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野営
青色をしばらく歩いていると、日が暮れ出した。
「今日はここまでかな」
そう言うと、俺たちはここで野営をすることにした。
「誰か見張りに立っておいた方がいいんじゃないかな」
沢志が俺らに、野営の場所を確保してから聞いた。
カバンの中には、テントも入っていたが、多くても7人までしか入れない。
そのあぶれた人たちを、どうやら見張りとしようという話らしい。
「あ、じゃあ、私たちやるよ」
言ったのは、柄福と福田の二人だ。
「あと一人……」
見回すと、井崎が手を挙げた。
「じゃあ、三人。よろしくね」
それから、2時間で交代をするということにして、それぞれの起きる順番を決めた。




