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ゴミ捨て当番

昼休憩

ランチをおかわりまでして上機嫌で戻ってきたノエル

カウンター前に【異様な光景】が広がっていた

人がすっぽり入りそうな巨大な袋が3つ山積みになっていた

しかも、床にはところどころ血痕が

昨日キレイにしたのに


「マ、マスター!あの、これ……!」

「うんゴミだね!よろしく頼むよ」

さらっと流された

「これはどうすれば?」

「もうすぐ専門業者が来るから渡すだけ たまにある仕事だから顔合わせも兼ねてね」

マスターは今日も完璧なイケオジスマイル


ノエルはなんとか気持ちを落ち着けた

受け取った書類と袋をチェックした


見た目はどう見ても異様

1つ目の袋はノエルが昨日案内した大男が持ち込んだものだろう

赤黒く染まった布がちらりと見えた

2つ目と3つ目

鉄扉の向こうからさっき出たゴミらしい

大きな袋、金属音と……たまにグシャッって音が

なんか動いてる気がするが気にしない事にする


ギルド受付嬢の鉄則がある

『好奇心を持つと死ぬ』


――


しばらくすると外から馬車がやってきた

御者台(運転席)には男が2人

全身黒ずくめで馬車には『回収専用』の文字

昼下がりの街を走るには異様な気がする


男たちは袋を見て小声で言った

「3人ね」

手際よく袋を馬車に積み込んでいく

「お疲れ様です!」

ノエルが元気よく声をかけると、少しだけ笑って会釈された

怖そうだけど意外と良い人かも


全て積み終えると、業者が小さな紙片をノエルに手渡した

『回収完了 3点問題なし』

「これをマスターに渡せば良いから」


「ありがとうございました!」

馬車は静かに去っていった

そこだけ何も無いかのように音も無い

「ゴミ収集車なのに防音魔法?」


――


袋が無くなったカウンター前

「ふぅ~」

また1時間ほどかかり血痕を掃除した

ホッとしたノエルにマスターが声をかける

「ノエルさん完璧でしたね 助かりました」

「いえっあのくらい!」

褒められてホクホクする

「ゴミは毎日出るわけじゃないから安心して ただ、出た日は回収だけしっかりね ゴミを溜めると虫がわくし」

「はい!」


毎日じゃないなら大丈夫

ノエルは今日もまた

このサイコーな職場が大好きになった

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