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2話 駄女神と転生


「ん、、ここは、、、?」


目が覚めると真っ白な空間。そして目の前には6畳ほどの畳に、テレビを置き、こたつに寝転がってポテチを貪りながらテレビをみる白いワンピースの少女の後ろ姿があった。


「ギャハハハハ!マジやべー!ウケる!!」


「あの、、」


「んぁ?あぁ、お前起きたのか。お前は死んでこれから転生だから。なんか3つまで特典決めていいらしいからちゃっちゃと決めちゃって」


いや、いきなりすぎだろ!

意味ワカンねぇよ!

軽く死んだとか言われたから悲しむ暇なかったよ!


「えっと、とりあえず、あなたは誰ですか?あと転生と特典というのは…」


「あ?んなこといちいち聞くなよめんどくせぇ…。アタシの名前はルナ。女神な。」


なんか態度悪いやつだな。


「んで、転生ってのは、お前んとこのアニメとかであるやつな。魔法とか剣技とか使えるみたいな。んで、なんかお前が死ぬときにぶつかったやつが駅に爆弾仕掛けようとしてたやつらしくて、一緒に救急者で運ばれたときに荷物に爆弾入ってて捕まったらしくてな。赤ちゃんだけじゃなく沢山の命を救ったってことで特別に特典つけるらしい。通常はここを通さず問答無用で前世の記憶を消して向こうに飛ばすんだけどな。」


なんとまぁ、情報量の多いことよ。驚くところが多すぎて驚き損ねたわ。

てか、ぶつかったやつが爆弾魔でどゆことよ。

処理しきれなかったんだけど。


「とりあえず、その異世界に行くから特典を決めればいいんだな」


「そゆこと、そゆこと。欲しい特典これに書いてあの箱に入れといてよ。書いたのがそのままあんたの能力になるからさ。ほんとはアタシが書くんだけど、アタシ今テレビ見るので忙しいから。やぁ、日本のこたつってのはいいわね。一生出たくないわ。あ、なんか特典やばすぎるのはダメだから箱に入れる前にどんな能力かいってよ。」


寝転びながら、気だるそうに、ポストのような箱を指差していう。

こいつ……。


「言葉とかは大丈夫なんですかね?」


「んあ?転生の時にちょちょいとやるから大丈夫よ。」


「魔法は誰でも使えるの?」


「んにゃ、才能のある人だけよ」


「向こうの人たちの能力の目安は?」


「また質問?めんどくさいわね。向こうではゲームのレベル制みたいな感じでその人の能力の平均値を能力値っていうの。何もしなくても5歳くらいまでは1年に1つレベルが上がるわ。そこからは生き物を倒すことでその生き物が持つ魔力量に応じて経験値が入ってレベルが上がるわ。戦わない人のレベルは大体一桁で能力値は50ないくらい、戦うので強い人でレベル40とか50で能力値は200とか前後ね。ステータスの表し方はこんな感じよ。」


いちいちイラつくな。

えっとステータスの表し方は……



名前:

レベル:


STR:

VIT:

INT:

DEX:

AGI:


スキル:


ふむふむ。HPは現実だから無いってことか。


「レベル1上がるごとに各能力が5前後上がっていくわ。もちろんどの能力も均等に伸びるわけじゃなくて、そのひとがどんな行動をしてレベルが上がったかによって上がり具合に差が出るわ。幅は0〜10ってところね。他人のステータスは鑑定されても名前とレベルまでしか見れないから、馬鹿げた能力値を欲しても実際に力を使うまでバレる事はないからそこは安心してねー。」


「生まれたての時の能力値は?」


「各能力2〜9よ。まさかまだ質問ある?」


「もうありませんよ」


この問答中一切テレビから目を離さなかったぞこいつ。

とりあえず、魔法は使いたいな。

あと能力値の補正は欲しい。そういえば前世の記憶は消すって言ってたから、出来れば、それを残しておきたいな。

よし、こいつを一杯食わせてやりたいしいっちょやってみるか。


「決めました。まず、前世の記憶を残したいです。」


「まぁ、たしかに、あんたのいた世界の知識は使えそうね。このコタツなんて考えた人は天才だわ!そのくらいならいいでしょう。」


よし、第一段階クリア。


「二つ目は、みずを自由に操ったり魔力で生み出したりできる能力が欲しいです。」


「魔法は才能がいるからね。でもいいの?全属性魔法適正とかじゃなくて。他の属性に適性があるかわからないわよ?」


「はい、大丈夫です。魔法は使ってみたいですけど、3つも特典もらえるのに、全魔法は欲張りすぎかなって。」


「あら、謙虚じゃない。そういうことならそれでいいわよ。」


よし来た。


「最後は、生まれた時の能力値はオール5で、レベルアップ時の能力値上昇を全能力5じょうしょうでお願いします。」


「5上昇?あら、そんなしょぼいのでいいの?」


「はい。あんまり目立ちたくないですし、万能型なら向こうで出会う仲間がどんな能力でも対応できますから」


「あんたほんとに無欲ね。もっとチートを欲しがるかと思ったわ。まぁでもあんたがそれで良いってんならそれでいいわ。さっさと書いて箱に入れなさい。」


俺は能力を紙に書いて箱に入れる。


「それじゃ、いってらっしゃーい」


魔法陣が足元に出現し、光に飲まれる。

クククッ。あいつ確認もしないなんてな。

少し気分が晴れたわ。

まぁ、安心しろよ。女神さん。この力を悪用することはないからさ。




転生特典


・前世の記憶の保持


H₂O(みず)を自由に操ったり、魔力で生み出したり出来る。


・出生時のステータスオール5。及び、レベルアップ時のステータス上昇、全能力5乗昇。





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