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第13話 うだ君「眇める、宿世、筋交い」
「宿世って知っているかい? 前世からの因縁という意味らしい。
俺の家の筋交い、斜め先の家の人が、窓から目を細めた眇めるような目で、いつも俺の家をじろじろと見ていた。
いや、家じゃなくて俺をだな。
ある日、突然に俺にナイフを振りかざして襲い掛かって来たのよ。
運がよく逃げきれて、偶然、通り掛かりの人達のおかげで助かったけど。
捕らえられた近所の家の人。俺の事を『前世の仇』とか言いやがる。
頭おかしいよな? この平和な世の中で刃傷沙汰なんて。
俺も殺した相手なんて、いちいち覚えてないし。」




