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第28話 ■■君「不軌、俯仰、復位」
「ある所に、強盗殺人を繰り返した、法に従わない不軌な男がいた。
その男が、町中で上を向いたり下を見たりと、俯仰していた。
気になった通行人が「何か探しものですか?」と聞いてみた。
すると男は答えた。
「いやね、自分はこの体の人に殺されたんですが。
自分は命さえ返してくれれば良いのですが、他の殺された人が納得してなくてねえ。
どうすれば元の位に復位できるのでしょうか?」
男の体を見れば、全身に人間の顔のような物が、皮膚に浮かび上がっていた。
その中の一つの顔が「返して、許して」と呟いていた。」
「俺は事故で首が取れた、でも死にたくない」




