最初の話
小説家になろう。
プロやアマチュア関係なく、小説を投稿できるサイトです。
誰でも投稿できると言っても、小説を書く人全員が投稿サイトを利用するわけではありません。投稿しない小説書きもいるのです。
では、何のために小説を投稿するのか。
それはもちろん、誰かに自分の小説を読んでもらう為です。
読んでもらいたい理由は様々でしょうけど、「読んでもらいたい」、その一点だけは変わらないはずです。
という訳で、
「読んでもらえる小説を書くには」
をテーマに考えてみたいと思います。
最初に考えてみるのは「小説とはなんなのか」です。
個人的な考えですけどね。
・ 自分の中にある空想を
・ 人に伝わる形(文章)にして
・ 受け取ってもらえるよう整えた物
それが小説だと思います。
更に私見なんですけどね、これをはっきりさせると、見えてくるモノがあります。
作者が物語を最後まで思いつかずエタった作品、誰かのコピーとしか思えない作品、これらは最初のステップで躓いています。
自分の中にある空想、それが足りない。もしくは、自分の空想がなんなのか、それを分かっていない。空想した物語がほんのワンシーンだけで一本の物語を書ききるのは無理です。
その周囲を埋める空想を追加するか、そのワンシーンだけで完結する作品を考えるべきです。
完結済みの大作でも読まれず埃をかぶる場合、それは二つ目のステップが問題です。
文章に出来たとしても誤字脱字が多ければ、そもそも日本語が間違っていれば読まれません。文章はともかく文章作法がいい加減でも読みにくいですよね。改行後の空白や改行の使い方がいい加減だと、読み手に負担を与えます。
分かりやすさ、読みやすさ。とても大切です。私はここが上手くないですが。
で、上記二つに問題が無くとも読んでもらえない作品の何が問題か。
読者に対する向き合い方だと思います。読んでもらいたいなら、読んでもらえる物を書く。読者が読みたいと思っていると思うものを書かないといかんのです。
「テンプレ乙」「~~の劣化コピーですね、分かります」「またチーレムっすか」などと批判される方も多いですけど、読者が読みたいと思っている物を書いているのであれば、それはアリなのです。
もちろん「俺は~~な話が書きたいんだ!」というのもいいんですけど、需要を満たそうと考える事は商業的に正しい。これは否定できません。
別にね、オリジナルでなろうテンプレから逸脱した話でもいいんですよ。需要が無いとは言えませんし。ただ、「読者のために」何か意識しておかないと、独りよがりな駄文書きになると思うのです。
たまに、天才とか、才能のある人って、そんな凡人の努力を超えて大衆を惹き付けるんですけどね! 悔しい事に!!
行き詰まった時、たまーに原点に返るために思い出してみましょう。
「これは、読んで欲しい小説ですか?」