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プロローグ

 もしも願いが一つだけ叶うのならみんなはどんなことを願うだろうか?

 お金? 地位? それとも誰にも負けない膨大な力?

 きっとみんなは欲望の尽くす限りのことを願うだろう。その欲さえ叶えられれば、他の人も従えることだってできるしな。

 なぜこんなことを問うているかって?

 そんなのは決まっている。質問者である僕にも叶えてほしい願いがあるからだ。

 この世に神様が本当にいるのだとしたら何を捨てても捧げてもいい――僕の願いが叶うのならそんくらいの代償は妥当だと思っている。


 “もう一度あの子に会いたい……”


 僕の願いはただこれだけだ。お金も地位・名誉、力など何にもいらない。

 中学の進学前に隣の家を引っ越してしまった幼なじみであり、僕の婚約者……。

 どういうわけで突然いなくなったのかもわからない。

 ――今頃何をしているのだろうか……?

 引っ越し作業を終えた僕はベランダに出る。

 今夜は綺麗な満月だ。

 彼女もどこかで同じ夜空の下にいるんだよな……そう思いつつ、僕はしばらくの間、夜風に当たっていた。


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