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第17話 いだ君「稚気、鋳金、衷情」
「バレンタインデーとか、チョコレートの作り方。
鋳金とか溶けた金属を型に流し込んで作るように、溶けたチョコレートを固めて作るんだよ。
ある男に彼女がいた。
子供っぽい稚気な性格だったけど、悪い子じゃない。ただヤンデレ気味? 独占欲が強かったかな。
んでチョコを作ってくるんだけど、まあ毎年入っているんだわ。
髪とか、唾とか、血液とか。
分かった上で男は我慢して食べた。好きな女の子の衷情、まごころがこもっているからね。
ある日、その女の子が彼氏に噛みついた。
可愛い感じじゃなくて、肉食獣がやるように、男の肉を食い千切った。
彼女さんが言うには、『食べさせてばかりでは駄目だと思った』らしい。」




