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第32話 ■だ君「見集む、御影供、見え坊」

「親戚が死んで、その人の肖像画の前に集まって供養する、皆で御影供(みえいく)をしていた。

 死んだ人は色んな物を見て接する、見集める人だったが、同時に見栄っ張りな見え坊だった。


 海外を見て回ったって、いろんな土産物とかその土地の工芸品とかが、遺品としてあったんだよ。

 それを死んだ親戚の家族さんが、俺達に公開したんだ。

 色々とある中で、俺はふと木で出来た人形が気になった。

 手よりは大きなそれは、よく出来た工芸品だった。

 しかしよく見ると、修理の跡があって、下半身が前後逆だった。


 家族に聞くと高い所から落として壊れたらしい。

 接着剤で修理したが、前後を間違えてそのまま倉庫にいれていたと笑いながら話していた。


 親戚の小さな子供が、走って俺にぶつかって来たんだ。

 思わず工芸品の人形を床に落としてしまった。

 人形の顔に、傷が入った。


 すると親戚の人達が悲鳴を上げたんだ。

 死んだ人の肖像画のその顔に、急に傷が出来たんだと。

 ちょうど、人形の同じ顔の場所に。


 そして話をすると、どうにも死んだ親戚は、高い所から落ちて死んだらしい。

 下半身が前後逆に曲がった状態で見つかったんだって。


 その後は、皆で肖像画も工芸品も、それ以外の土産も、神社に持って行った。

 全部、お焚き上げしてくれたんだけど、肖像画が一番燃えたよ。」











「死にたくない」

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