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第29話 ■■君「弊習、屛息、幣帛」
「昔々、ある村に、良くない習わし、弊習があった。
それは村に訪れた旅人を、生贄として神に捧げる。幣帛するという習わしだった。
それを知らずに旅人は、その村で食事を取って泊まった。
そして夜に村人が隠し話をしているのを聞いてしまった。
急ぎ村を逃げる旅人。追いかける村人達。
草むらに隠れて息を殺して動かず、屛息する旅人。
毒で死んでいる事にも気付かず、その男の霊は今もずっとそこに隠れているらしいよ。」
「僕は死んでない死んでない死んでない死んでない死んでない死んでないあいつが事故を起こしたのに生きているなんてふざけるなふざけるなふざけるなそのからだをふざけるなふざけるなふざけるなわたせふざけるなふざけるな」




