前へ目次 次へ 39/46 第38話 お■「余憤、夜宮、縒る」 「祭りの前日、夜宮(よみや)の日に、親に言われて俺は祭りの準備に駆り出された。 遊びに行く予定があったのにと、前日からの苛立ちが残って余憤してた。 祭りの出店の、テントを張る手伝いをさせられた。 テントを張ろうとして布を持ち上げると、端の結ぶ為の紐がねじって絡まってたんだ。 「誰が縒(よ)ったんだ!」と余計に腹を立てた俺は、持ってた鋏で切ってやった。 紐から血がドバドバ流れた。 そこから逃げて、僕は別の仕事を手伝ったから、その後は知らない。」