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第四篇 第一幕 蒼空より天雷起こりし…硫黄の火球


 第一幕 蒼空より天雷起こりし…硫黄の火球


 魄の集まる場所。


 天は祈りを忘れた魄のある場所に、瑠璃金石の持つ粧青に彩色どられたその力を解放した。


 天は……超時空間の天は……地上に……魔石……瑠璃金石のなかに秘めた天雷いかづちの光。その一閃を解き放つと、それは地上から大気にある灰塵ちりを内側に集めながら燃え堕ちた。


 然して天雷いかづちは硫黄の爆熱の火の玉となり、地上にいた魄だけが集まる場所。そこにある天への祈りを忘れた……人間という魄だけになったその存在に向け目がけ堕ちてもいった。


 然し…刻も同じくして超時空間に彩色の天より堕ちた一滴ひとしずくの緋き魔石からの力は……その滅生の再生を繰り返し起こしていた力を……魄の集まる場所へ。ミカエルのない刻にも、それにある刻を知れずと過ぎていたようようだった。


 超時空間の天。


 それは何なのか……。


 そんな天は人間という者たちからその地上にあった凡ての生命体を魄というだけにある象に変えた。未知なるエネルギー体。


 凍る地の底。永久に離れた幽閉の場所。


 地の底に幽閉されしミカエルのない刻にも、緋き魔石は地上にあった凡ての生命体に滅生の緋き滴を齎していた。


 然し…ミカエルの最後の光の力。


 それにある光の翼羽に宿っていた最後の波動を感じ取った超時空間の天は動いた。


 凡てはそこにある。祈りの力にだけある糧。

 人間という魄の集まる場所へ。


 何かへの懐疑。

 今を魄という存在だけでしかない。


 超時空間の天へ捧げられていたはずの祈りを忘れたようにある地上に……超時空間の天はそれに持つ秘法より不思議に産生つくられた粧青い魔石の力を解放した。


 何と知れない超時空間の天はそこに集まりし人間といった魄の存在がある場所……それにある場所に……。天への祈りを捧げ続けてもいた。超時空間の天に懐疑を持たなかった魄の存在があった事にも。然し……そんな魄の存在をも爆熱に燃え続けた硫黄の火球により……その祈りに懐疑を持った事にある魄の凡てを……地上で魄というだけの存在にある凡てを……硫黄の薫りに包まれた。何か……そっと触れると崩壊れてしまうような砂塩しおの塊に変化た。


 ルシファー回顧録


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