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第27話 ■■君「飛白、悲母、謬見」
「友人の母親はとても憐れみ深い人で、悲母だった。
その母親の息子は、母親の事が大好きだった。
母親は書道の先生をしていた。
ある日、息子が母親の棚をたまたま開けると、中から何も書いていない書道用の紙を見つけた。
いや、よく見れば飛白というべき、薄い字で何かを書いていた。
息子は何が書かれているのか気になり、ペンでなぞってみた。
息子はなぞるべきでは無かった。
母親に対して誤った考え方、謬見であるべきだった。
息子に対して死んでほしいと書いてあった。」
「母さんが、俺の死体の横で泣いている」




