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5話身バレしてしまった銀の竜騎士(シルバードラグナー)

魔物の不正取引の調査から数日後。ルカは窮地に立たされていた。


「やばい…身バレした…」


ルカは一人、学生寮の自分の部屋のベッドに丸くなり頭を抱えていた。

今は平日の昼で普通に授業のある時間だが、ルカはそれどこじゃない。


学園内では高等部一年の生徒「ルカ」が大陸中で噂の銀の竜騎士シルバードラグナーであることばれてしまい騒ぎになっていた。


学園にいる周りの生徒や教師たちの視線がおかしかった。


中には「あなた様が銀の竜騎士シルバードラグナー様なのですね!!」と押し寄せてくる、


いつの間にか創設されていた熱狂的なファンクラブたちに追いかけられ、必死に逃げて今に至る。


( くっそぉぉぉ!! あの魔物を飼ってた馬鹿貴族ぅぅっぅ!! 魔物を追いかける探知機なんて作りやがって!! てか、今も臭ってないよね? 変な臭いまだ沁みついてる?)


数日前に魔物の不正取引をしていた貴族から受けた物のせいで身バレしてしまった。

シャワーを浴びて落としたはずだが、年頃の少女なのか匂いを気にする。


(って、匂いはどうでもいい!! くそぉ!! まさか、こんなミスでバレるなんてぇ…)


今まで正体がばれないように細心の注意を払ってきたのが全て無駄になった。


学園の生活でも銀の竜騎士シルバードラグナーの話題が出た時は「あ~噂で聞いたことある」「本当にドラゴンなんているの?」と興味がないように演じてたはずだった。


戦闘でもなるべく声をださないように無口で通してきた。


「と、とにかく…噂をどうにかしないと…別の噂を流して、誰かを生贄にしてごまして…」


ベッドから起きる。机の一番下にある分厚い本の隙間から薄いノートを取り出す。あらかじめ考えていた身バレした時の対策をまとめたノートでページをめくるが考えがまとまらない。


「あぁ!! もうっ!! どうして、こうなったのぉぉぉ!!」


頭を抱えて叫ぶルカは正体がバレる原因になった夜の館での出来事を思い出す。




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