♯4.楽しみの歌
お待たせしました。お話はもうすぐ前半を終えます。まだまだ続きますので応援よろしくお願いします。メッセージお待ちしております。
ミーンミーンミーン…
池波の彼女、由衣さんに会ってから1週間。夏は本格的に始まった。
滝田はというと彼女探す気配もなく、ただただ地元の連れと遊ぶ毎日だった。
「暑い…溶ける…」
滝田はコンビニの前のベンチで、相も変わらずタバコを吸っていた。
連日猛暑が各地で相次ぎ、最高気温36度をマークしていた。
「帰るか…」
滝田がベンチから立ったその時だった。
着メロが鳴った。
当時すでに解散してしまっていた19【ジューク】の蒲公英【たんぽぽ】という曲が流れた。
「ん?」
滝田がケータイを取り出して見てみると案の定池波からだった。
【由衣に頼んで飲み会開いてやろうか?】
このメールは後に運命のメールとなる。
【3人で飲んでもつまらん。2人で行けよ】
滝田はつまらんメールを送りやがってと思いつつ返信した。
そして1分もたたないうちに返事は返ってきた。
【由衣の友達も来るんだぞ?しかも彼氏はいないらしい。どうするよ?】
ゴクリ…
滝田は考えた。
いいのか俺…
飲み会に行っていいのかい?
答えは意外とすぐに出た。
【あ、お願いします】
【おっしゃ!じゃあ詳しく決まったらまた連絡するな】
その夜はなぜかドキドキして眠れなかった。
今思えばドキドキするのが早すぎだと思う…
それから2日くらいたったある日。
ようやく池波からメールが届いた。
【よぅ!日時決まったから。
一週間後の水曜日。尼之崎駅前のボーリング場前に12時に集合!いいな?】
すばやく返信。
【任せろ。俺は遅刻が大嫌いな男だ。】
今現在の滝田は遅刻は頻繁にするタイプになってしまっているが…当時もたまに…
まぁさっきのメール内容は嘘をついているわけです。
【都合がいいやつめ!遅刻魔!!当日は遅れんなよ!(>_<)】
さすが幼馴染み。嘘がきかない。
【任せろ】
このメールを送って滝田は地元の連れと遊びに出掛けた。
一週間後の水曜日を楽しみにしながら…
飲み会はまた次のお話で