全面肯定
「我々は、全て同意します」
代表が話した。
「ありがとう、君らは素晴らしい選択をした」
真向かいで座っていたスーツ姿の社長が立ち上がり、代表と握手をする。
買収劇は、最後には予想通りの結果へと収束した。
それは、大手が完全子会社化するという結果だった。
「これで、君らの株式は我々がすべていただく。が、経営のためだ。君らには残念かもしれないが、すべてにおいてよい結果を生むと確信しているよ」
社長は代表へと声をかけた。
結果として、社長はこの会社をさらに10倍の規模へと拡大することに成功する。
それもバックがあったからだという噂があるが、それについては誰も知らない。