№2 寄生生物YU(ワイユー)
怪人図鑑の二回目は、サウマティクティスをモチーフにした〈YU〉です。
サウマティクティスが何者かは、本編で解説しています。
プレコをモチーフにした〈マスタード〉と言い、今回はマニアックな生き物を選びすぎたかも……。
身長:2㍍34㌢(幼体は3㌢程度)
体重:282㌔(幼体は数㌘程度)
能力:櫛状の牙、鋭い爪、口内の提灯から放つ光弾
概要:〈アンテラ〉によって、街中にばらまかれた寄生生物。幼体はホタル程度の大きさだが、僅か一週間程度で2㍍以上に成長する。
頭はカバのように大きいが、下半身や四肢のサイズは人間と大差ない。上半身と下半身の釣り合いが取れていないと言う点は、「母親」の〈アンテラ〉に酷似している。
熊手を噛み合わせたような頭は、深海魚サウマティクティスを彷彿とさせる。突き出た上顎は提灯をぶら下げており、怪しい輝きを放っている。
ここから放つ光弾は、ブロック塀を融解させる威力を持つ。また鉛色の皮膚は極めて丈夫で、包丁ごときでは傷一つ付かない。更には寄生した人間を凶暴化させる能力を有し、街を大混乱に陥れた。
小学校に出現した際には、偶然居合わせた沼津半平を圧倒する。終いには光弾を放ち、彼を無慈悲に焼き払った。
夕暮れの街を舞台にした決戦では、往来を埋め尽くすほどの大群が出現。最終的には〈アンテラ〉と融合し、〈百面言獣ジャイアン〉を生み出す。




