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さくら  作者: 咲良 玲
1/1

桜の国の、桜詩(うた)



第一章 桜の日本(くに)桜詩(さくらうた)


第二章 (おも)






第一章 桜の日本(くに)桜詩(さくらうた)


1、 櫻姫(さくら) 伝説(ものがたり)


2、 染井吉野の父母(ちちはは)


3、 夫婦(めおと)(さくら)


4、 さくら幻想(げんそう)


5、 水端(みなばた)のさくら


6、 惜別(わかれ)(とき)


7、 (さくら)()まり・(こい)()まり


8、 日本(やまと)の春


9、 日本人(やまとびと)の心 ~ 神々の桜 ~


10、夜桜(よざくら)


11、(さくら)(もり)


12、桜花(さくら)の力


13、さくら の 精霊(せいれい)


14、櫻の(うたげ)


15、桜の湯浴(ゆあ)


16、愛・さくら吹雪(ふぶき)


17、(ゆめ)(さくら)幽幻(ゆうげん)


18、並木(なみき)(みち)桜風(さくらかぜ)


19、生きる力・さくらの()(もと)


20、ひとり花見(はなみ)(ざけ)


21、海を渡った櫻


22、生命(いのち)の櫻


23、ひとひらの 夢さくら


24、踊り子桜


25、御殿場(ごてんば)(ざくら)


26、(ひめ)富士(ふじ)(さくら)


27、鴛鴦(おしどり)(さくら)


28、えぞ山桜


29、入相(いりあい)(さくら)


30、(こと)平桜(ひらざくら)


31、奈良(なら)八重(やえ)(さくら)


32、左近(さこん)(さくら)


33、芳香(におい)(さくら)


34、衣通(そとおり)(ひめ)(さくら)


35、()(こん)(さくら)


36、手弱女(たおやめ)(さくら)


37、墨染(すみぞめ)(ざくら)


38、早春(そうしゅん)


39、(ふゆ)(さくら)


40、十月(じゅうがつ)(ざくら)


41、修善寺(しゅぜんじ)(ざくら)


42、彼岸(ひがん)(さくら)


43、彼岸(ひがん)枝垂桜(しだれざくら)


44、八重(やえ)(べに)枝垂桜(しだれざくら)


45、(いと)(さくら)




1、「櫻姫(さくら) 伝説(ものがたり)



木花咲耶姫(このはなさくやひめ) 花よりも美しき姫


純真な心やさしき姫 櫻姫(さくら) 美し


大島(おおしま)(さくら)の白 (みやび)な姫の(うつつ)の御姿か


姫の御子(みこ)達が様々な姿で 現れ出でる


日本人(やまとびと)の心の礎 神々(こうごう)しい御姿よ


江戸彼岸桜と結ばれ 御子(みこ) 染井吉野(そめいよしの)が生まれた


姫君 愛しき(ひと) 美しきさくらよ さくら・・・・


姫君 桜の(せい) 数百種の子孫が生きる国 日本国(やまと)





木花咲耶姫(このはなさくやひめ) 花よりも美しき姫


笑う喜び 生きる勇気 櫻姫(さくら) 美し


御室(おむろ)有明(ありあけ) 旭山(あさひやま) 桐ヶ(きりがやつ) (せん)里香(りこう) (あま)(がわ)


姫の御子(みこ)達が様々な姿で 現れ出でる


永遠(とわ)日本人(やまとびと)を 見守ってくれしことを・・・・


富士桜 山桜 里桜 寒桜 いずれも美しき桜達が生まれた


姫君 愛しき(ひと) 美しきさくらよ さくら・・・・


姫君 桜の(せい) 数百種の子孫が生きる国 日本国(やまと)



大島桜(おおしまさくら),江戸彼岸桜:自生種,御室有明(おむろありあけ),旭山(あさひやま),桐ヶ(きりがやつ),千里香(せんりこう),(あま)(がわ)(さと)(さくら)系)





2、「染井吉野の父母(ちちはは)



かすかに薫る 純白の桜


一重で少し大ぶりの花は 堂々としている


若緑の葉が目に眩しい・・・白い花を引き立てている


ふくいくとした香りに懐かしさを覚えるのは なぜでしょう


大島(おおしま)(さくら)よあなたが 染井吉野(そめいよしの)(さくら)(とと)(さま)なのですか


父桜の堂々とした心 気丈な心意気 受け継がれました


さくら 父桜よ染井吉野(そめいよしの)(さくら)を愛でる人がたくさんいます


さくら 父桜よ誇りに思ってくださいますか さくら さくら・・・・




可愛らしい(うす)紅色(べにいろ)の さくら


一重で小ぶりの花は 誰からも愛される


淡緑色の葉が遠慮がちに・・・(うす)紅色(べにいろ)が目を引く


花数の多い枝々 無数の視線が集まるのは何故(なぜ)


江戸(えど)彼岸(ひがん)(さくら)よあなたが 染井吉野(そめいよしの)(さくら)(はは)(さま)なのですか


母桜よ 愛らしい姿 艶やかな心 受け継がれました


さくら 母桜よ染井吉野(そめいよしの)(さくら)を愛でる人がたくさんいます


さくら 母桜よ誇りに思ってくださいますか さくら さくら・・・・




淡々(うす)紅色(べにいろ)の一重の花 蕾の頃から人々が 想いを寄せてくれる幸せ


大島桜(おおしまさくら)(とと)(さま) 江戸彼岸(えどひがん)(さくら)(はは)(さま)に心より ありがとう


私の開花を喜ぶ人のため 精一杯 華やかに咲きましょう


さくら さくら 美しく咲きましょう 私は染井吉野桜 華やかに咲きましょう 




*(大島桜:自生種,江戸彼岸桜:自生種,染井吉野:里桜系)




3、「夫婦(めおと)(さくら)



あの日 あの(とき) ここで(なが)めたのは 二人でした


そして 今 あなたは遠い人


白妙(しろたえ)(さくら) 八重咲きの白い桜は あなたですね


大南(おおな)殿(でん)(さくら) 八重咲きの(うす)紅色(べにいろ)の桜は 私です


夫婦(めおと)のように並んだ 五分咲きの樹を眺めたのでした


私達も いつまでも一緒よね 指きりしたのを 覚えています


(とき)は戻らないこと 知っています・・・白妙(しろたえ)(さくら)は今どこに


嗚呼 さくら さくら さくら・・・想いよとどけ




あの日 あの(とき) ここで(なが)めたのは 二人でした


そして 今 (ぼく)は 独りきり


白妙(しろたえ)(さくら) 八重咲きの白い桜は (ぼく)ですか


大南(おおな)殿(でん)(さくら) 八重咲きの(うす)紅色(べにいろ)の桜は あなたですか


夫婦(めおと)のように並んだ 八分咲きの樹を眺めたのでした


(ぼく)(たち)も ずっと一緒だよと 指きりしたのを 覚えています


(とき)は戻らないこと 知っています・・・大南(おおな)殿(でん)(さくら)は今どこに


嗚呼 さくら さくら さくら・・・想いよとどけ




あの日 あの(とき) ここで(なが)めたのは 二人でした


そして 今 想いに()かれて 来ています


白妙(しろたえ)(さくら) 八重咲きの白い桜が 見事です


大南(おおな)殿(でん)(さくら) 八重咲きの(うす)紅色(べにいろ)の桜が(はな)やかです


夫婦(めおと)のように並んだ 満開の桜のもと 再開できました


私達 この花のもとで かわした約束 果たせます


(とき)は戻らないこと 知っています・・・桜が奇跡をもたらしました


嗚呼 さくら さくら さくら・・・夢 ここに・・・



*(白妙桜(しろたえさくら)里桜(さとさくら)系,大南殿(おおなでん)(さくら)里桜(さとさくら)系)





4、「さくら幻想(げんそう)



言いようもなく (あや)しく美しい 薄桃色の空


どこまでも どこまでも続いています 薄桃色の風


謎めく美しさに 我を忘れて 舞い踊る花びらを追う


薄桃色の濃淡 万華鏡(まんげきょう)の中に迷いこんだよう


さくらよ さくら 何故にこんなに (あや)しく美しい


美しすぎて 美しすぎて 心 狂わせます


さくらよ さくら 夢幻(ゆめまぼろし) もう一度あの人に逢わせてください


さくらよ さくら 夢幻(ゆめまぼろし) 願いが叶うなら すべてを(ささ)げます


さくらよ さくら 夢幻(ゆめまぼろし) 願いが叶うなら すべてを(ささ)げます


さくらよ さくら 幽天(ゆうてん)の中 幻想なら ()めない夢のまま




言いようもなく (あや)しく美しい 薄桃色の空


どこまでも どこまでも続いています 薄桃色の風


こころ騒ぐ美しさに 幼子(おさなご)のように舞い踊る花びらを追う


薄桃色の(しゃ)の天幕に包まれているよう


さくらよ さくら 何故にこんなに (あや)しく美しい


美しすぎて 美しすぎて 心 (おび)えます


さくらよ さくら 夢幻(ゆめまぼろし) もう一度あの人に逢わせてください


さくらよ さくら 夢幻(ゆめまぼろし) 願いが叶うなら すべてを(ささ)げます


さくらよ さくら 夢幻(ゆめまぼろし) 願いが叶うなら すべてを(ささ)げます


さくらよ さくら 幽天(ゆうてん)の中 幻想なら 醒めない夢のまま





5、「水端(みずばた)のさくら」



ゆったり流れる 川岸に(たたず)んでいます


あなたと並んで見た 虹が架かるのを期待して


望んでも 今日は 花曇り


水面(みなも)に五分咲きのサクラが映って揺らめいています


(うす)紅色(べにいろ)に (こころ)(なご)みます


虹は観られませんでした サクラに遠慮したのでしょうか


土手堤(つづみ)のサクラ並木を 歩いた想い出


サクラよ サクラ (なぐさ)めてくれるのですか


サクラよ サクラ 何時(いつ)あの人は 戻ってくるのか教えてください


サクラよ サクラ (ひと)り眺めるのは(さみ)しいです


サクラよ サクラ (ひと)り眺めるのは(かな)しいです




ゆったり流れる 川岸に(たたず)んでいます


あなたと並んで聴いた 小鳥のさえずりを期待して


望んでも 今日は 気配(けはい)さえない


水面(みなも)に八分咲きのサクラが映って揺らめいています


(うす)紅色(べにいろ)に (こころ)(なご)みます


小鳥には出会えませんでした サクラに遠慮したのでしょうか


堀端(ほりばた)のサクラ並木を 歩いた想い出


サクラよ サクラ (なぐさ)めてくれるのですか


サクラよ サクラ 何時(いつ)あの人は 戻ってくるのか教えてください


サクラよ サクラ (ひと)り眺めるのは(さみ)しいです


サクラよ サクラ (ひと)り眺めるのは(かな)しいです




6、「惜別(わかれ)(とき)



春の足音が聴こえてきます ほら そこ ここに


土筆(つくし)の頭がのぞいて 笑っているようです


もうすぐ卒業式 別れの(とき)


いつの日にか また逢えるでしょうか


机を並べた想い出 大切に・・・一人で歩きます


(ほころ)びかけた(つぼみ)の先 緋色(ひいろ)が五つ六つと指を折る


惜別(わかれ)が迫る 嗚呼 さくらよ さくら まだ咲かないでください


嗚呼 さくらよ さくら さくら・・・・




春の足音が聴こえてきます ほら そこ ここに


(ふき)のとうが肩寄せ合って 震えています


もうすぐ卒業式 別れの(とき)


次に逢えるのは いつでしょう


楽しかった学園祭のこと胸に・・・一人で歩きます


(ほころ)びかけた(つぼみ)の先 緋色(ひいろ)が五つ六つと指を折る


惜別(わかれ)が迫る 嗚呼 さくらよ さくら まだ咲かないでください


嗚呼 さくらよ さくら さくら・・・・




春の足音が聴こえてきます ほら そこ ここに


(よもぎ)の若芽が 風にそよいでいます


もうすぐ卒業式 別れの(とき)


いつの日にか また逢えるでしょうか


二人きりのパソコンルームの想い出 大切に・・・一人で歩きます


(ほころ)びかけた(つぼみ)の先 緋色(ひいろ)が五つ六つと指を折る


惜別(わかれ)が迫る 嗚呼 さくらよ さくら まだ咲かないでください


嗚呼 さくらよ さくら さくら・・・・





7、「(さくら)()まり・(こい)()まり」



一緒に過ごした日々の 想い出が次々(よみがえ)


徒競走 私が転んだら 先頭のあなたは


戻って来て助けてくれたよね 二人並んでビリでした


恥ずかしくて 悔しくて でも嬉しくて泣き出した私


はやし立てる声 忘れられません


あなたを好きになりました ずっとずっと 今でも


桜溜まり 桜花びら 風に舞う 初恋の(なつ)かしさ


桜溜まり 桜花びら 風に踊る 初恋の想い出


桜溜まり 桜花びら さようなら さようなら 初恋にありがとう


さくら さくら 別れの(とき) いつも舞っていた


さくら さくら 出逢いの(とき) いつも踊っている




二人で作った想い出 あなたの仕種(しぐさ)(よみがえ)


宿題 あなたは忘れてきました 私は机の奥に(かく)しました


先生は知っていましたね 二人一緒に(しか)られました


恥ずかしくて 悔しくて でも嬉しくて泣き出した私


はやし立てる声 忘れられません


あなたを好きになりました ずっとずっと 今でも


桜溜まり 桜花びら 風に舞う 初恋の(なつ)かしさ


桜溜まり 桜花びら 風に踊る 初恋の想い出


桜溜まり 桜花びら さようなら さようなら 初恋にありがとう


さくら さくら 別れの(とき) いつも舞っていた


さくら さくら 出逢いの(とき) いつも踊っている





8、「日本(やまと)の春」



桜色に けむる山々 そして町並み


南から北へ 桜色に染まる春


人々は その美しさに目を見張り 心うばわれる


そぞろ歩く者 (うたげ)に 酔いしれる者


誰もが 正気ではなくなる 日本(やまと)の春


心くすぐる桜の 便り


少々の雨に負けることはない しなやかな強さ


たおやかにやり過ごす姿に 見とれる


散り際の(いさぎよ)さに感動を覚える


これ程までに 日本人の心揺さぶる花木(はな)が他にあろうか


巡り来る季節 桜に酔いしれたい 桜よありがとう




桜色に けむる山々 そして町並み


ちぎり絵のように 桜色の濃淡に色付く春


人々は その美しさに目を見張り 心うばわれる


歌いだす者 (うたげ)に はしゃぐ者


誰もが 正気ではなくなる 日本(やまと)の春


心くすぐる桜の 便り


少々の風に負けることはない しなやかな強さ


たおやかに やり過ごす姿に 見とれる


散り際の(いさぎよ)さに感心してしまう


これ程までに 日本人の心揺さぶる花木(はな)が他にあろうか


巡り来る季節 桜に酔いしれたい 桜よありがとう




9、「日本人(やまとびと)の心」~ 神々の桜 ~



櫻樹(さくら)よ 人の世の幾年(いくとせ) 何を見てきたのでしょうか


人が 楽しむ姿 悲しむ姿 争い事の二千年


古人(いにしえびと)も 眺めたでありましょう (さくら)(ばな)


山高神代(じんだい)(さくら)の 神の目から見て 人間をどのように思うでしょう


気高(けだか)き神櫻 思わず合掌してしまいます


天空を舞う花びら 天女に見えます


心 折れそうな時 御姿を拝すると 立ち直れます


山高神代(じんだい)(さくら)の神よ どうか 愚かな者たちを 櫻花で慰めてください




櫻樹(さくら)よ 人の世の幾年(いくとせ) 何を見てきたのでしょうか


人が 笑う姿 (なげ)く姿 争い事の一千五百年


古人(いにしえびと)も 眺めたでありましょう (さくら)(ばな)


根尾谷淡墨(うすずみ)(さくら)の 神の目から見て 人間をどのように思うでしょう


気高(けだか)き神櫻 思わず合掌してしまいます


天空を舞う花びら 天女に見えます


心 折れそうな時 御姿を拝すると 立ち直れます


根尾谷淡墨(うすずみ)(さくら)の神よ どうか ふつつかな者たちを 櫻花で慰めてください




櫻樹(さくら)よ 人の世の幾年(いくとせ) 何を見てきたのでしょうか


人が 喜ぶ姿 苦しむ姿 争い事の一千年


古人(いにしえびと)も 眺めたでありましょう (さくら)(ばな)


三春滝(たき)(ざくら)の 神の目から見て 人間をどのように思うでしょう


気高(けだか)き神櫻 思わず合掌してしまいます


天空を舞う花びら 天女に見えます


心 折れそうな時 御姿を拝すると 立ち直れます


三春滝(たき)(ざくら)の神よ どうか 不遜な者たちを 櫻花で慰めてください





10、「夜桜(よざくら)



天には(おぼろ)(つき) 桜の陰影が(あや)しく観える


謎めく美しさに()かれて 見上げる(さくら)木立(こだち)


あの()に似ている 心が騒ぐ


あの()を探している自分に気付く


妖艶(ようえん)微笑(ほほえみ) 魅了(みりょう)されてしまった


もう一度逢いたい もう一度で良いから逢いたい 美しき人に


夜桜の見せる幻想か それでも良い


もう一度逢いたい もう一度で良いから逢いたい 美しき人に


重なる花びらの 影に あなたがいるようだ


夜桜 (おぼろ)(つき) 心が痛い


夜桜よ 夢の世界に (いざな)ってください




木々の中 桜が 雪洞(ぼんぼり)に照らされ きれいに()える


あどけない姿に()かれて 見上げる(さくら)木立(こだち)


あの()に似ている 心がおどる


あの()を探している自分に気付く


優雅な微笑(ほほえみ) 魅了(みりょう)されてしまった


もう一度逢いたい もう一度で良いから逢いたい 美しき人に


夜桜の見せる幻想か それでも良い


もう一度逢いたい もう一度で良いから逢いたい 美しき人に


咲きみだれる花影で あなたが笑っているようだ


夜桜 雪洞(ぼんぼり) 心ときめく


夜桜よ 夢の世界に (いざな)ってください




11、「桜守(さくらもり)



あなたは 繊細で 誰よりも傷つきやすい 美しき人


あなたと ()わす言葉 ひとつひとつが大切なものでした


お互いの夢も 恋の語らいもありました


私はあなたを守っていこうと 決めていました


けれど あなたは先に逝ってしまいました


桜の季節に 散った生命(いのち) 美しき人


あなたの御霊(みたま) 桜樹(さくら)(とど)まっていることでしょう


あなたの宿る桜樹(さくら)の 桜守(さくらもり)となり続けます


美しき人 さくらよ さくら さくら・・・


美しき人 さくらよ さくら さくら・・・




あなたは 細やかで 人一倍か弱く 美しき人


あなたと 見交(みか)わす言葉 ひとつひとつが宝物でした


お互いの願いも 愛の語らいもありました


私はあなたを守っていこうと 決めていました


けれど あなたは先に逝ってしまいました


桜の季節に 散った生命(いのち) 美しき人


美しき人は 精霊となって桜樹(さくら)(とど)まっていることでしょう


あなたの宿る桜樹(さくら)の 桜守(さくらもり)となり続けます


美しき人 さくらよ さくら さくら・・・


美しき人 さくらよ さくら さくら・・・





12、「桜花(さくら)の力」



桜の便りを耳にすると 心乱れるのは 何故だろう


離れていた 愛する人との 再会を待つ気持ち


桜は 傷ついた心を (いや)してくれる


心 折れそうな人々を勇気付けて 前への一歩 背を押してくれる


優美な桜 秘める力は 計り知れない


サクラ サクラ ありがとう サクラ サクラ サクラ・・・




桜の便りを耳にすると 心乱れるのは 何故だろう


離れていた 友人との 再会を待つ気持ち


桜は 悲しみにくれる心を (いや)してくれる


心 折れそうな人々を勇気付けて 前への一歩 背を押してくれる


優雅な桜 秘める力は 計り知れない


サクラ サクラ ありがとう サクラ サクラ サクラ・・・




桜の便りを耳にすると 心乱れるのは 何故だろう


離れていた 懐かしき人との 再会を待つ気持ち


桜は 涙止まらない時 (いや)してくれる


心 折れそうな人々を勇気付けて 前への一歩 背を押してくれる


典雅な桜 秘める力は 計り知れない


サクラ サクラ ありがとう サクラ サクラ サクラ・・・





13、「さくら の 精霊(せいれい)



先に逝ってしまう私 悲しまないでください


病には 勝てなかったけれど


あなたを想う気持ち 誰にも負けません


(とき)は逆さまに流れはしないけれど


季節は必ず巡り来ます


さくらが 咲いたなら 見上げてください


私は さくらの 精霊の使者となっています


陽のある時は 天空を舞う天女のように 踊っています


さくら さくら さくらの精霊 信じてください


さくら さくら さくらの精霊 私の(あるじ)です




先に逝ってしまう私 泣かないでください


病には 勝てなかったけれど


あなたを想う気持ち 誰にも負けません


(とき)は逆さまに流れはしないけれど


季節は必ず巡り来ます


さくらが 咲いたなら 見上げてください


私は さくらの 精霊の下僕(しもべ)となっています


陽が暮れてからは あなを探しながら 踊っています


さくら さくら さくらの精霊 信じてください


さくら さくら さくらの精霊 私の(あるじ)です





14、「櫻の(うたげ)



気心(きごころ)知れた 長年の友との(うたげ)


櫻の蕾を眺める 子供のように 心躍る


毎年座敷での(うたげ) (さくら)盆栽(ぼんさい)を口々に(たた)える


子福(こふく)(さくら)の 白い八重 咲くのは弥生(やよい)中頃か


細い枝の数々の花 酒肴は何にしましょうか


桜えびのかき揚げ 菜の花の辛子和え


嗚呼 また巡り来た春 櫻と友に感謝します




気心(きごころ)知れた 長年の友との(うたげ)


櫻の蕾を眺める 子供のように 心躍る


毎年座敷での(うたげ) (さくら)盆栽(ぼんさい)を口々に(たた)える


敬翁(けいおう)(さくら)の 淡紅(うすべに)一重 咲くのは弥生(やよい)中頃か


小振り 身を寄せ合い咲く 春の味は何にしましょうか


桜鯛(さくらだい)のお造り 土筆(つくし)和物(あえもの)


嗚呼 また巡り来た春 櫻と友に感謝します




気心(きごころ)知れた 長年の友との(うたげ)


櫻の蕾を眺める 子供のように 心躍る


毎年座敷での(うたげ) (さくら)盆栽(ぼんさい)を口々に(たた)える


緑櫻の 純白一重 咲くのは弥生(やよい)下旬か


少し大振り (りん)と咲く 酒肴は何にしましょうか


桜鱒(さくらます)の焼き物 桜葉蕎麦(そば)


嗚呼 また巡り来た春 櫻と友に感謝します



*(敬翁(けいおう)桜、子福(こふく)桜:寒桜(かんざくら)系,(みどり)桜:フジ(さくら)系)




15、「桜の湯浴(ゆあ)み」



馥郁(ふくいく)とした(かお)り 淡紅(うすべに)八重(やえ)の 関山桜(かんざんざくら)


白い湯呑の中 ゆったりたゆたう


桜湯を そっと覗き込む幸せ


(みやび)な気持ちにしてくれる ありがたさ


ほんのり塩味 色持ちするのでしょう


枝で咲くのとは別の 風情(ふぜい)(ただよ)


大島桜の小さな葉 浮かべれば


色香(いろか)鼻腔(はな)くすぐる (ほお)ゆるむ




馥郁(ふくいく)とした(かお)り 淡紅(うすべに)八重(やえ)の 普賢象(ふげんぞうぞう)(さくら)


白い湯呑の中 ゆったりたゆたう


桜湯を そっと覗き込む幸せ


豊かな気持ちにしてくれる ありがたさ


塩味(えんみ) 洗い落として(かん)(ざけ)注いでみれば


目にも鮮やかな 桜酒に心ときめく


まるで 仮粧(けわい)(さくら)を観るようだ




*(関山(かんざん)(さくら)普賢象(ふげんぞう)(さくら)里桜(さとざくら)系,大島(おおしま)(ざくら):自生種)




16、「愛・さくら吹雪(ふぶき)



希望(ゆめ)の世界に(いざな)う さくら吹雪


満開のさくら並木 空一面を(おお)濃淡(こいうすい) さくら色


ハラ ハラ ヒラ ヒラ ヒラ ヒララ・・・・


あなたの (つや)やかな髪に ひとひら舞い降りる


さくらのように 微笑(ほほえ)(いと)しき人


出逢いも さくら咲く この(みち)でした


春風に 舞い踊る さくら花びら


愛の扉が 開きました この出逢いにありがとう


さくらよ さくら さくら この出逢いにありがとう


さくらよ さくら さくら この愛よ永遠(とわ)に・・・




希望(ゆめ)の世界に(いざな)う さくら吹雪


満開のさくら並木 空一面を(おお)濃淡(こいうすい) さくら色


ハラ ハラ ヒラ ヒラ ヒラ ヒララ・・・・


あなたの ふっくら頬に ひとひら舞い降りる


さくらのように 弾む声 (いと)しき人


出逢いも さくら吹雪の この(みち)でした


春風に 舞い踊る さくら花びら


愛の扉が 開きました この出逢いにありがとう


さくらよ さくら さくら この出逢いにありがとう


さくらよ さくら さくら この愛よ永遠(とわ)に・・・





17、「(ゆめ)(さくら)幽幻(ゆうげん)



(あや)しいほどに (なぞ)めく美しさ この世のものか


夢に見ました 薄暮(うすく)れ時 ひと筋の光の中 あなたが見えました


時に桜色 時に純白色 時に淡墨(うすずみ)(いろ)に変わります


風に舞い (かた)(つく)っては ()けるように踊る


手をのばしても届かない 息使いだけが 耳もとに


あなたを想うあまり 幽玄(ゆうげん)の時空に(まぎ)れ込んだ


()めないままで もう一度 抱きしめてください


桜の精に もう一度 抱きしめて欲しい


さくら さくらよ さくら 願いは叶いますか


嗚呼 私の(たましい)幽玄(ゆうげん)の世界に 心地よく(ただよ)


(ゆめ)(さくら) いついつまでも留まっていたい (ゆめ)(さくら)




(あや)しいほどに (なぞ)めく美しさ この世のものか


夢に見ました 薄暮(うすく)れ時 ひと筋の光の中 あなたが見えました


時に紅色(べにいろ) 時に淡紫色(うすむらさきいろ) 時に淡緑色(うすみどりいろ)に変わります


風に舞い 型創(かたつく)っては ()けるように踊る


手をのばしても届かない 息使いだけが 耳もとに


あなたを恋うるあまり (あやかし)の時空に(まぎ)れ込んだ


()めないままで もう一度 抱きしめてください


桜の精に もう一度 抱きしめて欲しい


さくら さくらよ さくら 願いは叶いますか


嗚呼 私の(たましい)幽玄(ゆうげん)の世界に 心地よく(ただよ)


(ゆめ)(さくら) いついつまでも留まっていたい (ゆめ)(さくら)




18、「並木(なみき)(みち)桜風(さくらかぜ)



ひとひら (ほお)に優しくふれて 舞い降りた


見上げれば 透明な桜色が 幾重にも折り重なります


(いにしえ)(しの)ばれる 桜襲(さくらがさね)のようです


サクラ サクラ サクラどこまでも続く並木路


どこまでも続く 桜風(さくらかぜ)に愛を誓います


晴れやかな日 希望に満ちて輝きをはなつ


ああ この愛の人生(みち) 一緒に歩けることに ありがとう


サクラ サクラ 桜並木路 一緒に歩けることに ありがとう


サクラ サクラ 桜並木路で 愛を誓います




ひとひら (ほお)に優しくふれて 舞い降りた


見上げれば 透明な桜色が 幾重にも折り重なります


(いにしえ)(しの)ばれる 桜襲(さくらがさね)のようです


サクラ サクラ サクラどこまでも続く並木路


いつまでも続く 桜風(さくらかぜ)に夢を誓います


雪洞(ぼんぼり)に映える 夜桜に(いつく)しみに満ちて輝きをはなつ


ああ この愛の人生(みち) 一緒に歩けることに ありがとう


サクラ サクラ 桜並木路 一緒に歩けることに ありがとう


サクラ サクラ さくら並木路で 愛を誓います


今宵(こよい) 逢う人 皆美しく (いと)おしい





19、「生きる力・さくらの()(もと)で」




さくら 日本人(やまとびと)(たましい)


生命(いのち) 輝けば 愛が生まれる


愛が生まれれば 生きる力となる


この出逢い 大切にしたい 心から


あなたのために 私は何をしましょうか


あなたのために 私は寄り添っていたい


あなたと共に さくらを眺めよう


さくら 夢膨らみます


さくらの樹の下で 話をしましょう


さあ 唄いましょう さくらの歌を・・・




さくら 日本人(やまとびと)(たましい)


生命(いのち) 輝けば 愛が生まれる


愛が生まれれば 生きる力となる


この想い いとしく思う 心から


私のために あなたは何をしてくれますか


私のために あなたは寄り添ってくれますか


あなたと共に さくらを眺めよう


さくら 夢膨らみます


さくらの樹の下で 話をしましょう


さあ 唄いましょう さくらの歌を・・・




さくら 日本人(やまとびと)(たましい)


生命(いのち) 輝けば 愛が生まれる


愛が生まれれば 生きる力となる


この出逢い 大切にしたい 心から


二人のために 何をしましょうか


二人のために 心を合わせませんか


あなたと共に さくらを眺めよう


さくら 夢膨らみます


さくらの樹の下で 話をしましょう


さあ 唄いましょう さくらの歌を・・・





20、「ひとり花見(はなみ)(ざけ)



(あわ)く 白い(うすぎぬ)のような 春雨


座敷からの眺め ほころびかけの 桃色蕾が愛らしい


雨つぶを含んで 揺れている


待ち人はまだ来ない 待ちくたびれて・・・


少し早いが花見酒 唇を湿らす


夕日の中 ひとりで呑むも また楽しい


桐ヶ(きりがやつ)(さくら)の蕾も 楽しげに揺れている




(あわ)く 白い(うすぎぬ)のような 春雨


広縁からの眺め 五分咲きの (うす)紅色(べにいろ)半八重が美しい


雨つぶを含んで 揺れている


待ち人はまだ来ない 待ち飽きて・・・


少し早いが花見酒 唇を湿らす


夕日の中 ひとりで呑むも また楽しい


桐ヶ(きりがやつ)(さくら)の蕾も花も (ほこ)らしげに揺れている




(あわ)く 白い(うすぎぬ)のような 春雨


座敷からの眺め 満開の 淡紅色(うすべにいろ)半八重が輝かしい


雨つぶを含んで 揺れている


待ち人はまだ来ない 待ちくたびれて・・・


少し早いが花見酒 唇を湿らす


夕日の中 ひとりで呑むも また楽しい


桐ヶ(きりがやつ)(さくら)の満開花も 満足げに揺れている



*(桐ヶ(きりがやつ)(さくら)里桜(さとざくら)系)





21、「海を渡った櫻」



友情の架け橋になりたくて 異国の地に根付きました


初めは 淋しくて心細くてなりませんでした


仲間も一緒に来ました 勇気をもらいました


誰も欠けずに生きよう 春が来たなら 一緒に咲きましょう


ポトマック川は大きく広い


清流が(こころ)(おだ)やかにしてくれました


真冬の川風に 泣きそうな桜もいました


皆で励まし合いながら 成長したのです


幼樹(こども)の私達でした


巡り来た春 数少なに 僅かに咲きました


ワシントンの人々のために 日本人の心を伝えるために


海を渡った櫻 異国の人との友情の架け橋になれるでしょうか




親愛の(あかし)になりたくて 異国の地に根付きました


初めは 淋しくて心細くてなりませんでした


仲間も一緒に来ました 勇気をもらいました


誰も欠けずに生きよう 春が来たなら 一緒に咲きましょう


ポトマック川は大きく広い


清流が(こころ)(おだ)やかにしてくれました


真夏の日差しに うなだれる桜もいました


皆で励まし合いながら 成長したのです


成樹(おとな)の私達になりました


巡り来た春 それは見事な満開に咲きました


ワシントンの人々のために 日本人の心を伝えるために


海を渡った櫻 異国の人との友情の架け橋になれたでしょうか





22、「生命(いのち)の櫻」



ヒラ ヒラ ヒラ ヒララ


天に()がり そして()りる 櫻舞い姫


来世で 私は 櫻樹(さくら)に宿りたい


愛しき人を見守りたい 私に気付いて欲しい


自分の心の 有り(よう)で人生は変わるということを


さくら さくら 私は さくらに宿ります


悲しくなったら 櫻の樹の下で泣いてください


涙 枯れたら 笑いを取り戻せます


きっと大丈夫 笑えます 私が見守っていますから


寒い季節に咲く櫻 私が見守っていますから


さくら さくら 愛しき人と重なります




ヒラ ヒラ ヒラ ヒララ


天に()がり そして()りる 櫻舞い姫


来世で 私は 櫻樹(さくら)に宿りたい


愛しき人を見守りたい 私に気付いて欲しい


自分の心が 前向きなら人生も変わるということを


さくら さくら 私は さくらに宿ります


辛いと思う時 櫻の樹の下で泣いてください


涙 枯れたら 笑いを取り戻せます


きっと大丈夫 笑えます 私が見守っていますから


寒い季節に咲く櫻 私が見守っていますから


さくら さくら 愛しき人と重なります





23、「ひとひらの 夢さくら」



生まれたばかりの ()の清々(すがすが)しさ 見上げてみれば


(ほころ)びはじめた桜 私を見守るように (たたず)んでいる


下を向いてはいけないと (ささや)いているようです


人々が上を向くように 桜は 下を向いて咲くのですね


さくらよ さくら 巡り来る季節 逢えますか


さくらよ さくら ひとひらの 夢さくら 朝日に輝く




青空の(もと) 咲き誇る華やかさ 見上げてみれば


満開に咲く桜 私を包み込むような 花吹雪


下を向いてはいけないと (ささや)いているようです


人々が上を向くように 桜は 下を向いて咲くのですね


さくらよ さくら 巡り来る季節 包んでくれますか


さくらよ さくら ひとひらの 夢さくら 桜吹雪




朧月夜(おぼろつきよ)(あや)しさ うつろいの(とき) 心が揺れる


ほの白く輝く桜 私を幻の夜に (いざな)


下を向いてはいけないと (ささや)いているようです


人々が上を向くように 桜は 下を向いて咲くのですね


さくらよ さくら 巡り来る季節 逢えますか


さくらよ さくら ひとひらの 夢さくら 月明かりに映る





24、「踊り子桜」



舞っているような 歌っているような 八重桜


袖を振り振り咲くような 淡紅色(うすべにいろ)が愛らしい


名を問うてみれば (おど)()(さくら)と元気に答えました


(はな)やか (あで)やかな姿の中に (りん)とした心が見て取れます


フリル付きの花びら そよ風と(たわむ)れているよう


ほんに名の通り 踊っています


春のひと時 存分に 楽しめますよう祈ります


眺める者 心の扉 開いていくと嬉しいですね


桜 桜 癒し 癒され (ほぐ)れる心 さくらよ さくら さくら・・・




舞っているような 歌っているような 八重桜


精一杯 踊り 舞う (うす)紅色(べにいろ)が美しい


名を問うてみれば (おど)()(さくら)と元気に答えました


(はな)やか (あで)やかな姿の中に (りん)とした心が見て取れます


フリル付きの花びら お日様と話しているよう


ほんに名の通り 踊っています


春のひと時 存分に 楽しめますよう祈ります


あなたを()でる (かたく)なな気持ち (ほぐ)れてくれれば嬉しいですね


桜 桜 癒し 癒され (ほぐ)れる心 さくらよ さくら さくら・・・



*(踊り(おどりこ)(さくら):フジ(ざくら)系)





25、「御殿場桜(ごてんばざくら)



富士の麓で生まれたか 寂しくありませんか


一寸ほどの一重咲き 淡紅色(うすべにいろ)(まぶ)しい


真っ直ぐに のびやかに直立する姿に 我が(こうべ)をさげる


愚痴 不満など覚えてはならぬ (しか)られているようです


笑って 笑ってごらん 声をだしてと聞こえました


笑いながら 怒ることって出来ないのですね


あなたの生きてきた 厳しい年月(としつき) 比べものになりはしません


辛い時 悲しい時こそ 笑って 笑ってみようと思います


さくら さくら 御殿場桜(ごてんばざくら)よ ありがとう




富士の湖近くで育ったか 寒くありませんか


一寸ほどの一重咲き 淡紅色(うすべにいろ)(まぶ)しい


真っ直ぐに のびやかに直立する姿に 手を合わせる 合掌


泣き言 不平など言ってはならぬ (なぐさ)められているようです


笑って 笑ってごらん 声をだしてと聞こえました


笑いながら 怒ることって出来ないのですね


あなたの生きてきた 厳しい年月(としつき) 比べものになりはしません


辛い時 悲しい時こそ 笑って 笑ってみようと思います


さくら さくら 御殿場桜(ごてんばざくら)よ ありがとう



*(御殿場(ごてんば)(さくら):フジ(ざくら)系)





26、「(ひめ)富士(ふじ)(さくら)



私は あなたのことを ちいちゃなお(ひい)(さま)と呼んでいました


無垢な白一重の 小さな桜花(さくら)


そっと触れてみたい 幼児(おさなご)(ほほ)に触れるように


本当は枝に 力強く付いて 咲いているのですよね


その名は媛富士(ひめふじ)(さくら) やはりお(ひい)(さま)でした


小さいけれど 白い桜は 風にも負けず 誇らしげです




母は あなたのことを ちいちゃなお(ひい)(さま)と呼んでいました


無垢な白一重の 小さな桜花(さくら)


そっと触れてみたい 幼児(おさなご)(ほほ)に触れるように


本当はしっかり者 気丈(きじょう)に 咲いているのですよね


その名は媛富士(ひめふじ)(さくら) やはりお(ひい)(さま)でした


小さいけれど 白い桜は 寒さにも負けず 誇らしげです




祖母は あなたのことを ちいちゃなお(ひい)(さま)と呼んでいました


無垢な白一重の 小さな桜花(さくら)


そっと触れてみたい 幼児(おさなご)(ほほ)に触れるように


ほんに お転婆(てんば)さん 笑いながら 咲いているのですよね


その名は媛富士(ひめふじ)(さくら) やはりお(ひい)(さま)でした


小さいけれど 白い桜は 雨にも負けず 誇らしげです



*((ひめ)富士(ふじ)(さくら):フジ(ざくら)系)





27、「鴛鴦(おしどり)(さくら)



二輪 抱き合うように咲く 鴛鴦(おしどり)(さくら)


淡桃紅色 恥ずかしそうに 微笑(ほほえ)んでいる


(うらや)ましいなと (なが)めます


何を語らっているのですか


あなた方を(なが)める 恋人達のことでしょうか


お互いを思いやる 夫婦(めおと)桜に心和(なご)みます


いつの日にか 私にも 寄り添ってくれる人 現れますか


さくら さくら さくら 美しき人と巡り逢いたい




二輪 かばい合うように咲く 鴛鴦(おしどり)(さくら)


淡桃紅色 恥ずかしそうに 寄り添っている


微笑(ほほえ)ましいなと 見つめます


何を笑っているのですか


子供と仔犬の (たわむ)れあう様でしょうか


お互いを思いやる 夫婦(めおと)桜に心和(なご)みます


いつの日にか 私にも 寄り添ってくれる人 現れますか


さくら さくら さくら 美しき人と巡り逢いたい




*(鴛鴦(おしどり)(さくら):フジ(ざくら)系)





28、「えぞ山桜」



淡紅色の花びらの(ふち) 口紅さして(つや)っぽい


一重で咲くのが淋しいか 葉も一緒に顔を出す


あなたとの野山の散策 楽しいデートコース


卯月中頃 晴れの昼下がり この桜に出会いました


大山(おおやま)桜という名前もあると 教えてくれましたね


()(びな)のように愛らしい さくら


生まれは蝦夷(えぞ)か問うてみる 葉音が聞こえるだけ


来年も 咲く頃に きっときっと二人で 会いに来ます


さくらのように 愛しい人よ いついつまでも続きますように


さくらのように 愛しい人よ いついつまでも続きますように


二人だけの (ひそ)やかな約束 指切り




淡紅色の花びらの(ふち) 口紅さして(つや)っぽい


一重で咲くのが淋しいか 葉も一緒に顔を出す


あなたの笑い声 聞くのが好き 目元に人柄がにじむ


卯月中頃 晴れの昼下がり この桜に出会いました


大山(おおやま)桜という名前もあると 教えてくれましたね


()(びな)のように美しい さくら


生まれは蝦夷(えぞ)か問うてみる 花びらが揺れただけ


来年も 咲く頃に きっときっと二人で 会いに来ます


さくらのように 愛しい人よ いついつまでも続きますように


さくらのように 愛しい人よ いついつまでも続きますように


二人だけの (ひそ)やかな約束 守れますように



*(エゾ山桜:自生種)





29、「入相(いりあい)(さくら)



黄緑色の若葉が 含羞(はにか)むあなたに重なります


純白一重に咲く姿 清々(すがすが)しい花 やはりあなたに似ています


あの日あの時 私は思いを告げられませんでした


あなたを困らせたくなくて・・・懐かしい想い出


今 お元気ですか そうであることを願っています


何度 季節が巡ったのか


指折り数えてみましたが もう判らない情けなさ


久しぶりにあの時の 野山()に来てしまいました


入相(いりあい)(ざくら) 大きく成長して 沢山の白い花を付けています


さくら さくら (とき)を巻き戻すことは出来ないのですね


さくら さくら 今なら躊躇(ためら)わずに想いを告げられるでしょう




黄緑色の若葉が 俯向(うつむ)くあなたに重なります


純白一重に咲く姿 清らかな花 やはりあなたに似ています


あの日あの時 私は思いを告げられませんでした


あなたを困らせたくなくて・・・懐かしい想い出


今 お幸せですか そうであることを祈っています


何度 季節が巡ったのか


過ぎし年月 別々の(みち)を歩く 寂しさ


久しぶりにあの時の 野山()に来てしまいました


入相(いりあい)(ざくら) 大きく成長して 沢山の白い花を付けています


さくら さくら (とき)を巻き戻すことは出来ないのですね


さくら さくら 今なら(まよ)わずに想いを告げられるでしょう



*(入相(いりあい)(さくら):山桜系)





30、「(こと)平桜(ひらざくら)


生まれは四国琴平 山間(やまあい)に咲く淡紅色(うすべにいろ)(きわ)立って美しい


幾重(いくえ)にも(にぎ)()う花びら ところどころ白が混じってます


ふっくらと華やかに咲く 琴平桜(ことひらざくら)


ああ ああ 美しき人 山の緑に引き立てられ 一層美しい


ああ ああ 美しき人 近寄りがたく 一歩が踏み出せないもどかしさ


ああ ああ 美しき人 あなたから声を聴かせてくれませんか


この想い あなたに届けと祈ります さくら さくら 美しき人よ




育ちは四国琴平 山ふところに咲く淡紅色(うすべにいろ)が目立って美しい


八重十重に嵩張る花びら 気まぐれに白が混じってます


ふっくらと重たげに咲く 琴平桜(ことひらざくら)


ああ ああ 美しき人 山の緑に引き立てられ 一層美しい


ああ ああ 美しき人 近寄りがたく 一歩が踏み出せないもどかしさ


ああ ああ 美しき人 あなたから声を聴かせてくれませんか


この愛 あなたに届けと祈ります さくら さくら 美しき人よ



生まれは四国琴平 山間(やまあい)に咲く淡紅色(うすべにいろ)が目立って美しい


幾重(いくえ)にも(にぎ)()う花びら 気まぐれに白が混じってます


ふっくらと(あざ)やかに咲く 琴平桜(ことひらざくら)


ああ ああ 美しき人 山の緑に引き立てられ 一層美しい


ああ ああ 美しき人 近寄りがたく 一歩が踏み出せないもどかしさ


ああ ああ 美しき人 あなたから声を聴かせてくれませんか


この想い あなたに届けと神々に祈ります さくら さくら 美しき人よ



*(琴平(ことひら)(さくら):山桜系)





31、「奈良八重(ならやえ)(さくら)



(いにしえ)の都を(しの)ぶ 淡紅色の蕾膨らむ そよかぜの日


あなたと散策(あるい)た 数々の寺院 身がひきしまる


幼き日の思い出を語り合い 笑う


サワ サワと風に揺れる 葉音 さくら 千重の花びら


奈良八重(ならやえ)(さくら) 初老の参拝者に教えられました


真っ直ぐ伸びた幹 たわわに付く蕾


花開く頃に また会いましょうと声にしました



(いにしえ)の都を(しの)ぶ 白色の花咲く 暖かい日


あなたと散策(あるい)た 数々の寺院 身がひきしまる


将来の夢を語り合い 見つめ合う


ヒラ ヒラと舞い踊る 花びら さくら 千重の花びら


奈良八重(ならやえ)(さくら) 初老の参拝者に教えられました


花開けば清らかな白色 無数の八重十重が(おも)たげ


同じ頃に また会いましょうと声にしました



(いにしえ)の都を(しの)ぶ 白色の花びら絨毯(じゅうたん) 花散らしの雨


あなたと散策(あるい)た 数々の寺院 身がひきしまる


小雨も風情があるね 背伸びの会話


シト シトと降り注ぐ 濡れた花びら さくら 幾千の花びら


奈良(なら)八重(やえ)(さくら) 初老の参拝者に教えられました


樹々 花冷えの古都 巡り来る春に願いを込めます


色付く頃に また会いましょうと声にしました



*(奈良八重(ならやえ)(さくら):山桜系)





32、「左近(さこん)(さくら)



弥生 桜の便りが届く頃


お花見に行きたいと せがむのは毎年のことですね


さくら さくら さくらが一番好きだと言う


判るよ 僕もさくらが大好き あなたと同じくらいに


外出もままならない人 透き通るような白い肌


愛しき人よ 心ゆくまで 見せてあげたい


切花も売っているけれど 可愛そうだと涙を浮かべる


僕は(ひらめ)いた 小木性の桜の鉢植えを


左近(さこん)(さくら) 一重清純な白い花


(みやび)な名 口元がゆるんだ


さくら さくら さくらが一番好きだと言う


判るよ 僕もさくらが大好き あなたと同じくらいに




弥生 桜の便りが届く頃


お花見は ここで出来ると明るい声ですね


さくら さくら さくらが一番好きだと言う


判るよ 僕もさくらが大好き あなたと同じくらいに


外出もままならない人 透き通るような白い肌


愛しき人よ 心ゆくまで 見せてあげたい


切花も売っているけれど 可愛そうだと涙を浮かべる


僕の植えた 小木性の桜の鉢植え


左近(さこん)(さくら) 一重清純な白い花


若木の今年は蕾が3つ 目元がゆるんだ


さくら さくら さくらが一番好きだと言う


判るよ 僕もさくらが大好き あなたと同じくらいに



*(左近(さこん)(さくら):山桜系)





33、「芳香(におい)(さくら)



(みやび)な名の桜を 探し求めて歩きました


一重白の 上匂(じょうにおい)(さくら) 甘い薫りが引き寄せてくれました


卯月上旬に咲いて 訪れる人を酔わせてくれる


満開時(どき) 薫りに誘われて 見上げる空は 白く輝いています


あなたと この薫りに包まれながら 愛でたなら・・・


幸せの薫り 上匂(じょうにおい)(さくら) 来年も訪れることでしょう


美しき花 上品な薫り 忘れることはないでしょう




(みやび)な名の桜を 探し求めて歩きました


半八重白の 千里香(せんりこう)(さくら) 甘い薫りが引き寄せてくれました


卯月中旬に咲いて 訪れる人を酔わせてくれる


満開時(どき) 薫りに誘われて 見上げる空は 霞がかっています


あなたと この薫りに包まれながら 愛でたなら・・・


千里先まで届く 千里香(せんりこう)(さくら) 来年訪れる楽しみになりました


美しき花 上品な薫り 忘れることはないでしょう




(みやび)な名の桜を 探し求めて歩きました


八重淡紅色(うすべにいろ)の (あま)川桜(さくら) 甘い薫りが引き寄せてくれました


卯月中旬に咲いて 訪れる人を酔わせてくれる


満開時(どき) 薫りに誘われて 見上げる空は 淡紅色(うすべにいろ)に輝いています


あなたと この薫りに包まれながら 愛でたなら・・・


幸せの薫り (あま)川桜(さくら) 来年も訪れることでしょう


美しき花 上品な薫り 忘れることはないでしょう



*(上匂桜、千里香桜、天の川:里桜系)





34、「衣通姫(そとおりひめ)(さくら)



淡紅色(うすべにいろ)の花びらが ちらほら舞い降る中 あなたと出会いました


どこまでも続く桜の トンネルの中のこと


色白の(ほお) 桜色が映る 美しき人


衣通姫(そとおりひめ)(さくら)のような 愛しき人


人混みで 離ればなれになってしまいました


僕は どうしたら良いのだろう


心細くて 泣いていないだろうか 美しき人よ


さくら さくら 愛しき人の居るところを教えてください


さくら さくら 愛しき人の居るところを教えてください




淡紅色(うすべにいろ)の花びらが ちらほら舞い降る中 あなたと歩きました


どこまでも続く桜の トンネルの中のこと


黒髪に付いた 花びらが似合う 美しき人


衣通姫(そとおりひめ)(さくら)のような 愛しき人


手を離した つかの間に 見失ってしまいました


僕は どうしたら良いのだろう


心細くて 泣いていないだろうか 美しき人よ


さくら さくら 愛しき人の居るところを教えてください


さくら さくら 愛しき人の居るところを教えてください




*(衣通(そとおり)(ひめ)(さくら):里桜系)





35、「鬱金(うこん)(さくら)



何か 理由(わけ)があるのでしょうか


蕾の時 淡い黄緑色をしていますね


咲けば (ほの)かに緑色を残した 清純な白い花


鬱金(うこん)(さくら)よ聞かせてください 清純な白い花


悲しいこと あったので 桜色に咲かないのでしょうか


潔癖さに 心打たれます 愛しい人


来る年も 同じ姿を見せてください


必ず 会いに来ます 約束しましょう


訳ありげな 鬱金(うこん)(さくら)が気になっています




幼き日 何があったのでしょうか


蕾の時 淡い黄緑色をしていますね


咲けば (ほの)かに緑色を残した 清純な白い花


鬱金(うこん)(さくら)よ聞かせてください 清純な白い花


やるせないこと あったので 桜色に咲かないのでしょうか


潔癖さに 心打たれます 愛しい人


来る年も 同じ姿を見せてください


必ず 会いに来ます 約束しましょう


訳ありげな 鬱金(うこん)(さくら)が身近に感じてます




*(鬱金(うこん)(さくら):里桜系)





36、「手弱女(たおやめ)(さくら)



なんと 頼りなげな名の(ひと)なのだろう


僕の恋した人に 似ています


含羞(はにかむ)むあなたと 手を繋いで桜並木路を歩きました


あれから何年経ったのだろうか


さよならも言わずに 去った(ひと)


手弱女(たおやめ)(さくら)を見かける度に思い出す 美しき人


手弱女(たおやめ)(さくら) 今年も淡紅(うすべに)八重(やえ)に咲きました


思い出して欲しい あの日あの時の僕たちのことを


諦めない 僕の想い届けと 桜に願う さくら さくら さくら・・・





なんと (はかな)げな名の(ひと)なのだろう


僕の愛した人に 似ています


言葉少ない会話さえ 忘れられない 桜並木路のベンチ


あれから何年経ったのだろうか


さよならも言わずに 去った(ひと)


手弱女(たおやめ)(さくら)を見かける度に思い出す 美しき人


手弱女(たおやめ)(さくら) 今年も淡紅(うすべに)八重(やえ)に咲きました


戻って来て欲しい 今日でなくていいが 早くあなたに逢いたい


諦めない 僕の想い届けと 桜に願う さくら さくら さくら・・・




*(手弱女(たおやめ)(さくら):里桜系)





37、「墨染(すみぞめ)(ざくら)



淡紅色(うすべにいろ)の蕾 花開けば清らかな 白い色


古人(いにしえびと)が 


桜に 人の心が分かるなら今年は 墨染にさいておくれ と


歌ったけれど どのような悲しいことがあったのでしょう


さくらよ さくら 願いをきいて墨染(すみぞめ)(ざくら)になったのですか


一輪では淋しいと 群れ咲きになったのですね


古人(いにしえびと)の心の痛みは治まったことでしょう


さくら さくら それでも墨染(すみぞめ)(ざくら)のままなのですか


さくら さくら それでも墨染(すみぞめ)(ざくら)のままなのですね


さくら さくら 淡紅色(うすべにいろ)蕾 見上げる者の心 救われます




淡紅色(うすべにいろ)の蕾 花開けば清らかな 白い色


古人(いにしえびと)が 


桜に 人の心が分かるなら今年は 墨染にさいておくれ と


歌ったけれど どのような辛いことがあったのでしょう


さくらよ さくら (いや)してあげようと墨染(すみぞめ)(ざくら)になったのですか


一輪では淋しいと 群れ咲きになったのですね


古人(いにしえびと)の心の痛みは治まったことでしょう


さくら さくら それでも墨染(すみぞめ)(ざくら)のままなのですか


さくら さくら それでも墨染(すみぞめ)(ざくら)のままなのですね


さくら さくら 白き花 現代人の心 洗われます



*(墨染(すみぞめ)(ざくら):里桜系)




38、「早春(そうしゅん)



早咲きの寒緋(かんひ)(さくら)が北風にふるえています


小振りの濃い紅色 下向きに咲く


見上げる者に (ささや)いているようです


胸を張って 上を見て生きなさい そう聞こえました


寒空の下 健気(けなげ)に咲くあなた


勇気を受け取りました


あぁ さくらよ ありがとう ありがとう・・・・



早咲きの初御代(はつみよ)(さくら)が北風にふるえています


一重の淡紅色(うすべにいろ) 凛と咲く


見上げる者に (ささや)いているようです


胸を張って 上を見て生きなさい そう聞こえました


寒空の下 健気(けなげ)に咲くあなた


(やさ)しさを受け取りました


あぁ さくらよ ありがとう ありがとう・・・・



早咲きの冬桜(ふゆさくら)が北風にふるえています


一重の白く 清らかに 下向きに咲く


見上げる者に (ささや)いているようです


胸を張って 上を見て生きなさい そう聞こえました


寒空の下 健気(けなげ)に咲くあなた


生きる力を受け取りました


あぁ さくらよ ありがとう ありがとう・・・・



*((かん)()(さくら)初御代(はつみよ)(さくら)(ふゆ)(さくら):寒桜系)




39、「冬桜(ふゆさくら)


桜ヒラヒラ 夢ヒララ・・・


雪と見紛(みまが)う 白い花


春の訪れ まだ先ですね


寒空の下 (ほころ)びかけの蕾が いくつも見えます


しとやかさの中に 強さを感じます


夢を叶えるための 勇気を受け取りました


今日 あなたに逢えたなら 冬桜(ふゆさくら)の話をしましょう


さくら さくら私も強くなります さくらよ ありがとう




桜ヒラヒラ 夢ヒララ・・・


(あられ)見紛(みまが)う 白い花


春の訪れ まだ遠いですね


霜柱を足元に (ほころ)びかけの蕾 震えています


しとやかの中に 強さを感じます


夢を叶えるための 勇気を受け取りました


明日 あなたに逢えたなら 冬桜(ふゆさくら)の話をしましょう


さくら さくら私も強くなります さくらよ ありがとう




桜ヒラヒラ 夢ヒララ・・・


(みぞれ)見紛(みまが)う 白い花


春の訪れ まだ先ですね


寒空の下 枝の蕾は 肩寄せ合って震えています


しとやかさに秘めた 強さを感じます


夢を叶えるための 勇気を受け取りました


いつか あなたに逢えたなら 冬桜(ふゆさくら)の話をしましょう


さくら さくら私も強くなります さくらよ ありがとう



*(冬桜(ふゆさくら):寒桜系)




40、「十月(じゅうがつ)(ざくら)



寒桜 (なに)(ゆえ)にこの厳しい季節を選んで咲くのですか


心を(きた)えるためでしょうか 


人の目を楽しませるためですか


自分に厳しく 人に優しいあなたに似ています


そういう あなたに恋をしました


幾度(いくど)失敗しても 諦めずに立ち上がる あなたが好きです


いつも前向きな人 時には立ち止まって 私を見てくださいね


落ち葉の後に 淡紅色(うすべにいろ)に 弥生には花を先に咲かせる思いやり


そういう あなたに恋をしました 十月(じゅうがつ)(ざくら)のような人


さくらよ さくら 年に二度咲くのですね


強さですか 優しいのかしらですか


恋しい人 さくら さくら・・・あぁさくら・・・




寒桜 (なに)(ゆえ)にこの厳しい季節を選んで咲くのですか


心を引き締めるためでしょうか 


人の心を(なご)ませるためですか


自分に厳しく 人に優しいあなたに似ています


そういう あなたに恋をしました


幾度(いくど)失敗しても 諦めずに立ち上がる あなたが好きです


いつも前向きな人 時には立ち止まって 私を見てくださいね


落ち葉の後に 淡紅色(うすべにいろ)に 弥生には花を先に咲かせる思いやり


そういう あなたに恋をしました 十月(じゅうがつ)(ざくら)のような人


さくらよ さくら年に二度咲くのは何故(なぜ)ですか


強いからですか 思いやりかしら


愛しい人 さくら さくら・・・あぁさくら・・・



*(十月(じゅうがつ)(ざくら):寒桜系)




41、「修善寺(しゅぜんじ)(ざくら)



故郷は伊豆修善寺と (おぼろ)げに(よみがえ)ります


弥生の陽射しが(まぶ)しいけれど 風はまだ冷たい


私を待つ人がいるかぎり 懸命に咲きましょう


淡紅色(うすべにいろ)の小振りの 一重咲 懸命に咲きましょう


名は修善寺(しゅぜんじ)(ざくら)ともうします 覚えてくださいね


じっと私を見つめる あなたの願いは何でしょう


桜の私には 人の持たない力があります 信じますか


信じてくれるなら 願いを一つだけ叶えてあげましょう


日本(やまと)の国が 桜色に染まる頃 実現するのです




故郷は伊豆修善寺と (おぼろ)げに(よみがえ)ります


雛の節句も過ぎたけれど 風はまだ冷たい


私が待つ人はまだ来ない 懸命に咲いたのに


淡紅色(うすべにいろ)の小振りの 一重咲 懸命に咲きましょう


名は修善寺(しゅぜんじ)(ざくら)ともうします 覚えてくださいね


ひっそり耳を澄ます あなたの願いは叶うでしょう


桜には 人の持たない力があります 信じますか


信じた人だけ 願いを一つだけ叶うのです


日本(やまと)の国が 桜色に染まる頃 実現するのです




*(修善寺(しゅぜんじ)(ざくら):寒桜系)





42、「彼岸(ひがん)(さくら)



さくら便り 一足先に 淡紅色(うすべにいろ)の花が咲きます


今年も恩師の墓参 行きましょう あなたと二人


好物だった 道明寺餅 幾つにしましょうか


手向けた香の煙 ゆらゆら立ち登っていくでしょう


彼岸(ひがん)(さくら) 先に逝った人の優しさが(しの)ばれます


彼岸(ひがん)(さくら) お参りに来た人を お守りください


彼岸(ひがん)(さくら) 二人の心が恩師に届きますように


嗚呼 嗚呼 彼岸(ひがん)(さくら) 一重の小さな花よ 気高(けだか)き花




さくら便り 一足先に 淡紅色(うすべにいろ)の花が開きました


今年も恩師の墓参 来ました あなたと二人


好物だった 道明寺餅 三つお供えします


手向けたお茶の香り あたりに(ただよ)っています


彼岸(ひがん)(さくら) 先に逝った人の優しさが(しの)ばれます


彼岸(ひがん)(さくら) お参りに来た人を お守りください


彼岸(ひがん)(さくら) 二人想い恩師の教えに感謝致します


嗚呼 嗚呼 彼岸(ひがん)(さくら) 一重の小さな花よ 気高(けだか)き花




*(彼岸(ひがん)(さくら):寒桜系)





43、「彼岸(ひがん)枝垂桜(しだれざくら)



淡い紅色の玉すだれ 無数に並んでいます


チラリホラリ 咲始めています 彼岸(ひがん)枝垂桜(しだれざくら)


寒さに震えながら 気丈に咲くのですね


一重の花びらの先 少女が紅を付けたように 色付いて


遊びましょうと言っているようで 微笑ましい姿です


皆も咲こうよと言っているようで 微笑ましい姿です


さくら さくら 愛しき人に似ています


さくら さくら 愛しき人に似ています


またひとつ (はじ)けるように 元気に咲いた




淡雪紅色(あわゆきべにいろ)の滝 無数に並んでいます


懸命に 八分ほど咲きました 彼岸(ひがん)枝垂桜(しだれざくら)


寒さに震えながら 気丈に咲くのですね


一重の花びらの先 少女が紅を付けたように 色付いて


踊りましょうと言っているようで 微笑ましい姿です


皆 仲良しねと言っているようで 微笑ましい姿です


さくら さくら 愛しき人に似ています


さくら さくら 愛しき人に似ています


またひとひら 踊るように 春風に舞った



*(彼岸(ひがん)枝垂桜(しだれざくら):枝垂桜系)




44、「八重(やえ)(べに)枝垂桜(しだれざくら)



(つや)やかに 誇らしげな舞い姿 枝垂桜(しだれざくら)の見事さ


あなたの振袖姿を 見ているようです 舞い姿


愛しき人 美しき人よ 忘れられない人がいます


ふんわり八重咲(やえざき)紅色が 降り注ぐ姿 胸踊ります


春まだ浅い朝日に輝き 眩しい光 あなたに重なるのです


あなたの 口癖が懐かしい キレイ キレイ キレイね


玉簾(たますだれ)のようにふんわり紅色が 咲き乱れています


数珠つなぎに ぎっしりと紅色花が 咲き乱れています




(はな)やかに 誇らしげな舞い姿 枝垂桜(しだれざくら)の見事さ


あなたの振袖姿を 見ているようです 舞い姿


愛しき人 美しき人よ 忘れられない人がいます


ぽってり八重咲(やえざき)紅色が 優雅に(たたず)む姿 胸ときめきます


春まだ浅い朝日に輝き 眩しい光 あなたに重なるのです


あなたの 口癖が懐かしい キレイ キレイ キレイね


玉簾(たますだれ)のようにふんわり紅色が 咲き乱れています


数珠つなぎに ぎっしりと紅色花が 咲き乱れています




*(八重(やえ)(べに)枝垂桜(しだれざくら):枝垂桜系)





45、「(いと)(さくら)



ゆるゆると 天から流れ落ちるような 花簾(すだれ)


花と花とが手を(つな)いでいるようで 愛らしい


細い枝に(まと)わり付いて咲く (いと)(さくら)


昨夜の雨粒の残り 朝日に輝く 桜花びらが(まぶ)しい


か細い枝よ 雨 風に負けず 花を守ってください


(いと)(さくら) 咲いている間が 夢のうち




しなやかに 天から降り注ぐような 花簾(すだれ)


花と花とが手を(つな)いでいるようで 愛らしい


細い枝に(まと)わり付いて咲く (いと)(さくら)


風に乗って揺れる 細枝桜 花びらが舞う


か細い枝よ 花散らしの風に 耐えて 花を守ってください


(いと)(さくら) 咲いている間が 夢のうち




たおやかに 天から舞い降りるような 花簾(すだれ)


花と花とが手を(つな)いでいるようで 愛らしい


細い枝に(まと)わり付いて咲く (いと)(さくら)


夕暮れ前の 妖艶(ようえん)な姿 桜花びらに目を奪われる


か細い枝よ これ以上 (まど)わせないでください


(いと)(さくら) 咲いている間が 夢のうち




*((いと)(さくら):枝垂桜系)


 






  第二章 (おも) い


1、 再出発(たびだち)


2、 「 悲しみ(かなしみ)の鶴ヶ(つるがじょう) 」 ~ 最後(さいご)武士(もののふ)


3、 茶摘み(ちゃつみ)富士(ふじ)


4、 (つき) の (しずく)


5、 (つき) の ウサギ


6、 (あか) い 糸


7、 ペンライト


8、 振り(ふりむ)いてください


9、 天空(てんくう) の スクリーン


10、()かり


11、玉簪(たまかんざし)


12、北国(きたぐに)の町


13、牽牛星(ひこぼし) と 織女(おりひめ)(ぼし)の (こい)


14、優しき(やさしき) 罪人(つみびと)


15、セピア色の 写真(しゃしん)


16、幸せな (わか)


17、雪見(ゆきみ) (ざけ)


18、(ほし) の (またた) き


19、(こい) 模様(もよう)


20、紅葉(もみじ) (ざけ)


21、早春(はるる) () げ (ばな)


22、瑞穂(みずほ) の (くに)


23、想い(おもいで)


24、光 の 洪水(こうずい)


25、合掌(がっしょう)








1、「再出発(たびだち)


あなたの ふるさと 奈良・吉野の里を 訪ねています


歴史ある 街並(まちな)みが残っています


あなたの 生まれ育った町 (なつ)かしく思うのは何故


一文字(いちもんじ)(かわら)銅板(どうばん)()きの 屋根


都会で お付き合いした二年


あなたは ゴメンと言って ふるさとへ帰りました


だから だから 逢わずに 都会へ戻ります


 「新しい明日を 始めましょう

  ありがとう そして さようなら さようなら」



あなたと 二人旅した 町々(まちまち)を 訪ねています


歴史ある 街並(まちな)みが残っています


あの頃と(まった)く変わっていません (なつ)かしく歩く


一文字(いちもんじ)(かわら)銅板(どうばん)()きの 屋根


都会で お付き合いした二年


あなたは ゴメンと言って ふるさとへ帰りました


だから だから 同じ()(れい)を買って都会へ戻ります


 「新しい明日を 始めましょう

  ありがとう そして さようなら さようなら」



あなたと 二人旅した 町々(まちまち)を 訪ねています


歴史ある 街並(まちな)みが残っています


居酒屋の おばちゃんに 聞かれました ひとり?と


一文字(いちもんじ)(かわら)銅板(どうばん)()きの 屋根


都会で お付き合いした二年


あなたは ゴメンと言って ふるさとへ帰りました


だから だから この地酒(じざけ)呑んだら都会へ戻ります


 「新しい明日を 始めましょう

  ありがとう そして さようなら さようなら」




2、「 悲しみ(かなしみ)の鶴ヶ(つるがじょう) 」 ~ 最後(さいご)武士(もののふ)

              (会津では官軍とは言いません西軍と言います)


会津(あいづ)の人は (ほこ)り高き 一徹者(いってつもの)


徳川家に 義理立(ぎりだ)戊辰役(ぼしんのえき)での西軍(せいぐん)(いくさ)


孤立(こりつ)無援(むえん) 落城(らくじょう) 最後の 一人になるまで 


果敢(かかん)に 戦った唯一の 藩 武士(もののふ)(たち)


二十人の少年(少年)白虎隊(びゃっこたい) 滝沢(たきざわ)(とうげ)から敗走


(まち)は火の海 落城と思い込んだ少年達 飯盛山(いいもりやま) 無念の自刃(じじん)


砲弾(ほうだん)を受け 無残な姿で 鶴ヶ城は (むせ)び泣く


  「 戊辰役(ぼしんのえき) 日本武士道 最後の(いくさ)である。

    鶴ヶ城は百年後 再建された。城の御霊(みたま)は戻って居ると信じます。

    国は敗れたが 今も 会津人(あいづじん)の心の(いしずえ) あ~悲しみの鶴ヶ城 」



会津(あいづ)の人は (ほこ)り高き 一徹者(いってつもの)


時の流れが 読めなくて 戊辰役(ぼしんのえき)での西軍(せいぐん)(いくさ)


孤立(こりつ)無援(むえん) 落城(らくじょう) 最後の ひとりになるまで 


果敢(かかん)に 戦った唯一の 藩 武士(もののふ)(たち)


城中(じょうちゅう)では (たすき)がけの女達も 薙刀(なぎなた)応戦(おうせん) 


揺れる城 嗚呼(ああ) (はずかし)めを避けるため 無念の自刃(じじん)


砲弾(ほうだん)を受け 無残な姿で 鶴ヶ城は (むせ)び泣く


  「 戊辰役(ぼしんのえき) 日本武士道 最後の(いくさ)である。

    百年後 再建された。城の御霊(みたま)は戻って居ると信じます。

    国は敗れたが 今も 会津人(あいづじん)の心の(いしずえ) あ~悲しみの鶴ヶ城 」



会津(あいづ)の人は (ほこ)り高き 一徹者(いってつもの)


会津(あいづ)っぽの 引くに引けない意地 戊辰役(ぼしんのえき)での西軍(せいぐん)(いくさ)


敗戦後 生き残った人々は 下北半島 斗南(となみ)に強制移住 


厳寒(げんかん)の地 辿り着くまでに また多くの命が消えた


会津(あいづ)の市街地 亡骸(なきがら)の埋葬は許されず 風葬(ふうそう) 


不毛の地 斗南(となみ)の住人は 哀れな 落人(おちゅうど)(やさ)しかった と


砲弾(ほうだん)を受け 無残な姿で 鶴ヶ城は (むせ)び泣く




3、「 茶摘み(ちゃつみ)富士(ふじ)



(あね)さん(かぶ)りの 茶摘(ちゃつ)(むすめ)


仕種(しぐさ)が どこか (いろ)っぽい


忙しく働く あの()(こた)えてくれるだろうか


声を掛けてみたいが あァ恥ずかしや ララララァ


新芽を せっせと器用に()手元(てもと)見惚(みほ)れて


あの()()んで 出来たお茶は さぞや 甘かろう ララララァ


富士のお山を (なが)めながら 飲んだら幸せ一番 ララララァ




清水(しみず)一家(いっか)(いき)な大政 小政


富士を 背に どこへ お()ちやら


茶畑と富士のお山は 日本一  一幅(いっぷく)の絵だねェ


早く帰っておいでよ 次郎長親分(じろちょうおやぶん)さんよ~ ララララァ


新芽を せっせと器用に()手元(てもと)見惚(みほ)れて


あの()()んだ お茶  飲み頃になっただろう ララララァ


富士のお山を (なが)めながら 飲んだら幸せ一番 ララララァ




(あね)さん(かぶ)りの 茶摘(ちゃつ)(むすめ)


仕種(しぐさ)が たまらなく (いろ)っぽい


先輩(せんぱい)(あね)さんと (ひたい)に汗して働く姿に 心ときめく


声を掛けてみたいが あァ恥ずかしや ララララァ


時折 (ひたい)に手をやる仕種(しぐさ)見惚(みほ)れて


あの()()んで 出来たお茶は さぞや 甘かろう ララララァ


富士のお山を (なが)めながら 飲んだら幸せ一番 ララララァ




4、「 (つき) の (しずく)



教えてください 月の(しずく)()るところを


金色(こんじき)小瓶(こびん)()(そそぐ)(しずく)虹色(にじいろ)


幸せになれるという (にじ)(いろ)(しずく)を集めたい


何処(どこ)に行けば良いですか


君に伝えたい 早く集めて ボクの心を


どうか教えてください 虹色(にじいろ)(しずく)()るところ 


ああ ああ月の(しずく) 月の(しずく)




教えてください 月の(しずく)()るところを


銀色(ぎんいろ)小瓶(こびん)()(そそぐ)(しずく)は 紫苑(しおん)(いろ)


願いが(かな)うという 紫苑(しおん)(いろ)(しずく)を集めたい


何処(どこ)に行けば良いですか


君に気付いて欲しい 早く集めて ボクの心を


どうか教えてください 紫苑(しおん)(いろ)(しずく)()るところ 


ああ ああ月の(しずく) 月の(しずく)




教えてください 月の(しずく)()るところを


朱鷺(とき)(いろ)の小瓶に ()(そそぐ)(しずく)萌黄(もえぎ)(いろ)


(あらそ)い事が無くなるという 萌黄(もえぎ)(いろ)(しずく)を集めたい


何処(どこ)に行けば良いですか


早く集めないと 失うものが多すぎる (ふせ)ぎたい


どうか教えてください 萌黄(もえぎ)(いろ)(しずく)()るところ 


ああ ああ月の(しずく) 月の(しずく)




5、「 月 の ウサギ 」



まあるい月夜は 楽しいね


餅つきしている ウサギさんも楽しそう


三日月になったら 何処(どこ)に隠れるのでしょう


耳元(みみもと)で羽を付けた人が (ささや)きました


お月様の(ふち)に並んで 座って 綾取(あやと)りしてるよ と


ボクも仲間になりたいなァ


羽を付けた人に頼みましょうか 


お願い!一緒にやりたいよぅ




まあるい月夜は 嬉しいね


餅つきしている ウサギさんも嬉しそう


三日月になったら 何処(どこ)に隠れるのでしょう


耳元(みみもと)で小指のような小さな人が (ささや)きました


お月様の(ふち)に並んで 座って お手玉してるよ と


ボクも仲間になりたいなァ


小指のような小さな人に頼みましょうか 


お願い!一緒にやりたいよぅ




まあるい月夜は (こころ)(はず)むね


餅つきしている ウサギさんも楽しそう


三日月になったら 何処(どこ)に隠れるのでしょう


耳元(みみもと)で小さな妖精(ようせい)が (ささや)きました


カーブを (すべ)り台にして 遊んでいるよ と


ボクも仲間になりたいなァ


小さな妖精(ようせい)に頼みましょうか 


お願い!一緒にやりたいよぅ




6、「 赤 い 糸 」



あなたを探しています こうしている今も


私の小指の真っ赤な糸の (つな)がるはずの あなた


あなたは 何処(どこ)にいますか


何に笑い 何を悩んでいるでしょうか


一緒に 分かち合えたら 嬉しい


赤い糸を 手繰(たぐ)り寄せるには どうすれば良いですか


 「 この広い世界で 赤い糸と(つな)がる人に(めぐ)り逢う奇跡(きせき)

心から 感謝します 神よ 友よ ありがとう

   誰もが 奇跡の(めぐ)り逢いが起きますように!ありがとう!」




いつか (めぐ)り逢える時が 来るはず


私は 私らしく生きて その時が(おとず)れるのを待ちます


あなたは 何処(どこ)にいますか


(めぐ)り逢えた時 泣き虫の私は 嬉し泣き


息が苦しいほど ()き合えたら 嬉しい


赤い糸を 手繰(たぐ)り寄せるには どうすれば良いですか


 「 この広い世界で 赤い糸と(つな)がる人に(めぐ)り逢う奇跡(きせき)

心から 感謝します 神よ 友よ ありがとう

   誰もが 奇跡の(めぐ)り逢いが起きますように!ありがとう!」




赤い糸の先に こんなに素敵な あなたが居た


あなたは あなたらしく生きて その時が(おとず)れるのを待っていた


あなたは 何処(どこ)にいたのですか


(めぐ)り逢えた今 自然に (くちびる)が触れました


息が苦しいほど ()き合えて 嬉しい


赤い糸を 手繰(たぐ)り寄せることが 出来た奇跡に ありがとう




7、「 ペンライト 」



恋 ときめく胸


悩める心も 喜び


恋する人は (かがや)いている ペンライトのように


恋は 夢の 道しるべ ラララ ラララ・・・・


恋の実った幸せを 誰かに 分けてあげよう


みんなが ペンライトになれたら この世は 幸せがいっぱい


さあ ペンライトになろう ラララ ペンライトになろう ラララ


(たましい)の輝き ペンライトになろう ラララ ラララ・・・




愛 聖母の心


やさしくなれる 喜び


慈愛(じあい)の心は (たましい)の輝き ペンライトのように


愛は 平和の 道しるべ ラララ ラララ・・・・


愛を 導火線のように 広げよう


みんなが ペンライトになれたら この世は 幸せがいっぱい


さあ ペンライトになろう ラララ ペンライトになろう ラララ


(たましい)の輝き ペンライトになろう ラララ ラララ・・・




夢 まどろみの心


楽しく 生きる喜び


夢みる心は 人を思いやる気持ち ペンライトのように


夢は 生きる 道しるべ ラララ ラララ・・・・


夢が叶ったら 誰かに 分けてあげよう


みんなが ペンライトになれたら この世は 幸せがいっぱい


さあ ペンライトになろう ラララ ペンライトになろう ラララ


(たましい)の輝き ペンライトになろう ラララ ラララ・・・




8、Please be aware( 振り向いてください )



いつも あなたの近くに居ます


あなたは 明るく振舞っているけれど


傷ついた心を (かく)しているのを 知っています


私は そばに居ます 振り向いてください


心の痛みを 吐き出して良いのです 


心の傷を ()やす 手助けがしたい


いつか パートナーになれることを 願っています


振り向いて 目を合わせてください アアァ アアァ ・・・


I want your love I want your love ・・・・




いつも あなたの隣りに居ます


あなたは 明るく振舞っているけれど


傷ついた心を (かく)しているのを 知っています


私は 隣りに居ます 振り向いてください


心の痛みを 吐き出して良いのです


気持ちが 軽くなる 手助けがしたい


いつか パートナーになれることを 願っています


振り向いて 目を合わせてください アアァ アアァ ・・・


I want your love I want your love ・・・・




いつも あなたの(そば)に居ます


あなたは 明るく振舞っているけれど


傷ついた心を (かく)しているのを 知っています


私は (そば)に居ます 振り向いてください


心の痛みを 吐き出して良いのです


心の傷を ()やす 手助けがしたい


いつか パートナーになれることを 願っています


振り向いて 目を合わせてください アアァ アアァ ・・・


I want your love I want your love ・・・・




9、「 天空(てんくう) の スクリーン 」


大宇宙の パワーに 心が 共鳴します


太陽は 全てを許し 明日の生きる力を与えてくれる


地球 我ら 生きる者達を (はぐく)む 強い力


人間(ひと)は 大宇宙の中の 小さな小さな存在 


試練も 喜びも 与えられしもの 明日のために 今日を生きる


Tried to live with confidence Because once life

 


 「金環蝕 日蝕 流星 オーロラなど天空ショーを繰り広げる

  この大宇宙が 存在するから 生きていられる 感謝 大切にしたい」




大宇宙の パワーに 心が 共鳴します


太陽は 生命(いのち)(みなもと) 明日の生きる力を与えてくれる


月 悲しみを吸い取り (いや)される やさしい力


人間(ひと)は 大宇宙の中の 小さな小さな存在 


試練も 喜びも 与えられしもの 明日のために 今日を生きる


Tried to live with confidence Because once life



 「金環蝕 日蝕 流星 オーロラなど天空ショーを繰り広げる

  この大宇宙が 存在するから 生きていられる 感謝 大切にしたい」




大宇宙の パワーに 心が 共鳴します


太陽と月 陽と陰 共に 明日の生きる力を与えてくれる


無数の星座 何億光年も 遠くから届く光


人間(ひと)は 大宇宙の中の 小さな小さな存在 


試練も 喜びも 与えられしもの 明日のために 今日を生きる


Tried to live with confidence Because once life




10、「 ()かり 」



夕焼け空が 綺麗(きれい)に見えたら 今日 楽しかった人


むなしく見えた人 辛いことがあったのか


あなたは どちらでしょうか


どちらも それが人生 辛いことばかりは続きません


明けない夜はない 止まない雨もない


明日は晴天(はれ)ますよ 夕焼け空が 綺麗(きれい)です




街の灯かりに ホッとしたら 今日 楽しかった人


孤独を感じた人 辛いことがあったのか


あなたは どちらでしょうか


どちらも それが人生 辛いことばかりは続きません


明けない夜はない 止まない雨もない


明日は晴天(はれ)ますよ 街の灯かりが 綺麗(きれい)です




朝焼け空が 綺麗(きれい)に見えたら 今に 前向きな人


気が重い人 辛い思いをしているのか


あなたは どちらでしょうか


どちらも それが人生 辛いことばかりは続きません


明けない夜はない 止まない雨もない


今日は晴天(はれ)ますよ 朝焼け空が 綺麗(きれい)です




11、「 (たま) (かんざし)



紅色(べにいろ)珊瑚(さんご)の 玉簪(たまかんざし)を着けると 幸せになれるという


珊瑚には うす桃色 象牙(ぞうげ)(いろ)もあるけれど・・・


まだ お金のなかったあなたは 


うす桃色の 髪飾りを さしてくれました


うす桃色珊瑚 初々しさが好きです 宝物(たからもの)ですね


いつか 紅色(べにいろ)珊瑚(さんご)の (たま)(かんざし) 贈るよ と 指きり



 「 久し振りに 宝物(たからもの)を 手にしてみました

   この温かさは 珊瑚の心か あなたのぬくもりか

   今 幸せで暮していることを 願っています。」




紅色(べにいろ)珊瑚(さんご)の (たま)(かんざし)を着けると 幸せになれるという


珊瑚には うす桃色 象牙(ぞうげ)(いろ)もあるけれど・・・


まだ お金のなかった二人は 


象牙(ぞうげ)(いろ) ペンダント さげてくれました


あなたには ペアの カフスボタン 宝物(たからもの)ですね


いつか 紅色(べにいろ)珊瑚(さんご)の (たま)(かんざし) 買おうね と 指きり



 「 久し振りに 宝物(たからもの)を 手にしてみました

   この温かさは 珊瑚の心か あなたのぬくもりか

   今 幸せで暮していることを 願っています。」




紅色(べにいろ)珊瑚(さんご)の (たま)(かんざし)を着けると 幸せになれるという


珊瑚には うす桃色 象牙(ぞうげ)(いろ)もあるけれど・・・


まだ お金のなかったあなたは 


象牙(ぞうげ)(いろ) イヤリング つけてくれました


あなたには ペアの タイピン 宝物(たからもの)ですね


いつか 紅色(べにいろ)珊瑚(さんご)の (たま)(かんざし) 買おうね と 指きり




12、「 北国(きたぐに)(まち)



窓ガラスに 六角形の花が咲き乱れている


朝陽(あさひ)とともに 消えてしまいます


同じことが繰り返され 冬の(おとず)れを知る


手を(つな)いで 水溜りに張った氷の上を すべりました


粉雪 ボタ雪 (みぞれ)雪 降っては止み 積もっては消え・・


そして 一面の銀世界  遠いあの日の 思い出


あなたに逢いたい もう一度 手を(つな)ぎたい あなたに逢いたい




窓ガラスに 六角形の花が咲き乱れている


朝陽(あさひ)とともに 消えてしまいます


同じことが繰り返され 冬の(おとず)れを知る


軒下(のきした)の ツララを持ち寄って 大きさ比べをしました


粉雪 ボタ雪 (みぞれ)雪 降っては止み 積もっては消え・・


そして 一面の銀世界  遠いあの日の 思い出


あなたに逢いたい もう一度 手を(つな)ぎたい あなたに逢いたい




窓ガラスに 六角形の花が咲き乱れている


朝陽(あさひ)とともに 消えてしまいます


同じことが繰り返され 冬の(おとず)れを知る


どちらが 大きな 雪ダルマを 作れるか競争しました


粉雪 ボタ雪 (みぞれ)雪 降っては止み 積もっては消え・・


そして 一面の銀世界  遠いあの日の 思い出


あなたに逢いたい もう一度 手を(つな)ぎたい あなたに逢いたい




13、「 牽牛(ひこ)(ぼし) と 織女(おりひめ)(ぼし)の (こい)



彦と姫の 恋は 何億年 続いているのでしょう


けっして終わることのない 相思相愛の 恋


年に たった一度 七夕の夜の 逢瀬(おうせ)


過ぎた一年の出来事 積もる話


寄り添って 語り合う ()気配(けはい)が 別れの合図


また来年ねと 離れて 来年は私が 天の川を渡ります


不安のない 二人は いつも幸せ


チカチカ(またた)く 星々(ほしぼし)に 見守られ ら~ら~らら




彦と姫の 恋は 何億年 続いているのでしょう


けっして終わることのない 相思相愛の 恋


年に たった一度 七夕の夜の 逢瀬(おうせ)


抱き合っていれば 言葉はいらない


手が触れて 心かよう ()気配(けはい)が 別れの合図


また来年ねと 離れて 次は あなたが渡って来るのね


不安のない 二人は いつも幸せ


チカチカ(またた)く 星々(ほしぼし)に 見守られ ら~ら~らら




彦と姫の 恋は 何億年 続いているのでしょう


けっして終わることのない 相思相愛の 恋


年に たった一度 七夕の夜の 逢瀬(おうせ)


来年のこと 夢のはなし 曇りの日はウフフ


目の奥深く 見つめ合う ()気配(けはい)が 別れの合図


また来年ねと 離れて たまには 橋の真ん中で逢いましょうか


不安のない 二人は いつも幸せ


チカチカ(またた)く 星々(ほしぼし)に 見守られ ら~ら~らら




14、「 優しき(やさしき) 罪人(つみびと)



優しすぎは(つみ) あなた


その優しさを 私への愛と思っていました


あぁ あぁ (つみ)な人


あなたは 誰にでも優しい


私だけを 観ていたのではないのですね


私 心乱(こころみだ)しています 忘れることができません


あぁ あぁ (つみ)な人



 「 比翼(ひよく)の鳥 連理(れんり)の枝 と なれることを願っていました。

   あなたは 誰にでも優しい あぁ 優しき(やさしき) 罪人(つみびと)



優しすぎは(つみ) あなた


その優しさに 錯覚してしまった 私の想い


あぁ あぁ (つみ)な人


あなたは 誰にでも優しい


私だけを 愛したのではないのですね


私 心乱(こころみだ)しています 忘れることができません


あぁ あぁ (つみ)な人



 「 比翼(ひよく)の鳥 連理(れんり)の枝 と なれることを願っていました。

   あなたは 誰にでも優しい あぁ 優しき(やさしき) 罪人(つみびと)




優しすぎは(つみ) あなた


その優しさに ときめいた 私の想い


あぁ あぁ (つみ)な人


あなたは 誰にでも優しい


私だけが あなたの心を満たしたのではないのですね


私 心乱(こころみだ)しています 忘れることができません


あぁ あぁ (つみ)な人





15、「 セピア色の 写真 」



二人が 付き合い始めの頃 内緒(ないしょ)で旅しましたね


ひとに頼んで ツーショット


二人とも 嬉しそうな V サイン


いつしか 別々の道を 歩いていました


ずっと 手帳に (はさ)んで持っています


セピア色に なってしまった (なつ)かしい写真


もう一度 同じところで 撮りませんか




二人が 出会って 間もなく 内緒(ないしょ)で旅しましたね


ひとに頼んで ツーショット


嬉しそうに 腕を(から)めています


お元気ですか 幸せですか 気掛(きが)かりです


ずっと 手帳に (はさ)んで持っています


セピア色に なってしまった (なつ)かしい写真


もう一度 同じところで 撮りませんか




二人が 恋におちて 内緒(ないしょ)で旅しましたね


ひとに頼んで ツーショット


あなたは 恥ずかしそうに寄り添っています


いつしか 別々の道を 歩いていました


ずっと 手帳に (はさ)んで持っています


セピア色に なってしまった (なつ)かしい写真


もう一度 同じところで 撮りませんか




16、「 幸せな 別れ 」



さようなら を 言う日が来ました


君とは たくさんケンカ出来たよ ラララ ラララ~


泣きながら ゴメンネと 抱きしめたい (いと)しい(ひと) 


手を(つな)いで歩く いつものデート道


いつか この道を 歩こうよ ジュニアと一緒に


君の 苗字(みょうじ)とは 今日で さようなら バイバイ バイバイ~


明日から ボクと同じ苗字(みょうじ)で 生きていくんだよ


幸せに向かって 歩けるしあわせだね ラララ ラララ~


Love Love Love Happy farewell Happy farewell Happy farewell・・・




さようなら を 言う日が来ました


ボクは 沢山(たくさん)(うそ)をつき叱られたよ ラララ ラララ~


しょんぼり ゴメンネと 笑って許してくれる (ひと) 


手を(つな)いで歩く いつものデート道


いつか この道を 歩こうよ ジュニアと一緒に


君の 苗字(みょうじ)とは 今日で さようなら バイバイ バイバイ~


明日から ボクと同じ苗字(みょうじ)で 生きていくんだよ


幸せに向かって 歩けるしあわせだね ラララ ラララ~


Love Love Love Happy farewell Happy farewell Happy farewell・・・




さようなら を 言う日が来ました


君を 守るためについた(うそ) ラララ ラララ~


判っているわと 半ベソで キッス (いと)しい(ひと) 


手を(つな)いで歩く いつものデート道


いつか この道を 歩こうよ ジュニアと一緒に


君の 苗字(みょうじ)とは 今日で さようなら バイバイ バイバイ~


明日から ボクと同じ苗字(みょうじ)で 生きていくんだよ


幸せに向かって 歩けるしあわせだね ラララ ラララ~


Love Love Love Happy farewell Happy farewell Happy farewell・・・




17、「 (ゆき) () (ざけ)




お酒がおいしい 心にゆっくり 染渡(しみわた)ります


外は チラチラ 粉雪が 舞っています


タンポポの綿毛のようで (こころ)(なご)みます


今時(いまどき) コタツなんて珍しいと あなたは嬉しそう


熱燗(あつかん)(ざけ)で 雪見しましょうか


この幸せが 続くことを祈ります




お酒がおいしい 心の底まで (ぬく)みます


外の雪は 降り止んだようです


深々(しんしん)と音が するようで 心おちつきます


湯船に浮べた 徳利(とっくり) (さかずき)が ゆらゆら待っています


頭に 手拭(てぬぐ)い乗せて 呑みましょうか


この幸せが 続くことを祈ります




お酒がおいしい 心のしこりが (ほぐ)されます


外は 牡丹(ぼたん)(ゆき)が 次々降ってます


牡丹(ぼたん)の花のようで 心 (おど)ります


今時(いまどき) (まき)ストーブなんて珍しいと あなたは(おどろ)


湯気(ゆげ) 薬缶(やかん)の中に 徳利(とっくり) 入れましょうか


この幸せが 続くことを祈ります





18、「 (ほし) の (またた) き 」



冴え冴え(さえざえ)とした 夜空を 見上げる


ネオンのない草原に 寝転(ねころ)んで 胸いっぱい吸い込む


星々(ほしぼし)は (きらめ)き (またた)く 降り(そそ)ぐ 光の洪水


手を伸ばせば 届きそう・・・届かない なぜ届かない


あなたへの想いに 似ています


この想い いつか必ず届くと 信じています




冴え冴え(さえざえ)とした 夜空を 見上げる


小川の せせらぎ聞きながら 寝転(ねころ)んで 胸いっぱい吸い込む


星々(ほしぼし)は (きらめ)き (またた)く 降り(そそ)ぐ 光の洪水


手を伸ばせば 届きそう・・・届かない なぜ届かない


あなたからの 返事を待っています


この想い いつか必ず届くと 信じています




冴え冴え(さえざえ)とした 夜空を 見上げる


湖上(こじょう)の ボートに 寝転(ねころ)んで 胸いっぱい吸い込む


星々(ほしぼし)は (きらめ)き (またた)く 降り(そそ)ぐ 光の洪水


手を伸ばせば 届きそう・・・届かない なぜ届かない


あなたと共に 笑える(とき)を 待っています


この想い いつか必ず届くと 信じています




19、「 (こい) () (よう)



恋に恋してる 女はいくつになっても


恋は 人を(かがや)かせる キラキラ キラキラと


夫となる人に (めぐ)り合い たくさん(かがや)きました


あなたも(かがや)いています


仲良し (こい)模様(もよう)は 虹色


恋の 輪舞(ろんど)よ ありがとう ありがとう


Thank you happy encounter ・・・




恋に恋してる 女はいくつになっても


恋は 人を(かがや)かせる キラキラ キラキラと


子宝(こだから)にも 恵まれ たくさん(かがや)きました


元気いっぱい (かがや)いています


団欒(だんらん) (こい)模様(もよう)は バラ色


恋の 輪舞(ろんど)よ ありがとう ありがとう


Thank you happy encounter ・・・




恋に恋してる 女はいくつになっても


恋は 人を(かがや)かせる キラキラ キラキラと


(まご)(たち)に (かこ)まれ たくさん(かがや)きました


(にぎ)やかに(かがや)いています


みんなの (こい)模様(もよう)は 星色


恋の 輪舞(ろんど)よ ありがとう ありがとう


Thank you happy encounter ・・・




20、「 (もみ) () (ざけ)



外は 淡く白い(うすぎぬ)のような 雨降り


庭の樹々(きぎ)に 残る葉はない


一本だけ (りん)と (たたず)む (かえで)(べに)(いろ)


弱音(よわね)を はかず 感情を(おさ)え (りん)としていたあなた


あの時の 姿が 思い出されます


あなたを(しの)んで 紅葉(もみじ)(ざけ) 呑んでます


時は 逆行(もどら)ない あああ あああ あああ~




外は 淡く白い(うすぎぬ)のような 雨降り


私の心の樹に 残る葉はない


一本だけ (りん)と (たたず)む (かえで)(べに)(いろ)


心を (あらわ)す言葉がみつからなかった (りん)としていたあなた


あの時の 姿が 思い出されます


あなたを(しの)んで 紅葉(もみじ)(ざけ) 呑んでます


時は 逆行(もどら)ない あああ あああ あああ~




外は 淡く白い(うすぎぬ)のような 雨降り


あなたの心の樹に 葉は残っていますか


一本だけ (りん)と (たたず)む (かえで)(べに)(いろ)


毅然(きぜん)とした あなたに 声が掛けられなかった 弱い私


あの時の 姿が 思い出されます


あなたを(しの)んで 紅葉(もみじ)(ざけ) 呑んでます


時は 逆行(もどら)ない あああ あああ あああ~




21、「 () () () げ (ばな)



ラララ ラララ~春がきたよ ラララ ラララ~


まだ 風は冷たいけれど


道端の 慌て(あわてもの) タンポポが 恥ずかしそうに咲いている


枯れ草に (かく)れて (ふき)(とう)が 仲良く 並んでいるね


如月(きさらぎ) 弥生(やよい) 紅梅(こうばい)(つぼ)みが ほころんで


心 弾む 早春を 告げています ラララ ラララ~




ラララ ラララ~春がきたよ ラララ ラララ~


まだ 風は冷たいけれど


道端の 慌て(あわてもの) 土筆(つくし)んぼが 震えて立っている


枯れ草に (かく)れて ユキノシタが 透明の毛をつけているね


如月(きさらぎ) 弥生(やよい) 白梅(はくばい)(つぼ)みが ほころんで


心 弾む 早春を 告げています ラララ ラララ~




ラララ ラララ~春がきたよ ラララ ラララ~


まだ 風は冷たいけれど


道端の 慌て(あわてもの) 母子(ははこ)(ぐさ)が 仲良く 並んでいるね


枯れ草に (かく)れて 野蒜(のびる)が 細い芽を出しているね


如月(きさらぎ) 弥生(やよい) 沈丁花(じんちょうげ)が 甘く香って


心 弾む 早春を 告げています ラララ ラララ~




22、「 (みず) () の (くに)



雪が消え 蓮華(れんげ)(そう)がゆれる 季節です


仔犬と 一緒に 転げます


水温(みずぬる)み 田植え時


ほっそり稲苗(なえ)が 整列しています 


ゼリーのような (かえる)のタマゴ


畦道(あぜみち)を 仔犬と散歩


お家に 帰ろう




強い陽射(ひざ)し 入道雲が 我が物顔(わがものがお)です


子犬と 一緒に 駆け足です


木陰(こかげ)を 探して 一休み


青々と 育った稲が 風に (なび)きます 


頭上で セミの 大合唱


畦道(あぜみち)を 子犬と散歩


お家に 帰ろう




透明な空気 黄金色(こがねいろ)の 稲穂(いなほ)が みごとです


小犬も 満足そうです


(こうべ)()れた 豊作の 稲田(いなだ)


刈り取りも 間近(まぢか)でしょう


赤とんぼ スーイ スーイ 穂に止まる


畦道(あぜみち)を 小犬と散歩


お家に 帰ろう




23、「 想い(おもい)()



螺鈿(らでん)細工(ざいく) 蒔絵(まきえ)の 文箱(ふばこ)


祖母からもらった 大切な 箱


あなたからの 手紙が 入っていました


生真面目(きまじめ)な 文の (あいだ)から


たぎる想いが 読み取れます


そんな時代が ありました


お元気ですか 手紙は 煙にしましょう




螺鈿(らでん)細工(ざいく) 蒔絵(まきえ)の 文箱(ふばこ)


祖母からもらった 大切な 箱


あなたからの 手紙が 入っていました


(かた)くるしい 文の (あいだ)から


あふれる想いが 読み取れます


そんな時代が ありました


お元気ですか 手紙は 煙にしましょう




螺鈿(らでん)細工(ざいく) 蒔絵(まきえ)の 文箱(ふばこ)


祖母からもらった 大切な 箱


あなたからの 手紙が 入っていました


英語まじりの 文の (あいだ)から


(あつ)い想いが 読み取れます


そんな時代が ありました


お元気ですか 手紙は 煙にしましょう




24、「 光 の (こう) (ずい)



(まぶ)しい とても(まぶ)しい 光に 包まれている


青・緑・赤・黄色・(だいだい) ()(いず)る光


万華鏡(まんげきょう) 光の世界 悩みも 消える


楽園(らくえん)の光 心を(いや)す光


すべての人々(ひと) 夢の世界


光の洪水(こうずい)に 身を(まか)せ こころを開放しよう


青 キララ キララ 赤 キララ キラキララ~




(まぶ)しい とても(まぶ)しい 光に 包まれている


青・緑・赤・黄色・(だいだい) ()(いず)る光


万華鏡(まんげきょう) 光の世界 (つら)さも 消える


(ゆめ)(いろ)の光 心を(いや)す光


すべての人々(ひと) 夢の世界


光の洪水(こうずい)に 身を(まか)せ こころを()きほぐそう


緑 キララ キララ 黄色 キララ キラキララ~




(まぶ)しい とても(まぶ)しい 光に 包まれている


青・緑・赤・黄色・(だいだい) ()(いず)る光


万華鏡(まんげきょう) 光の世界 苦しみも 消える


天国(ゆめ)の光 心を(いや)す光


すべての人々(ひと) 夢の世界


光の洪水(こうずい)に 身を(まか)せ こころを開放しよう


(だいだい) キララ キララ 光 キララ キラキララ~




25、「 (がっ) (しょう)



心を (しば)っていたものが するりと ()けた


やすらか 落ち着き 安心 小さく手を合わせる


世界(このよ)で 大切なもの・・・ あなたとの (きずな)


生きて 生きて 辿(たど)り着いた 心の やすらぎ


(はる)か太古の人々 太陽を 神と崇拝(あがめ)


あなた あなた あなた (いつく)しむ 心を知りました




心を (しば)っていたものが するりと ()けた


やすらか 落ち着き 安心 小さく手を合わせる


世界(このよ)で 大切なもの・・・ あなたとの (きずな)


生きて 生きて 辿(たど)り着いた 心からの 愛


(はる)か太古の人々 太陽を 神と崇拝(あがめ)


あなた あなた あなた 愛される 心を知りました




心を (しば)っていたものが するりと ()けた


やすらか 落ち着き 安心 小さく手を合わせる


世界(このよ)で 大切なもの・・・ あなたとの (きずな)


生きて 生きて 辿(たど)り着いた 心の (ぬく)もり


(はる)か太古の人々 太陽を 神と崇拝(あがめ)


あなた あなた あなた (いつく)しむ 心を知りました







                        









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