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第25話 おだ君「野天、糊する、野守」
「皆、話をよく作れるな。俺も負けられないな。
ある男が一文無しになって、野外、野天での生活を余儀なくされた。
以前もギリギリの生活で糊していたが、今はそれよりもひどい。道草すら食べるほどの貧困だった。
そうして野原で暮らしているうちに、男はそこを自分の家だと思うようになった。
自分勝手に、野原の番人、野守となった。
人々はその人が怖くて、その場所に行かなくなった。
数年過ぎて、ある人がそこを通るとそこに白骨死体を見つけた。
警察も来て、あの男の物である事は誰もが分かった。
しかし、問題はその後だった。
その野原から、複数の白骨死体が見つかったんだ。
男は道草なんて、食べていなかったという事さ。」
『……事故にあったのは五人の男子高校生で、心肺停止の状態で病院に……』




