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龍の鱗

 龍の鱗を拾いました。


 見上げると、お空に龍が飛んでいました。白い龍がふよふよと、お空を気持ち良さそうに飛んでいました。あんな風に飛べたなら、きっと楽しいだろうな。なんて、思ったり。


 私は、あの龍のように飛ぶことはできません。私の足は地面についていて、ジャンプしても宙に浮くことができるのは一瞬です。私は一瞬、宙に浮いて、再び地面に戻ります。なんだか少し悲しくて、どうして私は飛べないの?


 私はいつか、飛んでみたい。この町の上空へ、外の世界へどこまでも。飛んで世界をめぐりたい。私はどうすれば空を飛べるんだろう? どうすれば願いを叶えられるんだろう。なにも分からないのが悔しいです。


 私は帰ってお父さんに相談しました。お父さんは「僕には難しいことは分からないけれど」と言ってから「勉強すれば空を飛ぶ方法が分かるかもしれないね」と微笑んでいました。その通りかもしれません。たくさん勉強すれば空の飛び方も分かるかも。そう思えば、行動あるのみ! 私は期待に胸を膨らませます。


 幼い頃の私は、空を飛びたいという気持ちから勉強を始めました。私は今日も、町の大学に通っています。最近は気球というものを考えています。上手くいけば、きっと空を飛べるでしょう。気球を作りながら、空に想いを馳せて、日々わくわくしています。


 今日も白龍は空を優雅に飛んでいました。幼い私が見た時のように、青く晴れ渡った空を気持ち良さそうに、ふよふよ飛んでいました。

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