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おっさんのゲーム世界転移生活日記  作者: 太郎冠者
白金の聖女
35/96

ありがとう

また感想を頂きました。

自分も5、6、8は好きです!


なるべくネタは散りばめたいと思っております。

いえ。何ゴンクエストなのかは知りませんが。





ミレーヌ。


デモクエ6に出てくるキャラで、主人公が大地に空いた大穴から落ち、異世界に迷い込んだ時に助けてくれたキャラである。


そして、彼女からこの世界は、夢の世界と現実世界の2つの世界が折り重なって存在すると言う世界の構造を教えてもらう。


そして彼女は主人公達と共に、夢と現実の世界を行き来し、魔王達との戦いに身を投じて行く。


ちなみに、彼女にアンディと言うは5歳年下の弟がおり、その弟を探すと言う目的もあった。

そのアンディも仲間になるのだが、加入時期が遅いためもあり、彼はベンチ要因になりやすい。


主人公パーティーでも年長者で落ち着いた容貌とその知識からお姉さん的ポジションにいた。



しかし、どう見ても今の彼女は10代前半。

今までの例から見て、物語開始10年前と見て良いだろう。



ミレーヌの過去は中々悲惨だ。

幼くして両親が死別。養父母に引き取られるが、反りが合わずに売り払われ、奴隷になる。


その後はサンマリノという町に流れ着き、そこに住む夢占い師マダム・ルカと言う魔法使いに育てられ、20歳を超えた辺りで主人公達と出会う。




「ん・・・。こ、ここは。」


おや。もう起きたのか。


「砂漠だ。夜明けまでもう少しあるから寝ていると良い。倒れたのは覚えているか?」


「・・・はい。もう大丈夫です。起きました・・・。手間をかけて、ごめんなさい。」


サラリと長い亜麻色の髪が落ち、顔を隠す。


まだ真っ暗な砂漠の夜。

焚き火の炎だけが唯一の光源だ。

こちらからは表情は分からないが、すぐれた表情はしていないだろう。



「・・・あー。起きているならもう少し火の傍に来たらいい。夜の砂漠は冷えるからな。」


「はい。すみません。」


「・・・あ、そうだ。これを使え。氷炎のローブと言って、暑さや寒さの対策になる。」


魔法の袋を操作し、バグで増やしたローブを取り出す。


「わざわざ、すみません。」



ど、どうしたら良いんだ・・・。

40も過ぎてはいるが、子どもと接する機会なんか殆どなかった。しかも相手は過酷な人生を送った脱走奴隷と来ている。最早お手上げだ。



「あ。腹は減ってないか?それなりに食べる物は持ち込んでいるんだ。甘い物もあるぞ?」


「すみません・・・。」


魔法の袋からそれこそ魔法の様に食べ物を取り出して行く。

状態保存もついているので、熱い料理もアツアツのままだ。

流石、20億円の袋である。



「さぁ。食べよう。腹が減っただろう。」



ポロリとミレーヌが涙を零した。


「こんな、こんな風に、ひっく。良くしてもらって・・・。私なんかの為に・・・。すみま」


「ありがとう、だ。」


「え?」


「こう言う場合はありがとうと言うのが正解だ。」


その上笑顔のひとつでも見せてくれれば、尚良い。

ミレーヌは好きなキャラだったので、暗い顔より笑顔でいて欲しい。


「・・・あ。あ、ありがとう」



俯き、涙をポロポロと流しながら消え入りそうな

小さな声で感謝を述べるミレーヌ。


「あぁ。どういたしまして、だ。さぁ飯にしよう。

もう少し歩けば町につく。一緒に来るんだろ?」





テリーとくればアンディだと思います。

飢えた狼の伝説的に考えて!

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