新たな仲魔?
【いや、ホントもう無理ですから。ほら、腕とか折れちゃっててまともに動けないですもん。】
蹂躙終了後、ボロ雑巾の様に倒れていたブラックドレアムを回復し、このままデッドムーア討伐を命じたのだが、予想外の自体に陥ってしまっている。
何と先程の戦いで体力や魔力を使い果たしてしまい、ろくに戦えないと言うのだ。
筋肉隆々だった見た目も萎んでおり、今や2頭身の手のひらサイズの悪魔になってしまった。
「回復はしたはずだぞ?それとも何か?ウチの娘の回復の腕を認めれないと?」
さっきからボイコット丸出しのブラックドレアムを少し睨みつける。
【や、やだなぁ、シュウさん!そんな事言ってないですってば!なんと言うか、生命力!生命力が足りてないんですよ!いやー、回復するのには人の生よりも長い時間を要するわー。ほんと激戦だったからなー。見た目もこんなになっちゃいましたし。】
「うるせぇ!はよデッドムーア倒して来い!お前なら瞬殺だろ!」
【いや、ほんとマジなんっす!基本的に神って燃費悪いんっすよ!人とは時間感覚も違うし!って言うか、アンタの方が強いじゃないですか!デッドムーアとか余裕っしよ!?我はもうこのまま何百年か寝ますから!】
「暗闇の衣が剥がせないんだよ!時間もないから手っ取り早いのがお前だったんだ。」
そう。俺の目的としては、ブラックドレアム激派のお遊び特典である、ブラックドレアムがデッドムーアを倒すと言うとイベントの再度だ。
「お父さん、あんまり無茶を言うのも可哀想だよ。ブラックドレアムさんが悪い訳じゃないんだし・・・。」
「やり過ぎたのは私達ですしねぇ。」
見た目が可愛くなったからか、かなり同情的になっているミレーヌとフィル。
いや、見た目はちんまいが、これでも列記とした大悪魔な裏ボスだぞ?
設定的には数万人クラスの大虐殺をやってのけた戦神である。
【じ、じゃあ、こうしましょう。今の我でもテラマダンは使えるんで、衣は何とかします!後はまぁシュウさん達で上手い事して下さいよ。】
うーん。まぁそれならそれでも良いのか?
「あ、それで良いじゃない!うわー。私、魔物を仲間にするの初めて!職業は極めたけど、全然時間がなくて仲間に出来なかったし!お父さん!ありがとう!」
【え、あれ?我は単なるテラマダン要員で、終わったら帰ろうかと・・・】
「却下だ。」
可愛いミレーヌの希望である。
どうせコイツはここで寝て続けるつもりなんだし、時間は有り余っているだろう。
【ま、まぁ我としても寝るだけのつもりだったし、寝る前の何十年か付き合ってやるのも吝かではない。】
寝る前にちょっと夜更かしするくらいの感覚なんだろうか?
神と人間の時間感覚には大きな隔たりがあるな。
【仲間の魔物、仲魔と言った所か?まぁたまには良かろう。コンゴトモヨロシク。】
おい。ここデモクエの世界だよな?
メ〇テン要素入ってないか!?