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テーマ詩集:愛

胸を穿つのは君への愛か

作者: 歌川 詩季

 女性シンガーさんをイメージして、描いた歌詞でした。

 こんなに臆病になんなくても

 ほんとは大丈夫なのに

 青い鳥の役をあてがわれた

 君にそぐう籠はないね

 笑顔が無言の(ゆる)しなら ずっと手を繋いでいて

 どんなにひび割れた指をしていても


 包まれた愛に報いるには

 あたしの翼は幼くて

 君みたいにはうまく翔べないよ

 種の()かれないアスファルトにも雨が降る

 月のない夜にも木菟(みみずく)の囁き


 刺さる視線が銀の槍に 口を()く言葉が茨の棘に

 血が流れた あたしにはまだ(のぞ)みがある

 慟哭は闇が深いほど 震えをともない彼方へ伝う


 胸を穿(うが)つのは君への愛か



 (けが)れを堕とすなら誰と(みそぎ)

 名前のない悪循環だけ

 赤い靴の役をさがしたのに

 蹂躙(ふみにじ)られてちゃ世話ないね

 真顔が無言で拒むなら 二度と逢わないと決めた

 裏腹に唇が渇き憶えても


 剥き出しの愛で()きしめてよ

 あたしの(ひづめ)は欠けていて

 蹄鉄が歩み奪う呪縛(しがらみ)

 鎮まり知らない(うず)きにさえも(なぎ)はある

 星のない街にも丑三つの静寂(しじま)


 弾む呼吸が銀の雷鳴 耳を衝く言葉は絶えぬ痛み

 ()を閉じても あたしにはもう逃げ場がない

 存在は闇が(くら)いほど 輝きともないレリーフになる


 囚えて放さぬ君への愛が



 刺さる視線が銀の槍に 口を()く言葉が茨の棘に

 血が流れる あたしには癒やす術もなく

 弾む呼吸が銀の雷鳴 耳を衝く言葉は絶えぬ痛み

 ()をひらいた あたしに逃げ場はないのさ

 (あがな)いは罪が深いほど 応えをもとめて途方に暮れる


 胸を穿(うが)つのは君への愛か

 タイトルをメイン・フレーズとして入れるのは、ベタですけど好きです。

 長くてよくわからない、タイトルがつくことが多いんですが(笑)

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