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おっさんのゲーム世界転移生活日記  作者: 太郎冠者
黒金の勇者
79/96

VSムードエル

再び感想を頂きました!

とても励みになります!


扱っているネタ的に、ある程度の元ネタへの理解が必要になる拙作ではございますが、お付き合い頂きましたら幸いです。


「『戦場舞踏』!」


ステラがまるで踊るように剣を振るい、迫り来る魔物の群れを切り捨てて行く。


固有職業『戦姫』の熟練度10スキル。戦場舞踏。

効果は1.75倍した全体攻撃である。


「大きいの行くよ!『極大真空呪文(エアクロス)』!!」

「こちらも行きますわ!『極大閃光呪文(ギガラゴン)』!」


ミレーヌとフィルの極大魔法が魔物の群れを包み込み、常に押し寄せ続ける魔物の群れに数瞬の間隙が出来る。


「すまねぇ!こっちの立て直しは終わった!

おら!行くぜ野郎共!『怒涛の羊呼び』!!」


何百回目になろうかと言うスキルをロンフー率いる守備隊の面々が唱える。



戦況は膠着していた。


押し寄せる魔物の群れを守備隊の呼び出す羊の群れが押し返し、要所要所でステラ、ミレーヌ、フィルの3人が追い討ちや補助、回復を受け持ち、互角の勝負を繰り広げていた。



しかし、 常に余裕は魔王軍にあった。



【なるほどなるほど。確かに奴らは強い。しかし、だ。】



迫り来る魔王軍の遥か後方、本陣に座したまるでカエルのような顔をした巨大でふとましい悪魔が笑う。



【それでも、所詮は50人ほどの寡兵よ。一騎当千と言っても5万人。100万の我等に勝てるはずもない。】



戦場を映し出す映像を見ながら悪魔は笑う。


魔王ムードエル。


デモクエ6では最初に戦う事になる魔王。

今回の本陣を与るのは彼だった。



【南側より神殿を攻めているグラエルもおる。我等はこのまま陽動を兼ねて、ゆるりと攻めるのみよ。】


まるで全ては自分の手の上だと言わんばかりの余裕を持って、天幕の中で笑い転げるムードエル。


そこに、見慣れぬ3匹の魔物が慌てて飛び込んで来た。


「大変です!グラエル様が討たれました!」

「グラエル様の部隊も全滅した様です!」


【な、なにぃ!?】


驚き、椅子を倒しながら立ち上がるムードエル。



【ぐ、ぐぬぅ。ま、まぁ、よい!このまま攻め続ければ所詮は寡兵。いつか限界を迎えるであろう!】


平静を保とうとするが、その顔には明らかに動揺と困惑が混じっていた。







「『落とし穴』」




【え?】



足元に突如ぽっかりと大きな落とし穴が発生し、そのままムードエルは穴に落ちて行く。



「まさか、落とし穴がここまで有効だったとは・・・。」


「私の切り札です。戦っている最中とかに使うと面白いくらい簡単に引っ掛かりますよ?後はステラさんに教わった聖水を投げ込めば大抵の魔物には勝てます!」


【飛べない魔物は大抵引っ掛かるだろうな。・・・我でも引っ掛かる気がする。】


落とし穴の底からムードエルが見上げると、2匹の魔物から白い煙が上がり、その姿を変える。



【『変身魔法(モシャル)』か!?】



デモクエの3以降に出てくる変身魔法である。

ゲームや漫画等で敵の目を欺く時に度々使われる便利魔法で、見た目を好きに変化させることが出来る。



「姿を真似るのはお前達の専売特許じゃあないって事だ。」




こうして実質的な司令官が討たれた事により、大魔王軍は瓦解していく事になる。




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