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Babel sky  作者: 畔 田んぼ
3/3

現実

此処は天国か地獄か、いやそもそもそんなモノは信じてはいない、つまり生きていることには生きている、「躰は...」

大丈夫。


だと思いたかった、何かが無い、足りない、足りない、足りない

しかし、何が足りないのかそれが解らない記憶の欠如?いやそんな甘いモノではない自分の万全の姿人間のあるべき姿

私のパーツのどれが揃っていて揃ってないのか判別がまるでつかない。

自分が判らなくなっている、眼の前には灰色のコンクリートのような宇宙にXmasのイルミネーションの様な灯り、流石にそろそろ頭がパンクしそうだ。

「さっきの化け物は?..」

周りには誰もイナカッタ

代わりに木造の一軒家が視える、

とりあえず灯りが漏れているので此の場所について尋ねてみたく風鈴の様な型をしたチャイムを鳴らしてみた、

30秒程の間の後微かに女性の声が聴こえた。

「どうぞ」

ドキッとした、

綺麗な亜麻色の髪に紺碧の眼それでいて視る者を射抜くような鋭い三白眼、背も高く、一見綺麗な青年にも視えるとても中性的な女性がドアの隙間から此方を視る、他に頼るモノもなくドアを開けた。

中は三畳一間程の部屋に質素な冷蔵庫が一つと電球のみ、中には入れないので玄関前にて要件を伝える、「此処はどこでしょうか、意識が少し混濁しており記憶が曖昧です」

女性はこちらをしっかりと見据え、ゆっくりと口を開けこう答えた、「此処は宇宙の境目です」

状況を飲み込めない、あまりに突拍子もないのでふと笑ってしまった、

「私は地球の日本にいた筈なのですが」

あまりに面白かったので話に乗っかってみる事にした。

しかし、対照的に女性は今までにないほど取り乱しはじめてしまった。

「貴方はガリアから来たのですか?!」

何のことだか理解出来なかったが話を聞いていくと夢にしてはやたら手が込んでいる、と思うにようになった

彼女はこう言った、

「私達の今居るコノ世界はガリア(地球のことらしい)と月までの間にある23層ある世界の一つ、下から3番目の世界、2回殺された覚えは無いか?」という質問だった、

その覚えならある、やはりあれは夢ではない、あれほどの鮮烈でいて鈍い痛み忘れるわけがない。

正真正銘私は2度死んでいる事になる信憑性はないがこの状況には当てはまる夢だとしたら早く終わって欲しいし現実であるのなら吐き気がする、何故こんな事態に、と。

そもそも元から何かがおかしかった。

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