そしてこれから
『まぁ。竜神王の意見も分からなくはないのよ?実際、世界の在り方としては歪だったし、下手したらその影響でこの世界が滅びる可能性もあったからね。』
ここは深海。
人知れず建てられたルビシアの別荘だ。
ちなみに出典はデモクエ6である。
あの後、俺たち5人はこのルビシアの別荘に招待された。
「実際の所どうなんだ?結局、勇者因子とやらは俺が受け継いでいるんだろ?世界の影響だなんだと問題はなくなっていないと思うんだが。」
流石に、俺がいるせいで世界が滅びると言われれば目覚めが悪い何てもんじゃあない。
俺がいなくなる必要があるなら、元の世界に戻ると言う選択肢もまだあるはずだし、穏便に済ませたい。
『その辺は実はもう大丈夫よ?結局、貴方の世界から勇者と言う存在を通してこの世界に影響が出ていた訳だしね。』
デモクエのプレイヤーは当然勇者である。
つまり、販売本数から考えて、総数1億人以上に登る勇者がこの世界へ影響を与えていた訳だ。
だが、それは竜神王のせいでプレイヤーの依り代たる勇者が消えた。つまり、前ほどの影響は与えられないと言う理屈らしい。
【まぁ0ではないがな。だが、その程度の影響はどうしようもないし、そこまで大事にはならん。】
それくらいの影響は世界同士で常にあるものらしい、と訳知り顔のブラドが教えてくれた。
あんまりコイツの言うことは信じたくないが、そんなものだそうだ。
『アンタがどうしても帰りたいって言うなら、帰すことも吝かではないけど、ねぇ?』
まるで悪魔のような笑顔で、女神は俺に尋ねる。
やはり神はろくな奴はいない。
「シュウさん」
「シュウ」
「お父さん」
「シュウ様」
「・・・魔王もまだいるしな。聖域を占拠している竜神王の件もある。」
こうして、後に大魔王となった竜神王を滅ぼし、全ての魔王を倒した伝説の大勇者が始まったのだった。
Fin
短い間でしたが、お付き合い頂きありがとうございました!
俺TUEEEE系の話の持って行き方に難しさを感じ、この辺りで筆を置かせて頂きます。
初作品で粗のある稚拙な話だったと思いますが、予想外にも沢山の方に目を通して頂き、日間ランキングにも乗る事が出来、正に感無量です。
次作も考えており、また良ければお付き合い頂ければ幸いです。
舌の根も乾かぬうちに新作始めました。
https://ncode.syosetu.com/n5994fv/
お暇なら是非に!