普通の高校生召喚したの誰だよ
ほぼ処女作
最近というか、ここ数年でライトノベルの傾向?というか多く書かれている種類が大幅に変わった気がする。
異世界系の作品が増えたと思わないか?
そこでだ、でこの作品を読んでいる物好きな人に聞こう、正直異世界系の作品どう思う?僕は正直言って見飽きた。というより嫌いだ。
凄い偏見で語るが、異世界系を書いている人は現実での生活がうまくいっていないか、流行りに乗っかっている人間の2パターンに分かれると思う。
まず僕がこの場で言っている異世界系作品とは何か、まず俺TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEや、無双系、そして皆大好きチーレム系......まぁ見ていて爽快感はあるが、流石に最近のは度が過ぎるの気もするが。
これ系統のらのラノベを書いている人達は異世界をサンドバックにしているようにしか見えない。
けれども実際現実世界うまくいかない、嫌いだっていいとは思う。異世界に、ラノベに逃げてだっていいと思う。
だが、僕は異世界ものが嫌いだ。
そして二つ目の流行りに乗っかっている人間だ。
何かこれについて批判的な言葉を考えていたが、これに関してはどうしようもないことであると思う。
実際なろうだと異世界系以外のラノベは伸びが悪いようにも思える。
ラノベを書いて投稿する人間のほとんどは皆に自分の作品を見てもらいたいし、知ってもらいたい。そういう思いで異世界系のラノベを書いている人もいると思う。
そんな異世界系のラノベが嫌いでも少し考えてしまう、自分が異世界に行ったらどうなるのか。ほかのラノベのように無双とかしちゃったりするのだろうか......
などとどうでもいいことを考えていると、急に眠くなってきたので、いつものように音楽つけ寝ようとする。だが、明日出すはずの課題をやっきたてないことに気が付いたが「まぁ、いいかと思い」そんなことなど忘れて寝た。
朝。今日の朝はいつもと比べとても騒がしかった。まるで東京の渋谷のスクランブル交差点で寝ているような感じだった。そんな騒音にイラつきながら目を覚ました。
僕は今目の前にある光景に目を疑った。
いつものベッドの上でもなく、周りに壁もない。
なんとそこは、少なくとも僕が見たことのないどこかにいた。
信じられないがそこは中世ヨーロッパのようなのような場所で、人や獣人などが歩いていた。一瞬夢かと思って自分の腕をつねるがしっかりと痛みが伝わひとつの所にいるんだ?寝ているときに誰かが運んだ.....とは考えにくいか。
そして何分か考えた結果一つの考えにたどり着いた。
「ここは異世界なのか」
現実的に考えてもありえなく、非常識的な考えだが今目の前の状況を見るに認めざるを得なかった。
「大丈夫かい?」
そう突然声をかけてきた少女は黒髪ショートカットで身長は160㎝くらいの普通の女の子.....ではなく頭に大きな耳、お尻のあたりに尻尾のようなものがついていた。
「えーと君は」
他に聞くべきことなんていくらでもあったのだろうがそんな言葉を口にしていた。
「私はニアン、冒険者だよ。君は?」
ニコニコと笑顔でそう言った彼女、ニアンの言葉に少し安心した。
「僕は不治山信二です.....」
ここはなんていうべきなのだろか?異世界から来ました!なんて言うわけにもいかない、というか言っても信じてくれないだろうし。
次に話すべき言葉が見つからず黙ってしまうと
「ふーん、フジヤマシンジくんっていうんだー。変わった名前だね。」
ニアンさんが何だか思い出したように、そして含みのある言い方でそう言った。
「君、えーとシンジくん?君もしかして目が覚めたらこの街にいた?」
さっきまでの笑顔が噓のように真顔でそう聞く
「はい」
そしたらニアンさんはニヤリと笑い「やっぱりか」と、呟いた。よく見ると、彼女の尻尾がゆらゆらと揺れていた。
「やっぱり、というのはどういうことですか?」
そしたらニアンさんがむすっとした表情で
「敬語、やめてくれないかな?私嫌いなんだよね」
「分かった」と了承するとニヤリはにこりと笑った。
「で、さっきの質問の答えだけど.....たまにあるんだよねーそういうことが。気が付いたらこの街にいてーみたいな。そしてそういう人達は大体変な恰好をしてる」
そう言われたので自分の服装を見てみても、ただのジャージにしか見えないが、ここだと変な服装らしい。
そしてニアンは続けて
「そしてやって来る不思議な人達は皆、物凄い力を持っていて世界を救ってくれるんだよ」
一気に色々ありすぎて忘れていたが、僕は思い出す。
僕は極々普通の高校生だということに。
不治山信二16歳、職業高校生。身長約170㎝体重60kg。
極々普通の家庭に生まれ、極々普通の生活を送る。中学での成績も平均だったため、高校も県内で平均の所に進学し、そこのテストでも平均位の点数を取るくらいの普通さだ。
こんな僕に何ができる?この世界に来ても僕は普通の人と変わらないだろう。
「まぁここにいてもなんだしとりあえずギルドに行こうか」
ニッコリ笑顔で言われたら断るのも難しいし、なんにせよニアンが話しかけてくれなかったら僕は何をしたらいいかも分からず佇んでいたであろう。ここは素直に従っておくことにした。
「今更で悪いんだけどここってどこかな」
本当に今更だが突然こんな所に飛ばされて訳の分からない状況なので今はとりあえず情報がほしかったのだ。
「うーん。どこから話せばいいか分からないけど、まずこの世界には13の国があってね、色んな種族が暮らしていて、まずこの世界の50%が人間、20%が魔族、9%が獣人、7%がエルフ、4%が鬼族......あと吸血鬼が少しいてって感じかなー」
「後の10%は?」
「うーん私もよくわかんないんだよね。昔は13の種族がいたんだけど、今は色んな種族が数が減りすぎて詳細不明なんだよ」
「あっ、ほらついたよ」
どうやら僕らがいた場所から近かったためかすぐにギルドについたらしい。もっと知りたいことはあったのだがまた後で聞くことにしよう。
早速ギルドの中に入ると受付のお姉さんが「お疲れ様です」とあいさつをしてくれたり、他の冒険者と思われる人や獣人達が目線をむけてくる。
ここで改めて実感した「ああ、僕は本当に異世界に来たんだなと」
するとニアンが受付の人と話を済ませたのか、「こっちこっち」と手を振っている。
ニアンが言うには今から冒険者登録をするために能力値を計るらしいから来てくれ、とのこと
「じゃあ、この水晶に触れてください」
受付のお姉さんが水晶を差し出してきたのでゆっくり触れると、水晶が光はじめ、何だか意識がフワフワしてきたが受付のお姉さんが「もういいですよ」と言った瞬間に意識が戻った。
ニアンが和気藹々な様子で水晶を見ると「なんとも微妙な顔でこっちを見てくる」
その表情に釣られて水晶を見てみると。
能力値
体力50、攻撃50、防御力50、魔法攻撃力50、魔法防御力50、魔力50
属性
無属性
固有スキル
神の加護、???
スキル
なし
ここで二度々思い出す。「僕は普通の人間だった」と。
そうだ、僕は普通だ。もし、これが最近の異世界主人公だったらここでとんでもない数値をたたき出しギルドの人たちから「すごい」「おかしい」だの言われて「俺の数値がおかしいって弱すぎって意味だよな?」とか、イキる場面なんだがなぁ。
残念ながら僕は普通だった為そんなにネタできないが。
するとニアンが汗を垂らしながら怪訝そうな顔をして聞く
「シンジくんは本当に気づいたらこの街にいたんだよね?」
「ああ」と返事をするとだんだん顔があをざめていき「外れか」とため息交じりに呟いた
そのため息に僕は口を紡ぐことしかできなかった。
なんかあったら改善します。評価、アドバイス良かったら下さい。