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おっさんのゲーム世界転移生活日記  作者: 太郎冠者
黒金の勇者
61/96

攻略

本日より新章です。

頑張りますので、よろしくお願いします!


隠しダンジョン。


デモクエ6にて法の神殿に存在する隠されたダンジョンである。正式名称お楽しみダンジョンと言うのだが、基本的に出てくる雑魚ですら強い。


地下10階層から成るダンジョンで、難解なギミックやトラップはないが、むしろそんな小細工は無用の名実共にデモクエでも最高峰の高位ダンジョンである。



「とてつもない悪意が渦巻いているのが見えます。」

「が、頑張ろうね!」


ダンジョンの入口で震えながらも気合いを入れる2人。

うむ。若いって良いなぁ。


「歳は関係なくないですか?と言うより、なんでシュウ様はそんなに余裕なんでしょうか?」


少しムッとした様な顔でフィルが絡んでくる。


「あるぞ。歳をとると面倒臭い事はしたくなくなるんだ。」


思わせぶりに右手の指輪を撫でる。




お楽しみダンジョン地下1階



「普通の洞窟みたいだね・・・。

歩きやすいけど、何だか普通だ。」


「でもこの壁、魔力が充ちておりますわ。自然に出来た物でも、人の手による物でもないでしょうね。」


「お。宝箱か。中身は雫か。まぁ一応拾っておくか。」




お楽しみダンジョン地下2階



「何だか静かだね・・・。」


「辺り一面に魔物の気配がします。気を引き締めましょう。」


「おぉ!豪傑の腕輪だと!?」

確かデモクエ6ではスマホ版にしか出ないアイテムだったはず!いいぞ!コイツがあれば今のカンストされた力に更に補正がつく!



お楽しみダンジョン地下3階



「・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・」


「よし!山彦の指輪だ!」


お楽しみダンジョンの名前に偽りなしだな!

これでかなりの戦力強化になるぞ!



お楽しみダンジョン地下4階




「「どういう事!?」」



うん。まぁそうなるよね。


種は簡単。

神歌の指輪の効果だ。


デモクエ6で職業レベルを一定に上げてから法の神殿の神官に声を掛けると貰える指輪である。

ツンデレ大神官に聞けば普通に貰えた。


この指輪の効果はエンカウント率をゼロにする。


既にレベルもステータスもカンスト、熟練度も必要数を超えている為、これ以上の戦闘は不要である。



「オッサンは効率的にサボりたくなるもんなんだ。」



「なにそれ!ズルい!」


思いっきり空回りしていた事を知ったミレーヌが不満気な顔をしながらむくれる。


「先に言っておいて欲しいです。」


実は緊張していたのであろうフィルも珍しくご立腹だ。

はて?フィルには考えている事が伝わるのではなかったか?


「別に何でもは分かりませんよ!今みたいに明確に頭の中で言語にしてくれないと読めませんし、それもせいぜい単語と気持ちを拾える程度です。」


うーむ。ちょっとした悪戯心で黙っていただけなのだが、何だか申し訳ない事をしたな。



「今晩は一緒に寝てよね!お父さん!」


「あぁ。そうですね。そうしましょう。その指輪があれば魔物は気にしなくて良いようですし?装備は全部外してゆっくり3人で寝ましょう。」


待て!装備を外す!?

それはどこまで外す気だ!




このダンジョンは地下に行けば行くほど広くなっており、地下4階攻略を終えたタイミングで休みをとる事になった。


このペースならあと2、3日もあれば攻略出来そうだ。

まぁ散歩しながら宝探ししているだけだしな。



テントの中では既にミレーヌとフィルが寝息を立てている。

食事の時は一緒に寝ようと言っていたのだが、疲れていたのだろう。横になったらそのまま2人は寝てしまった。


うーむ。フィルは勿論だが、何だかんだで大人の姿を知っているミレーヌに対しても意識をしてしまう所があるからなぁ。やっぱり添い寝するのも緊張してしまう。



それに、次の階層に行く前にしっかりと休みたかったのだ。



真なる夢の村、デッドゴッド。



多分、そこでこの世界の真実の一端が分かるはずだ。






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