡してない。もう十一時過ぎてるし、三回スルーしてるじゃん」


掛け時計を見た理子が、慌てて携帯電話を鞄から取り出した。


「うげっ、着信履歴の嵐」


「ホントだ。私にもずらーっと」


桐生も携帯電話を取り出して確認してる。

理子が慌てて電話をかけると、すぐに耳から電話を離した。ここにいても先生の声が聞こえるし。耳、痛くなりそう。

理子が謝りながら「次の連絡は必ずやるから」と言って電話を切った。


「耳がキーン」


あはは。わかる。しばらく残るんだよね、あのキーン。


「「ごちそうさまでした」」


ミニ沖縄そばをいただいて、タオルとアイロンまで貸してくれた人にお礼を言って部屋を出た。沖縄そばのお金払おうとしたけど受け取ってくれなかった。


「イチャリバチョーデー。気にしないで。それより気をつけて修学旅行楽しんで。先生への連絡も忘れないように、な」


そう言って送り出してくれた。

僕達の次の目的地は沖縄の大衆食堂。何だかずっと食べてばっかな気がするけど、午後の計画のためにお昼も食べようって事になって、教えてもらったお店を目指して歩いている。午後に何かあったっけ? まあいいや。




「あった、ここ、ここ」


しばらく歩いて目的のお店に到着。やっぱり全員が同じテーブルには着けないので、僕と碧と綾花と小夜ちゃん、理子と桐生と芹佳と友美で別れた。

壁に貼られたメニューは、ご飯、みそ汁とあって、チャンプル類がいくつか。好きな組み合わせで定食にしていく注文方法なのかな? くーぶいりちー? 何だろこれ。


聞いてみたら、くーぶは昆布、いりちーは炒め物の事だって。

ちーいりちー? これは何だろ?


「いりちーはさっき言った通り炒め物。ちーは血でヤギの……」


「あ、ごめんなさい。もういいです」


わからない物は怖いからやめよう……


僕はご飯とみそ汁とゴーヤチャンプルにして、みんなもそれぞれご飯とみそ汁におかず一品を選んで注文した。

イチャリバチョーデーは一度出会えば皆兄弟という意味らしいです。遠慮は要らないよの意味で使うことが多いそうです。

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