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第30話 ■だ君「暴慢、亡羊、暮雲」
「羊飼いがいたのだが、その人は乱暴で気ままな、羊に対して暴慢な人だった。
そんな扱いの悪い羊が一頭逃げ出した。
その逃げた羊、亡羊を追って、羊飼いは辺りを歩き回った。
しばらくして、羊飼いはようやく羊を捕まえた。
それは夕方の雲、暮雲だった。
羊飼いは空を飛んでいた。
下を見れば、崖から落ちて死んだ己自身がいた。
それを崖の上から見て、笑う羊がいた。」
『……逆走した乗用車を避けようとしたバスが転倒し、中にいた乗客四人が死亡。四人はいずれも同じ学校の学生であり、また、乗用車を運転していたのも同じ学校に通う……現在、意識不明の状態で……』




