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日本国内戦における千葉の活躍
~プロローグ~
時は二千XX年、帝都東京と神奈川連邦との間に東京湾を挟み、北は徳川水戸家率いるイバラキスタンと利根川を境に軍事境界線を引く帝国が存在した。
その帝国、名を千葉帝国と称す。
皇帝の地位につくはかつてこの地で栄えた平将門の子孫一族。
千葉帝国は豊かな海産資源と緩やかな土地を活かした農業が盛んであり、東京湾には日本有数の工場を連ねる大帝国であった。
その力は四国四ヶ国と同等の戦力と言われ、その戦力に脅威を感じたイバラキスタンは1900年代の後半、全国でも最高峰の技術力を有すと言われる研究学園都市を活用し、核保有を試みた程であった。
神奈川連邦、帝都東京とは良好な関係を築く千葉帝国であったが、イバラキスタンとは戦争状態にあり、先日の利根川軍事国境線付近での衝突で緊張が高まりつつある。
千葉帝国は急遽、軍事境界線に帝国軍を派遣する事となったのだが...。