第三話「TUTORIAL」
あの雑魚曰くまずここにいる雑魚の部下。つまり雑魚中の雑魚を倒したらあの雑魚に挑めるらしい。紋章に力を込めると言われてもどうしたらいいかあまりわからなかったしこの雑魚戦は正直ありがたい。
こんなことを考えていたら雑魚の部下が襲いかかってきた。
「しねぇぇぇぇぇ!!!」
余りにも死亡フラグビンビンのセリフで雑魚の部下が襲いかかってくる。
えーと。確か紋章に力を込めるんだよな。
「ギャァァァァァ!!」
死神に言われたとおりにするとあいつの言った通り俺の手から焔が飛び出てきて雑魚の部下に襲いかかった。あまりにもあっけな過ぎて面白くないが雑魚のボスのところに行くともう俺以外の四人は揃っていた。
「おせぇぞ。日向。」
工藤がめんどくさそうに言う。
「じゃぁさっさと倒しといてくれたら良かったのに。」
俺が反論すると工藤の代わりに瞬が答えてくれた。
「なんか五人全員揃わないと相手しないとか言われてさ。」
「なんだそれ。めんどくせぇな。」
そんな会話を交わしていると雑魚のボスがゆっくりと出てきた。すると、何やら話し出した。
「俺と戦えるのは一人だ。そして日向陽人。お前が俺と戦え。」
「なんで俺・・・」
ついため息混じりに言葉が出てきてしまった。雑魚は如何にも不満そうだ。
「手っ取り早く終わらせてくれよ。こんなやつ。」
瞬の声がする。
しょうがない。やるか。そう決意して前に出る。すると先手必勝とばかりに雑魚が先制攻撃を仕掛けてくる。
それをよけようともせずに俺は紋章に力を込める。
『火焔の奔流』
凄まじい焔が雑魚に襲いかかる。それと同時に酷い違和感を感じた。そしてまたチャイム音が響きわたる。
「さっすがぁ!やっぱりそんな雑魚くらいすぐ倒しちゃうね!ということでどんどん刺客は強くしていくよ!それじゃーね!」
多分蘇生がかかってるくらいなんだからこれからはもっと過酷な戦いが強いられるだろう。それにさっき感じた違和感がどうも気にかかる。
「取り敢えず疲れたし休憩しない?」
宮部の声。
俺達は取り敢えず宮部の言う通り交代で睡眠を取ることにした。
ゲーム開始から00:00:45
脱落者:1人