#02 僕が小説を書く上で心掛けていること
気が向いたので書きます。
内容はタイトルにある通り、僕が小説を書く上で心掛けていることです。
これは現在、別途連載中の小説『剣帝と呼ばれた一兵卒』を執筆する際に僕が実行していることでもあり、折角だし明文化しておくか、みたいなノリです。
要は自分のための記録。
ノウハウ集みたいな感じになりますが、持って行かれても別に痛くないし、公の場に置いておくことで、どこかで何か良い影響でも出れば良いなーという、ふわっとした感じで投稿を決めました。
というわけで、読み物的に流し見ていただくもよし、参考にしていただくもよし。
では、本題に入ります。
何を心掛けているかと振り返って、思いついたのは大きく3点。
1.何を魅せたいか意識する
2.設定を固める
3.多角的な検証を行う
です。
ひとつずつ砕いていきます。
まず『1.何を魅せたいか意識する』。
これは『剣帝と呼ばれた一兵卒』を例に挙げると、『戦術』に定めています。
つまり、集団戦における部分戦と、それにまつわる駆け引き。
それを引き立てることにならないなと感じたり、冗長になると思った設定や文章は、考えたり書いたりしてもカット。
一応、後々何かに使える可能性があるので、手元に書き留めておくことも多いですが、作品には反映しません。
僕は個人的に、焦点が絞られていた方が面白いと感じるので、ここは出来る限りぶれないようにと考えています。
次は『2.設定を固める』。
これは後で書く検証の材料にもなるもので、世界観や各キャラクターの性質を定めておく。
再度『剣帝と呼ばれた一兵卒』を例に挙げると、魔法の原理や、主人公が属している国の価値観などは特に気にしている部分です。
ただ『戦術』を魅せたい当該作品においては、あまり前面に出すことはありませんが。
とは言え、ここがしっかりしていないと、読み手に違和感や薄っぺらい印象を与えてしまうことになりそうだと思っていて、地味ながら重要な事柄だと考えています。
最後は『3.多角的な検証を行う』。
文章だと長くなりそうなので、思い付く範囲で箇条書きにします。
・文章に過不足は無いか
→魅せたいもののために必要か(過)
→書かなくても文脈から読み取れないか(過)
→過については、迷ったら一旦削ってみる
→状況を把握できる材料が揃っているか(不足)
・読み取りやすい表現ができているか
→基本的に全体像や結論を先に書く
・設定と矛盾はないか
→各キャラの心理を考える
→敵、味方、モブも対象
→妥当な行動をとっているか
→違和感があれば見直す
→思慮の浅すぎるものは見直す
→物理的な実現可否を考える
・文章に安定感はあるか
→例の作品ではある程度ルールを設定
→原則、一話は400〜500文字程度
→固有名詞以外のカタカナは極力避ける
→固有名詞とそれ以外を判別し易くする
→迷ったら段落を変える
→迷ったら読点を打つ
→近いところで同じ語句を使わない
→一文の中で「てにをは」の重複使用を避ける
→一話の中で接続詞の重複使用を避ける
→類語を調べて表現を変える
→できれば同じ漢字も避ける
→固有名詞は例外
→まだ何かあったけど色々書いてる間に忘れた
まあまあ多かった!!
意識的にやってることと習慣的に半無意識下でやってることが混ざっているけど、実際に書き出してみるとまあまあ多かった!!
――とまあ、そんなところで。
小説書いてるときの僕の頭の中はこんな感じですよ、というお話でした。
終わりに。
多少の妥協はします。
個人だということ、それに時間的制約を考えると限界があるので、難しければ割り切ります。
形にして世に出すことが何よりも大事。