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奴は何者か?
「歴史研究会、ここであってますか……?」
入ってきて蚊の羽音のような声でそう言った男。
異様であった。
色は白く、ヒョロヒョロとした出で立ち
私のこと見えてんのかそれは、という前髪の長さ
髪を結んでいるのはいいとして、長さが微妙すぎて
鳥の尻尾のようになっている
すぐに根暗という言葉が浮かんだ
…なんだかぴったりはまりすぎて逆にこいつをモデルに根暗は構築されたんじゃないのかと思った。
その根暗男はなんだか本をバッサバッサ大量に抱えて
不安そうに私らのテリトリーに入ってきた。