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おっさんのゲーム世界転移生活日記  作者: 太郎冠者
真紅の戦姫
27/96

黒幕達。


「ぬぅ・・・!まさか、我が本意を知られるとは」


いや、ほぼ自白してたからね!?

あの怪しさで他意はないとか、絶対嘘だよ!



何やら後ろの方で、多角経営爺が叫んでいる。

「皆の者!訓練通りにローザ様の元へ向かうのじゃ!」


あぁ。なるほど。

この村の奴らは完全にローザ派の人間だ。

小説版だと、もう陶酔していると言って良い。


デーモン・プリースト何かの、明らかに謀反を企んでいる奴が傍にいるのを見逃すはずがないのだ。


デーモン・プリーストが事を起こしたタイミング、又はそれを掴んだらすぐにローザを守ると計画していたんだろう。


魔王は3日と空けずにこの村にやってくる。

なら最低3日ローザを守り抜けば、問題は表面化する。


そうなれば魔王はデーモン・プリーストを許さない。


つまりこの村人は初めから最後の一人になるまで戦い抜くつもりなのだろう。


種族年齢性別問わず、それぞれが農具や棒切れを持ち、ローザを守る為に塔に走る。




「なぁ。あの囮の旅人が逃げちまったら、あんまり時間稼げないんじゃねぇか?」

「馬鹿だな。ちょっとでも関係者だと思わせたら良いんだよ!どうせデーモン・プリーストは考え浅いから逃げた旅人を馬鹿みたいに狙うさ。」

「んだんだ。ローザ様さえ守れればそれでええんだ。死なば諸共だ。」



おい。聞こえてんぞ。

誰が囮だ!

後、地味に悲壮な覚悟をしてんじゃねぇ!

怒るに怒れないだろう!



「ボス!全てはボスの計画通りに進んでおりますのじゃ!

後詰はこの老骨に任せて、憎きデーモン・プリーストめを討って下され!」


デーモン・プリーストにも聞こえるようにやけに大声で叫ぶ爺さん。


ボス!?

しれっと主犯格にしてんじゃねぇぞ!?



「・・・はぁ。まぁ、別にそれでも良いけどな。

元々デーモン・プリーストとは戦うつもりだったし。さっさと塔を守りに行ってこいよ。爺さん。」



「知っておりましたわい。黒金の勇者と真紅の戦姫が現れ、暗黒を祓うとお告げに出ておったのじゃ。

ワシもまだまだ神父としても現役じゃ!」


お告げか・・・。

やはりゲームマスターは精霊神ルビシアが濃厚か?


いや。デモクエ4、5、6ではルビシアはほぼ出てこない。そうなるともう1柱である『 龍神王』辺りか?


こっちの黒幕は誰なんだろう?



「な、なぁ。アイツを放っておいていいのか?

何だかプルプル震えてるんだが・・・。」


油断なく杖を構えつつ、ステラが口を開く。

おっと。素で忘れていた。



「き、貴様らぁあ!!この私をここまでコケにして!!

楽に死ねる思うなよっ!!!」



どうやら村人達のやり取りも全て聞こえていた様だ。

やっぱりあの村人達が1番の黒幕な気がする・・・。



「と、とんでもない威圧感だな・・・。」

ギュッと杖を握り締めるステラ。


「おいおい。怖気付いたのか?思惑とは少々変わったが、予定通り、俺とステラがいるんだぞ?」


剣を抜き放ち、デーモン・プリーストに向け、自分を奮い立たせる為に無理矢理口角を上げる。



「復活した大魔王すら倒せるさ。」



ちなみに、デモクエ4の低レベル攻略の最高は

レベル平均6.375らしい。





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