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おっさんのゲーム世界転移生活日記  作者: 太郎冠者
白金の聖女
43/96

これから

寝坊しました・・


さて。デモクエを一言で表すならば、悪い魔王(デーモン)探して倒す(クエスト)、となる。


その悪い魔王の目的は、作品によっても若干異なるが、基本的には世界征服や人類の滅亡だったりする。


そしてデモクエ6と7に関しては、物語開始前にほぼそれがなされた世界観になっている。


デモクエ6では、物語の根幹になる現実と夢の世界の2層構造自体が、大魔王達の侵略の結果生まれてしまった物であるし、デモクエ7では、物語が世界に残されたたった一つの島からスタートし、遥か大昔に大魔王オルドデミウスに封じられた島や大陸を過去に戻って復活させるという話である。



つまり、現在能動的に動いている敵側としてはデモクエ6勢と7勢なのだろうが、まぁ7に関しては侵略成功したのは遥か大昔の事なので、既に終わった話と言える。


と言うか、この世界でデモクエ7要素はどうなっているんだろう?




ジャミエルはミレーヌに止めを刺され、塵となった。

横目で見ていたが、お互いを認め介錯をしたように思えた。


うーむ。1週間程薬で飛んでいた間に、奴隷少女は立派な聖戦士になってしまったようだ・・・。

まぁ遭遇して数日で獣王を倒してしまう竜の騎士の例もあるのでさもありなんと言う所か?

クロ〇ダインェ・・・。




「お父さん!あそこから砂漠が途切れてる!」


久しぶりの草や森の緑色を見て、年相応にはしゃぐミレーヌ。その首元にはジャミエルが落とした『炎の首飾り 』が輝いている。



ジャミエルを倒し、カルカナに戻った俺達は無事を喜び、そのまま泥のように眠った。


幸い、怪我人はいたが、亡くなった人や薬の後遺症がある様な人はおらず、経過は良好だ。


薬入りの食べ物やお香等、怪しい物は全て破棄し、その代わり大量の食料を置いて来た。


このカルカナと言う町自体、既に滅んだ町(ジャミエルが滅ぼしたのかも知れないが。)だった為、元々の住人と言うのはいなかった。


生き残った人達の殆どはこの町を復興させるとの事だった。


元の町では居場所がなく、絶望し、幸福の町の噂に惹かれこの町に来たのだそうだ。

この町を復興させ、自分達の力で幸福の町にしてみせるとミレーヌに力強く語る人々の姿を見ると何とかなるのではないかと感じた。



俺達は『 法の神殿』方向に向かうという生き残ったキャラバンに乗せてもらい、旅を続ける。


ミレーヌは結局俺に着いてきた。

サンマリノまでの場所は分かったが、位置としては『 法の神殿』の南方向に位置する。


このまま一緒に行った方が効率的だし、何より・・・


「お父さん!あっち!あっちに綺麗な泉があったよ!」


お父さんと慕ってくれるミレーヌに思いっ切り情が湧いてしまっているのである。


お父さん、童貞何だけどなぁ・・・。

結婚前にコブ付きになってしまった。

それよりもミレーヌよりも先に結婚出来るんだろうか?



「どうしたの?お父さん。難しい顔して?」


キョトンとした顔で見上げて来るミレーヌ。

可愛い。まるで天使である。あ、聖女か。


「あー。いや。何だ。父さんよりもミレーヌが大きくなって結婚する方が早いかもなって。」


「大丈夫よ!私、お父さんと結婚するもの!」


おおぅ。娘が出来たら言って欲しい台詞1位だ!

まさか本当に言って貰える日が来るとは!


「私が今12歳だから、成人まで後4年。もう少し待っててね!そしたらすぐに教会で式を挙げましょ!それまでに住む町と家を探して、仕事はどうしよう?やっぱり冒険者かしら?なるべく安定した仕事の方が・・・」


次々と出てくるやけに具体的なミレーヌの人生設計図。

何か具体的過ぎない?普通そんなもんなの?


「ねぇ。お父さん。私、弟がいるんだけど、最初は同居でもいいかな?」


そのまま『 法の神殿』につくまで、この歳で初めてマリッジブルーというものを存分に味わった。







これにて3章終了です。

何だか一気にPVやユニークが増え、何だか恐縮です。楽しんで頂けるように頑張ります!


4章はお昼にでも。


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