CODE001:プロローグ
――西暦2067年
少子高齢化が進み2015年頃に比べると、65歳以上の人は100万人以上増加したのに対し、15歳~64歳までの人口は3200万人以上、14歳以下の人口は800万人以上減ってしまい、総人口は1268億万人から9000万人を割るまでになり年金など社会保障制度は破綻。
それとは逆に、外国人移民の数は増加し世界第3位にまでなり暗黒時代と化していた……
医療分野ではナノマシンを狙った臓器や細胞まで送るナノマシンDDS技術と、脳内ネットワークの解析が向上した事により癌や不可逆的進行性脳疾患などの治療が確立された。
だが同時に裏の世界にもナノマシンDDSは広がり、神経伝達物質の促進制御で感情をトリップさせる違法ナノドラッグが蔓延していた……
オゾン層破壊や大気汚染など環境悪化に伴い外出する事が難しくなっていたが、医療分野で革新が起きた影響でナノマシン技術を使い、リモータル・ヒューマンフォーム《Remortal Humaniform》に精神アクセスし自分の分身となるアバターとして操作、外での作業には欠かせない物になってきた。
また、リモータル・ヒューマンフォーム《Remortal Humaniform》を使いサバイバルゲーム《Survival Game》を楽しむ通称:RHSGが大人たちの間で流行。
RHSGは、旧世代のFPS系ゲームとサバイバルゲーム、ロボットバトルがミックスされたような物で、カーネルスケルトンと呼ばれる骨格と、スキンと呼ばれる強化外装で作られたアバター、リモータル・ヒューマンフォーム(以後:RH)を強化し、さまざまな武器と自らの技術で闘うクラフト要素とゲーム性の共存がうけていた。
RHSGでのRHの操作はサロゲート社によって開発された並行遠隔存在拡張機器により、視線追跡照準付網膜投影ディスプレイグラスと、ハンドトラッキンググローブ、タクティカルヘッドセットで行われるが、これらの適正は大人たちより若い世代の方が馴染みやすく、RHを作るメーカー各社は優秀な若い世代をスカウトしより新しい技術開発に取り組むのだった……