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/人◕ ‿‿ ◕人\ 『やあ、僕と契約して 魔法少女になってよ』

/人◕ ‿‿ ◕人\「やあ、僕と契約して 魔法少女になってよ」




   僕はロクベエ。

   宇宙を守るインベーダーさ。

   今日も2人のメスを魔法少女に勧誘して

   魔力を搾取しに行くのさ。



   しかし最近マンネリ気味だな

   ここは一発ドカンと

   野望が宇宙規模の少女を狙うとしよう

   ……

   ピコン!

   壮大な夢センサー反応アリ!

   女子高生だ!



ゲドゲドコ「おいカス、夢はあるか?」

カスカスミ「虚無になりたい。

      宇宙の果てのそのまた果て

      無限級数発散の先の先にある

      虚無の神になる」

ゲドゲドコ「うけるwww あたしは普通の神

      宇宙を百合まみれにするんだ」

カスカスミ「外道にしては素敵な夢だね理論上」

ゲドゲドコ「お前のは不健全だよカスwww」

カスカスミ「ワハハハハハ」

ゲドゲドコ「ワハハハハハ」


   んん? 恥じらいの欠片もない

   少々魅力に欠ける女子だけど

   内に秘めたパワーはすさまじい

   たんまり魔力が取れそうだ


/人◕ ‿‿ ◕人\「やあ、君たち、

        魔法少女に興味はないか?」


ゲドゲドコ「ふん、ウサギか」

カスカスミ「正確にはウサギを連想させる

      正体不明モンスターと定義する」


/人◕ ‿‿ ◕人\「モンスターとは失礼な

        僕はロクベエ。

        魔法少女のマスコットさ」


ゲドゲドコ「魔法少女とは何だ」

カスカスミ「契約書を見せろ」


/人◕ ‿‿ ◕人\「えーと、魔法少女になると

        願いを一つ叶えられるんだ

        何でも」


ゲドゲドコ「うん」

カスカスミ「うん」


/人◕ ‿‿ ◕人\「そして世界を守るため

        怪獣たちと戦うのさ」


ゲドゲドコ「そうかエネルギー不足なのか」

カスカスミ「節約しろよ節約」


   ファッッッ!?

   なぜ分かったし

   ぐぬぬ察しのいいガキめ


/人◕ ‿‿ ◕人\「そ、そんな賢いキミたちには

        特別にスーパー


   ま、まずいぞこの女子高うち

   たった一枚だ

   少女は与えられたもので満足する

   法則があるのだ。

   隠された契約書をほじくり出すなんて


ゲドゲドコ「おい契約書が足りないぞ」

カスカスミ「情報よこせ」


/人◕ ‿‿ ◕人\「な、なんのことかなー」


ゲドゲドコ「おら、契約書、出せ」

カスカスミ「げしげし」


/人◕ ‿‿ ◕人\「わ、分かった、分かった」


   前言撤回、このメス二匹はやばい



ゲドゲドコ「よーし。終わった」

カスカスミ「魔法少女になります」


/人◕ ‿‿ ◕人\「えっ、本当かい?」


   驚いた。明らかに魔法少女を

   破滅させるための契約書だったのに

   まさか承諾するなんて


/人◕ ‿‿ ◕人\「ええと、一応確認するけど

        2人とも、本当にいいんだね

        魔法少女になるんだね?」


ゲドゲドコ「ああ。女に2言はねえ」

カスカスミ「ここでやらなきゃ女が廃る」


   やったぞ。これで契約成立だ!

   言質はとれた。もう引き返せない!


/人◕ ‿‿ ◕人\「じゃあこの変身スティ……


ゲドゲドコ「ダークサンダー!」

カスカスミ「ライトサンダー!」



       ⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️

    ⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️

    ⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️

    ⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️

   ⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️

    ⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️

     ⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️

      ⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️

       ⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️

       ⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️

       ⚡️⚡️⚡️⚡️

       ⚡️ ⚡️

      ⚡️⚡️

     ⚡️


/人◕ ‿‿ ◕人\「ファッ!?」


   何勝手に変身しとんねん!


ゲドゲドコ「秩序の使者、ティアダークネス」

カスカスミ「カオスの使者、ティアライトネス」

「「ふたりはプロティア!」「


   ばァァァァァァン


/人◕ ‿‿ ◕人\「あ、あのー、ここに

        変身ミラクルステッキが

        あったのですがぁー……」


ゲドゲドコ「サブスク代」

カスカスミ「ぼったくり」

/人◕ ‿‿ ◕人\「あっはい」


   ばーれーてーるー!

   これアカンやつ


/人◕ ‿‿ ◕人\「まさかキミたち

        ボクに支払う魔力を

        限界まで節約するつもり

        なのか?」


ゲドゲドコ「その通り」

カスカスミ「戦略的家計管理」

ゲドゲドコ「ミラクルプランも」

カスカスミ「一回蘇生保険も」

ゲドゲドコ「リボルビング払いも」

カスカスミ「後払いサービスも」

ゲドゲドコ「全部全部全部」

カスカスミ「却下だ」


/人◕ ‿‿ ◕人\「ぐぬぬぬぬ」


   いや、まだだ、まだ一つだけ

   ぼったくり手段が隠されている

   願いだ

   魔法少女に変身するとき

   願い事をしなければならない

   願いが大きければ大きいほど

   10日あたり10%の利息が

   日本円換算でついてくる

   サブスク代や手数料を回避されても

   願いのトイチ利息だけで

   十分元は取れるはず


ゲドゲドコ「そういえば何願った?」

カスカスミ「バニラアイス。

      107円で売ってるの」

ゲドゲドコ「あたしはあんぱん。87円の」

カスカスミ「アハハハハハハ」

ゲドゲドコ「ギャハハハハハ」


/人◕ ‿‿ ◕人\「うわあああああああああ!」



   その後、宇宙に平和が訪れた

   あのにっくき、

   ゲドゲドコとカスカスミが

   怪獣から得た魔力を

   栽培し始めたのだ


   魔力はすくすく育ち

   世界樹となって

   世界に魔力を還元しはじめた


   そしてボクの所にまで魔力が満ちて

   ボクは魔法少女の勧誘をやめた。


   ボクの努力はいったい何だったんだ?

   まあいいか。


   すう、すう

   むにゃ、むにゃ


ゲドゲドコ「おい起きろマスコット」

カスカスミ「パンツ」

/人◕ ‿‿ ◕人\「むっきゅ?」


   あ、あれ

   手足の長さが違う

   これは……


ゲドゲドコ「乳揉ませろよ」モミモミ

カスカスミ「私たちの世界樹だぞ。感謝しろ」

/人◕ ‿‿ ◕人\「ひゃあ!」


   あ、あれ

   僕、女の子になってるー!

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[一言] うわ! 搾取されてる!
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