前へ目次 次へ 4/46 第4話 えだ君「怨言、怨色、厭人」 「僕が話すね。 その老人は、人間嫌いの厭人(えんじん)として有名な人だった。 お手伝いをしても怨言(えんげん)を吐く。 倒れたので医者が見てあげているのに、表情は怨色(えんしょく)だった。 その人が死んだ後に、その人の家を調べたらね。 たくさんの血液が見つかったんだよ。 全部、その死んだ人の血。 見つかった日記にはこう書かれていたんだよ。 『どれだけ血を流せば、私は人間ではなくなるのか』。 血は人間の肉体から作られているから、いくら流しても意味無いのにね。」