第五話 「西龍」
とうとう骨のありそうなやつが出てきてくれた。話を聞く限りどうやらあいつの能力は龍らしい。だがこちとら五人だ。負ける訳が無い。
翔が先手必勝とばかりに突っ込む。
『星天の宇宙』
しかしやつに弾き返される。俺たち四人も一気に突撃する。
『爆炎の加護』
『棘刑』
『風刃』
『大洋の激流』
これだけの攻撃をしても倒れない。面白い。やっぱり蘇生が掛かってるだけあるかなり強い。
「終わりか?じゃぁ俺の番だな。」
そう言ってやつは攻撃を仕掛けてくる。
『硬化』
『憤怒』
『毒牙』
凄まじい攻撃が俺たちを襲い来る。なんて威力だ。俺たちじゃ為す術もない。こんなとこで終わるのか?もうゲームオーバーなのか?いや、まだ終わるわけには行かない。直感がそう告げた。
そう思った刹那。林と千佳の声がした。
『豊穣の恵み』
『幻影の氷麗』
林がシールドのようなものを貼り千佳がスキをついて一撃を喰らわせる。
やつも深い傷を負ったようだ。すると向こうから撤退宣言をしてきた。
「くそ!今回は撤退してやる。だけど絶対テメーらぶっ殺すからな。俺の名前は西龍。覚えとけ。」
それだけ言い残し西龍は何処かへ消えていく。そしてそれと同時にドサッと言う音がした。
千佳が倒れ込んだ音だった。
ゲーム開始から00:03:45
脱落者:?名