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ユニヴァース  作者: クモガミ
度重なる出会い
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39/125

説明会①

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


その後、『白霧山脈ホワイト・マウンテン』へ歩き続けて数十分、カレン達一行は日が更に落ちて景色が薄暗くった道中の先を遠目で眺めながら前へと進んでいた。

「う~~~ん、分からないな………どうしてあの時、僕の魔装器まそうぎは突然姿を変えちゃったんだろ?」

歩いている最中、カレンは手に握っている『ガジェッター』を見詰めながら、地下水道で『バトル・マシーン』と戦っていた最中に突然起こったアクシデントの事について思い出し、何故あんな事が起きたのだろうか、理由が分からず嘆いていた。

「カレン、魔装器まそうぎ使いなのに、魔装器について何も知らないの?」

「ああ、こいつは本当に何も知らないと思うぞ。何てったってカレンは田舎者の中の田舎者だからな」

顔には出してはいないが、アイシャは魔装器まそうぎを持っているくせに、魔装器に関しての知識が皆無と思えるようなカレンの言動に困惑するが、ロロはカレンの知識の無さは彼が田舎者であるからと、こじ付けるように教えた。

「カレン、魔装器には『メイン・マナ』と『サブ・マナ』という二種類の動力源が在るって事は、知ってる?」

「へ? 何それ?」

「……本当に何も知れないんだね」

田舎者かどうかは分からないが、カレンは本当に何も知れない事はちゃんとその眼と耳で再確認したアイシャは、込み上げてくる呆れと喉の所まで昇って来た溜息を一先ず抑えて、自分が知り得る魔装器まそうぎに関しての知識を一から教える事にした。

「まずは『コア』を『ガジェッター』に差し込んで、魔装器まそうぎとしての姿を形成させる事を『REGISTレジストINSTALLインストール』、略して『REGIレジINイン』って言うの」

「『REGISTレジストINSTALLインストール』?」

自分の魔装器まそうぎが姿形を形成する時に、良く耳にすると同時に魔装器自身が必ず発する『REGIレジINイン』という言葉が、『REGISTレジストINSTALLインストールという言葉の省略だと知り、そしてそれはどのような意味なのかカレンはもっと詳しく内容を知ろうと説明を聞き続ける。

「『REGISTレジスト』は〝古代語〟で、『形成』と言う意味で、残りの『INSTALLインストール』の『姿形を映し出す』を合わせて、世間は『REGISTレジストINSTALLインストール』の意味を『形を形成して、姿を映し出す』と風に解釈しているの」

「それが、『REGIレジINイン』の意味?」

「あくまで世間ではそう解釈されているだけだよ、今の世代になっても、この言葉の意味はまだ完璧に解明された訳じゃないんだ」

「へぇ~~~~」

今まで、度々耳にしていても理解していなかった『REGIレジINイン』の意味を仮にもようやく知ったカレンは、頭の中で抱え続けている無数の疑問の一つが解消されて、歓喜の声を零した。

「で、次に移るけど、魔装器を『REGIレジINイン』して、姿形を形成した時、最初に現れる姿を『SAFETYセフティMODEモード』と言い、そして『PURGEパージONオン』させた時に現れる、次の異なる姿を『DETROITデトロイトMODEモード』って言うんだけど、これは知ってる?」

「? ?? ???」

「……これも、知らないみたいだね」

一度に意味が分からないもしくは知らない単語が二つも出て、カレンは首を左右に三回傾げるというリアクションを無意識に取ってしまうが、これが幸いしたのか、自分が混乱している事を分かりやすく周り(二人しか居ないが)に伝えた為、説明役であるアイシャにはちゃんとそのリアクションの内容が伝わった。

「いいカレン? まず、『SAFETYセフティMODEモード』は魔装器を『REGIレジINイン』した時に武器としては殺傷能力が極めて低い状態で現れる姿を指すんだ」

「(……〝あの姿〟の事か)」

アイシャの言う、『SAFETYセフティ・モード《モード》』が自分の魔装器が姿形を形成もとい『REGIレジINイン』した時に現れる、切れ味皆無の鈍器みたいな姿をした大剣がそれである事をカレンは記憶の中で思い付く。

「『SAFETYセフティMODEモード』時で殺傷能力が低いのは、魔装器としての力をセーブした状態でもあるからなんだ」

「力をセーブしている? どうゆう風に?」

殺傷能力が低いのは、魔装器としての力がセーブされている事に関係していると聞いたカレンは、その事に疑問を思い、どうゆう風に関係しているのかを問い掛けた。

「剣で例えてみると、『SAFETYセフティMODEモード』は剣に〝鞘〟を付けたままの状態…つまり、『SAFETYセフティMODEモード』時には魔装器の力を『抑えた《セーブ》』する役割を持つ〝鞘〟ようなの部分が存在するんだよ」

「〝鞘〟の部分?」

「魔装器を『PURGEパージONオン』した時に、外れる部分の所の事だよ」

PURGEパージONオン』と言う言葉は『取り外しを行なう』と言う意味であり、カレンはこの言葉の意味だけは、初めて聞いた時から分かっていた。

「! じゃあ……〝あれ〟が〝鞘〟だったんだ!」

魔装器を『REGIレジINイン』した時、最初に形成される、鈍器のように鋭さを持たない大剣の刃の部分から剣背部分までが、魔装器の力をセーブする〝鞘〟の部分でも有る事にカレンはアイシャの説明のお陰で気付く事が出来た。

「〝鞘〟の付いた状態では、武器としての本来の力を発揮できない上に魔装器としての力もセーブされているんだよ」

「成る程……」

例えで言うと、斬る為の剣に鞘を付けたままでは、相手や物を斬る事が出来ず、本来の力を発揮できないとアイシャの分かりやすい解説にカレンは魔装器の『SAFETYセフティMODEモード』時はその類いだと悟る。

「そして、最後に『DETROITデトロイトMODEモード』と言うのは、『PURGEパージONオン』で〝鞘〟の役割を果たしていた部分が外れて、『SAFETYセフティMODEモード』時が解除された後、姿形が変わって、殺傷能力が極めて高くなり、魔装器としての力を完全に解放した状態の姿を指すんだ」

「…それって、僕の魔装器が最初の姿から切れ味抜群の刃になった姿の事を言っているの?」

説明を理解していく内に何となく、アイシャが語る『DETROITセフティMODEモード』が自身の持つ、大剣の形をした魔装器が、鈍器のような刃から鋭い刃に大変身した姿の事を指しているのでは無いかと、カレンは察して尋ねた。

「正解……カレンの言う通り、『DETROITデトロイトMODEモード』はカレンの魔装器で言うと、剣として在るべき鋭さを持った姿の事を指しているんだよ」

「それじゃあ、『DETROITデトロイトMODEモード』が魔装器としての力を完全に解放した状態って、具体的には一体何なの?」

予想が当たっていたので、カレンは次に『DETROITデトロイトMODEモード』での姿では殺傷能力が高くなるのは分かるが、魔装器としての力が完全に解放された状態というのが一体どうゆう物か、具体的に聞いてみた。

「『DETROITデトロイトMODEモード』時では、武器としての殺傷能力向上だけじゃなく、『SAFETYセフティMODEモード』時と比べて、魔装器自体の技の威力が三倍以上に跳ね上がるんだ」

「(威力が上がる? ……もしかして)」

確かに地下水道での戦いの時、『バトル・マシーン』に向かって魔装器自身が放つ『BEAM《ビーム・CANNONカノンをお見舞いしたら、『SAFETYセフティMODEモード』時とは違って、威力が数倍上がっていた事をカレンは心当たりが在る様に思い浮かべる。

「更に聞いた話に因ると、『DETROITデトロイトMODEモード』時の魔装器には持ち主が繰り出す、その魔装器を使っての技の威力も三倍以上に上がるという能力が搭載されているってらしいよ」

「! やっぱりそうなんだ!」

この話で、『DETROITデトロイトMODEモード』時の魔装器は魔装器自体の技の威力だけでは無く、持ち主本人が繰り出す技の威力も上昇する事にカレンは、地下水道での戦いで、大剣を使っての全ての技の威力が上がっていた原因は『DETROITデトロイトMODEモード』状態になっていた自身の魔装器である事ついては、薄々気が付いていたがアイシャの付け加えの説明によって、謎が解けたかのように確信した。

「『DETROITデトロイトMODEモード』時になった魔装器は一般的な武器では太刀打ち出来ない程、強力な物だけど……制限が在るの」

「制限……と言うと?」

「その制限は、最初の方で言った『メイン・マナ』と関係しているの」

「『メイン・マナ』って、確か……魔装器の動力源って言う物の一つだったっけ? それと『DETROITデトロイトMODEモードの制限とどんな関係が?」

遂にここで、『メイン・マナ』に関する話が来て、カレンはまず、アイシャの言う『DETROIT・MODEデトロイト・モード』の制限が、その『メイン・マナ』とどうゆう風に関係を示しているのかを尋ねた。

「さっき話した通り、魔装器は『メイン・マナ』と『サブ・マナ』という動力源、つまり各それぞれの動力源に在る『マナ』で動いているんだ」

「魔装器が『マナ』で動いている?」

魔装器が『マナ』によって動いている事実にカレンは、目を見開いて怪訝そうに聞き返す。

「そう、全ての命の源であり、万物の象徴でもある『マナ』によってね」

「万物の象徴?」

「あ~~~~『水底の洞窟』での時の説明が、少し足りなかったかぁ~~~」

『マナ』を万物の象徴と言われて、もちろん意味が分からず、再度首を傾げるリアクションを取ったカレンにロロは、『水底の洞窟』で自身が説明した『マナ』について、『説明不足』だったと、頭をボリボリと掻きながら話に加わって来た。

「いいかカレン? 『マナ』はこの世界や俺達生物達を生み出し、全て命の源として身体の中に在る存在だけじゃなく、地上には『自然のマナ』と言う普段、目には見えないが確かに俺達の周りや世界中に浮いているように存在していて、環境に命を与え、自然を豊かにする力を持っている存在の『マナ』も在るんだ」

「『自然のマナ』?」

「体内に在る、『マナ』とは違って、自然界にだけに存在する『マナ』の事だ」

魔装器に対して、大きく関わりのある『マナ』に関しての知識を自分も一から教えようと質問責め覚悟で、ロロは乗り出した。

「自然の中で、生まれた『マナ』って事?」

「まあ、〝ある意味〟ではそうだ」

「それじゃあ、命を与えるって?」

案の定、質問の連続を予感させるカレンの問い掛けにロロは怯む素振りを見せる事は無いまま、説明を続行する。

「昔、世界で有名なとある『自然のマナ』の哲学者が唱えた仮説に因ると、『自然のマナ』がそこに在れば、何も無い所でも植物という命を誕生して、そしてその植物は次々と仲間と子供を増やして、やがて森という自然を作り上げるって話だ」

「それが…『マナ』の力……」

話を簡単にすると、『自然のマナ』はそこに存在するだけで、自然が無い所でも自然を作り出す事が出来ると語る、ロロの解説にカレンは『マナ』の偉大さを改めて知った。

「しかし、『自然のマナ』の力はこれだけじゃない! 『マナ』が万物の象徴と呼ばれている理由は、もう一つ在る」

「もう…一つ?」

「『自然のマナ』は火、水、風、光、他モロモロの『エネルギー』に変換できる。万能な『エネルギー体』でも有るんだぜ」

「『自然のマナ』が『エネルギー』に?」

自然を作り上げるとは別に『自然のマナ』を万能な『エネルギー体』と呼ぶロロは、『自然のマナ』の隠されたもう一つの力の話に移る。

「俺やアイシャが魔法を使う所をお前も見ているだろう? 俺達は魔法を使う時、体内の『力のマナ』を消費(変換)させて、傷の治療や氷を出したりする所を………それと『自然のマナ』を『エネルギー』に変換させるのと一緒なんだよ」

「魔法と一緒? じゃあ、僕達の周りに在るって言う『自然のマナ』を消費(変換)すれば、魔法みたいに火や水を出す事が出来るって事?」

「そうそう、大分『自然のマナ』の事が分かって来たな」

『水底の洞窟』で説明不足だったが、魔法と『マナ』ついての関係性を教えられたカレンは、『自然のマナ』も消費(変換)させれば、魔法みたいに何かを生み出す事が出来ると考え付き、ロロは説明の内容を大方理解したカレンに感心する。

「世界中の何処に行っても、目に見えない空気と同じ、地上に必ず存在している『自然のマナ』を変換させれば、火を起こしたり、水を生み出したり、電気を発生させたり等、世間で一般的に使用されている幾つ物の『エネルギー』に変えられる幅広い変換能力と場所を選ばずに存在している事が、『自然のマナ』の一番の特徴なんだ」

「その地上に存在している『自然のマナ』を取り込んで、『エネルギー』として稼働するのが魔装器、この世界で唯一『自然のマナ』で動いている代物なの」

ロロがカレンに『マナ』に関する知識を十分に伝え、話が終わりそうになる見切りの良い所で、さりげなく魔装器の話に移し変え、説明役に戻って来たアイシャ。

「話を魔装器に戻すけど、魔装器は機内に『マナ』を貯存している『メイン・マナ』と『サブ・マナ』という動力源を使い分けて、稼働しているの」

「使い分けているって?」

「まずは、『SAFETYセフティMODEモード』時の魔装器は『サブ・マナ』に貯存している『マナ』を使って、稼働しているんだ」

魔装器は『自然のマナ』を取り込んで、『エネルギー』にして稼働していると話をさりげなく移し変えた時に語ったアイシャは、早速本題の一つでもある魔装器の動力源『メイン・マナ』と『サブ・マナ』についての説明に戻った。

「『サブ・マナ』は『メイン・マナ』と比べて、貯存している『マナ』の量はかなり劣るけど、代わりに常時『自然のマナ』を補充する速度がとても速くて、尚且つ『SAFETYセフティMODEモード』時の魔装器は魔装器自体の技を使っても、消費する『マナ』の量は低コスト並びに調整しやすいようになっているから『マナ』の消費は限りなく少なくし、おまけに例えどれだけ『マナ』を消費しても、『サブ・マナ』は瞬時に『自然のマナ』を大量に取り込んでしまうから『エネルギー切れ』言い換えると、『マナ切れ』を起こす心配は殆ど無いんだよ」

「そうなんだ……」

簡易的に言うと、『サブ・マナ』は『マナ』の量は少ないが、それを補う様に『マナ』を補充する速度が極めて早く、更に『SAFETYセフティMODEモード』時の魔装器自体の技に消費する『マナ』の量は限りなく少ない為、『マナ切れ』が発生する事は無いに等しいらしく、アイシャの説明にカレンは関心そうに呟く。

「次に『DETROITデトロイトMODEモード』時の魔装器は『メイン・マナ』に貯存している『マナ』で、稼働しているだけど、此処は『サブ・マナ』と違って、大分異なる部分が在るんだ」

「異なる部分……それって、もしかして制限と関係が有る物なの?」

「うん、正解」

『メイン・マナ』と『サブ・マナ』の異なる部分には『DETROITデトロイトMODEモード』に在る、制限に何らかの繋がりが在るのではないかと悟ったカレンにアイシャは肯定の言葉を口にした。

「『メイン・マナ』は『サブ・マナ』と比べて、貯存している『マナ』の量は20倍近い量を誇っているけど、『DETROITデトロイトMODEモード』時では魔装器自体の攻撃力と出力が格段に上がるから、それに比例して消費する『マナ』の量も何倍にも増えるし、持ち主が放つ魔装器を使っての技の威力が上昇する能力にも『マナ』を使ってしまうから、『DETROITデトロイトMODEモード』時は非常に『マナ』の消耗が激しいんだ」

「強い力だもんね……何だか分かる気がする」

DETROITデトロイトMODEモード』時での『マナ』の著しい消費を聞いて、大きな力には必ず代償が付き物だと、心の何処で浮かび上がるようにそう思ったカレンは、感傷に浸るような表情で呟いて、一人納得していた。

「しかも、『SAFETYセフティMODEモード』時とは違って、『DETROITデトロイトMODEモード』時での『メイン・マナ』は常時の『自然のマナ』の補充が出来なくなってしまう上に、〝その状態〟を維持するだけでも『マナ』を消費してしまうの」

「(異なる部分って、この事か!)」

「そして、『DETROITデトロイトMODEモード』時で、『メイン・マナ』の『マナ』を使い切ってしまうと、魔装器が自動的に『RETURNリターンPURGEパージ』して、強制的に『SAFETYセフティMODEモード』に戻ってしまうの」

RETURNリターンPURGEパージ』とは『取り付ける』と言う意味で、カレンはこの言葉の意味も、初めて聞いた時から分かっていた。

「! まさか、あの時…!」

SAFETYセフティMODEモード』と『DETROITデトロイトMODEモード』の異なる部分が判明した直後に、『メイン・マナ』の『マナ切れ』で起こる現象を聞いたカレンは、『バトル・マシーン』戦の戦いの途中で、何故自身の魔装器が勝手に状態(姿)を変えたのか、その理由は『メイン・マナ』の『マナ』が切れて、アイシャの言う通り強制的に『SAFETYセフティMODEモード』に戻されたからだと確信した。

「成る程……と言う事は、今話した内容が『DETROITデトロイトMODEモード』時の制限なんだね?」

「うん、さっき話した通り、『メイン・マナ』は『DETROITデトロイトMODEモード』時を維持するだけでも『マナ』を消費してしまうから、『マナ切れ』を少なくする為にも、『REGIレジINイン』中での戦闘時以外はなるべく『SAFETYセフティMODEモード』を維持した方が良いよ」

カレンが知りたかった魔装器の勝手な変貌の理由と制限を教えたアイシャは助言として、戦闘の時以外は『SAFETYセフティMODEモード』を保つ様にと促す。

「僕の魔装器、あの時(地下水道)の戦いで一度『マナ切れ』して、『SAFETYセフティMODEモード』に戻っちゃったけど、また『DETROITデトロイトMODEモード』に出来るかな?」

「大丈夫、『REGIレジINイン』していなくても、『ガジェッター』が常時『自然のマナ』を取り込んで、『メイン・マナ』の『マナ』を自動的に補充してくれているから、ある程度『マナ』を補充したら、また『DETROITデトロイトMODEモード』に移行する事が可能だから、心配はいらないよ」

『メイン・マナ』の『マナ』を使い果たして、『DETROITデトロイトMODEモード』が解除されたので、もう一度なれるかどうか心配そう尋ねるカレンにアイシャは、魔装器は『DETROITデトロイトMODEモード』以外の状態の時なら、自動的に『メイン・マナ』の『マナ』を補充する上に、『マナ』を一定量回復出来れば、もう一度、形態変化は可能だと教える。

「そっか、分かった……あれ? でも『メイン・マナ』の『マナ』が『SAFETYセフティMODEモード』から『DETROITデトロイトMODEモード』に移せる位の量が溜まっているかどうかは、どうやったら分かるんだろう?」

ここでカレンにある疑問が浮んだ。それは『DETROITデトロイトMODEモード』に移行する為に必要な『メイン・マナ』の『マナ』がどれ位貯存されているかを、どうすれば調べる事が出来るのかであった。

「それなら、どの魔装器の『ガジェッター』に付いている、丸い〝水晶〟のような物を見れば良いんだよ」

「水晶?」

水晶のような物と言えば、剣の取っ手のような形をしている『ガジェッター』の剣格部分に在る、宝石のような輝きを持つ綺麗な碧い結晶しかないと思ったカレンは、手に持っている『ガジェッター』の剣格部分に視線を向ける。

「『ガジェッター』に付いている水晶のような物は、『メイン・マナ』の『マナ』を貯存している量が分かる、『ランプ』と呼ばれる計測器なんだ。その『ランプ』の色の輝きが『マナ』の量を指していて、『ランプ』の色の輝きが、輝けば輝く程『マナ』の量の多さを示して、それとは逆に『ランプ』の色の輝きが、暗ければ暗い程『マナ』の量の少なさを示しているんだよ」

「あっ! 少し輝きが戻っている!」

自身の『ガジェッター』に付いている水晶もとい『ランプ』をじっくりと眺めながら『ランプ』の秘密を知った直後に、カレンは『ランプ』の色である綺麗な碧い色が少し輝きを取り戻している事に気付いた。

「『ランプ』の色の輝きが完全に失うと『メイン・マナ』が『マナ切れ』した事を意味するから、『DETROITデトロイトMODEモード』時では『ランプ』の事にも気を配って」

「うん、分かった。そうするよ!」

「付け加えてと言うけど、『マナ』という『エネルギー』によって稼働している魔装器は、何時でも無尽蔵に近い『自然のマナ』を取り込み続けているから、壊れる事以外、機能停止する事はほぼ不可能なんだ」

「へぇ~~そうなんだ……アイシャもロロと同じ、何でも知っているんだね!」

魔装器について大体の知識を伝えたアイシャは、そろそろ説明が終わるので付け加える形でアドバイスを送り、カレンは何でも色々教えてくれるアイシャに、ロロと同じ物知りだと感心して、褒め称える。

「これぐらいの知識と情報なんて大した事ないよ。何てったって魔装器に関しての情報は今となっては世間で一般的に公開されているぐらいだからね」

「…知らなかった」

「……カレンって、魔装器を持っているのに本当に魔装器の事なんて全然、何も知らないんだね? もしかして、その魔装器は最近手に入れたばっかりなの?」

魔装器使いなのに魔装器の知識に関しては皆無のカレンにアイシャは不思議に思って、その魔装器は最近になって手に入ったばかりの物ではないかと、詮索するように尋ねた。

「あ~~うん、そうなるね」

「……なら、仕方ないか」

『最近に手に入れた?』という質問にカレンは詳しい事情を話さずに肯定してしまい、アイシャは魔装器を手に入れたのが最近なら知識も情報も乏しいと推測し、カレンの常識知らずも兼ねて仕方のない事だと判断する。

「話は終わったか、二人共?」

長い説明が終盤を終えたところで、長い間一人外野に取り残されたロロは痺れを切らしたように二人に話の終わりを問い掛けた。

「うん、大体の事は伝え終えたよ」

「アイシャ、色々教えてくれてありがとう!」

「どういたしまして」

大方、魔装器に関しての情報と知識を伝えられ、知りたかった事のついでに魔装器の事も学んだカレンは、教えてくれたアイシャに感謝を述べ、それに対してアイシャは、慎ましく感謝の言葉を受け取った。

「一応、俺も途中で『マナ』ついて、教えてあげたんだがな」

「ああ、そうだったね! じゃあ、ロロもありがとう!」

「(……ついで扱いかよ!)」

自分にも感謝の言葉を貰おうと促そうとしたロロであったが、カレンの自覚の無い、おまけ扱いの感謝の言葉に、心の中で静かに突っ込みを入れた。

「そういえばさ、ロロ」

「ん? なんだよ?」

不意に話し掛けて来たアイシャにロロは以前と同じく、意外そうな顔で聞き返す。


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