4話 やらかしチート
そして1歳になる。
まだ滑舌は悪いが少しは意思の伝達ができるようになり、立って歩けるようにもなった。トイレで1人の時に水を動かしたり、生み出したりしてみたがなんなくできた。
そして何より、
レベルがあがった!!!
さて、ステータスは、、、
名前:アレン・ウォーターフォード
レベル:2
STR: 3,125
VIT: 3,125
INT: 3,125
DEX: 3,125
AGI: 3,125
スキル:H₂O自由操作、H₂O生成
さて、正直に言おう。
や、り、す、ぎ、た
ヤバいヤバいマジでヤバい。あん時はただあの駄女神の態度への憂さ晴らしのつもりだったがいざステータスが上がってみるとヤバいな。
俺が書いたのは全能力の5上昇ではなく5乗昇。
5乗上昇。つまり、レベルが1上がるごとにステータスが5乗されていくのである。
なんともまぁ馬鹿らしい、しょうもない悪戯だ。
やってることはしょうもないが起きてることは大惨事だ。なにせ1歳にして能力値が強い人の10倍以上になってしまっているのだ。
来年にその値298023223876953125。頑張って計算してみたがもう意味がわからない。
存在自体が天変地異である。まぁ、もらったものは仕方ない。上手くやろう…。ただ、力をちゃんとコントロールできるのはほんとに助かった。
「まぁ、アレン様はもう本が1人で読めるなんて天才ですね!」
「あい!おう、いっあい、おほん、よむー!(ぼく、いっぱい、お本、読む!)」
てなわけで、天才を演じることにした。俺のステータスで凡人の振りと言うのはかなり不自然になってしまうのでいっそのことすごい奴認定されれば誤魔化せるのではと思ったからだ。
あとは、もう一つの特典の方がチートではあるがステータス上昇よりかははるかにマシなので出来るだけそっちでなんとか誤魔化そう。
まだ、生まれて一年というのに、前途多難である。