高校ぶりの親友にメールで連絡してみた
「久しぶりだね…違う…やっほ〜!!!…違う」
突然だが、みんなはしばらく会っていない友人がいるだろうか。
俺らズッ友な!親友な!と言っても、大学で遠くに行き、互いに忙しかったとき、なかなか連絡できず、ズルズルズルズルと、連絡を後回しにした結果。いつの間にか7年たってしまっていた!!!
そして、そんな親友にメールをしようとしているのがこの俺、有楽雅人である。
きっかけは単純に、会いたくなったから。大学卒業後、色々あって教師になった俺は、久々のまともな休暇に、ふと親友の存在を思い出した。小学生時代からの親友、矢羽田恭也とともに、酒でも飲もうとしたわけだが…
「…なんてメールしたらいいんだ」
こういう時って普通に久しぶり〜からはじめたら良いのか?【元気してた?】とか…【今暇】…は1番無い!!!
7年も連絡してなかったのに、そんなずっと連絡してましたみたいな感じで誘うとか…つーか、今暇って答えにくいオブ・ザ・イヤーだろ!!!
というか互いに社会人だし敬語のほうがいいのか?
【お久しぶりですね】…なんか距離とってるみたいになるか!?
じゃあ普通に【今日一緒に酒のまね?】…なんかやだ!!
というかアイツ酒いけるのかな…いけなかったら絶対断られるし…
あぁ!!!考えすぎてまとまんねぇ!!!
悪い癖だよなぁ…ほんと…
「どうしよ…」
…メール…やめるか
いやいやいやだってさ!よく考えてみればアイツ忙しいかもだし?俺が暇だから誘うってなんか申し訳ないし!もし忙しかったら
『俺は暇だけど?酒飲む余裕あるけど?』
みたいになんか嫌味になるかもだし?
そうだそうそう!やめとこやめとこ!
またアイツに連絡する機会なんていつでも…
いつでも…
「……」
【久しぶり、元気だった?俺明日休みなんだけどさ、よかったら会わない?酒飲めるなら一緒に飲もうよ。暇だったらで全然いいからさ】
「あいさつ、相手の体調確認、俺の現状、誘う理由、したいこと、相手への確認!!完璧!!多分…」
「よし!いけ!!俺は考えすぎるが謎に度胸はある男!!!」
突き指するほどの勢いで思いっきりエンターキーを押す。ドカドカとうるさい胸を服ごとしわになりそうなほど握り込み、画面を凝視する。
すると、メールが一つ
急いで今来たばかりのメールを連打する。
すると、
【久しぶり〜!!ほんと久しぶりじゃんなっつ〜!高校ぶりだから、7年ぶりだよな?めちゃくちゃ元気だぞ〜!!オレも丁度仕事が片付いて、休暇とれたんだ!一緒に飲む酒、楽しみにしてるぞ!どこで会う?】
「…はぁ〜〜」
肩の力が思いっきり抜ける、椅子から落ちそうなぐらいズルズルと力が抜けていく。気づいたら息を止めて見てしまっていた。さっきまでの緊張がバカらしくなるぐらい、素早くド直球に、文面でも伝わるほどのうるささで、なんだか懐かしくなる。
「お前はそういうやつだよな〜〜」
考えすぎてた自分がバカみたいだ。いや実際バカだ。コイツは正義感の塊みたいなやつで、ドストレートでツッコミまくるやつなのに、何色々考えてんだろうなほんと。
俺らは全然変わんねぇんだわ、関係とか、性格とか、1ミリも。
7年経っても、コイツはド直球やろうで、俺は心配性で、俺らは親友で……
「あぁ〜〜〜!!!………よし!メール返すか!!」




