表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/39

乙女の花園

ここはアディストリア城の「乙女の花園」と呼ばれるうら若き乙女達がお茶会を開く庭園の一部をそう呼んでいる。



日本では女子会ともいうが…、今はエヴァンナと静華と侍従達が芝生の上に敷物を敷いてピクニックのような感じで午後のお茶を楽しんでいた。



辺りは薔薇の花が色とりどりに咲き乱れて、花の香りが辺りを包んでいた。



「最近の執筆活動はどうでしょうか?」


愛らしい声でエヴァンナは静華に言った。



「そうねぇ、イマイチなのよ~!あの魔族の美人さん達みたら、いろいろとね……思い付いてそればっかり考えちゃうの」



「シズカ様、その思い付いたものとは?」


「皆に猫耳付けてみたり、コスプレしたら…何が似合うかなとか♪」



「猫耳に、コスプレとは?」



「ああ、エヴァ様、コスプレは知らなかったね。コスプレの総称はコスプレイヤーって言って、アニメやマンガのキャラに成りきることで、例えばエヴァ様が忍術学園の制服を着て見たところを妄想して下さい」



エヴァンナは妄想してみた。



(らん○郎様の着ているあのお召しものを私が……、)



「まあ、なんて素敵なことなんでしょう!」



アディストリア公国の王女はまた新たな世界を見いだした瞬間であった。




「そうでしょう!コスプレには色々なジャンルがあって制服ものや擬人ぎじん化ものもあってこの間の新作とか♪」



「『砕幽鬼さいゆうき』ですわね。私、とても感動しましたわ」



砕幽鬼さいゆうき』はジュリエット・シャーロックこと鈴木静華の最新作であり、元々は人間で鬼になってしまった三蔵が旅の通りすがりに500年間、岩に幽閉されていた猿の悟空を岩を粉砕して助けて、人間に戻る為に西に向かうというとある物語のパロディを書いたのだ。



これもアディストリア公国の腐女子会のメンバーには大変好評で絶賛発売中である。



「猫耳は擬人化の1つで私の国でも一番身近なものなんですよ」



「まあ、私もコスプレというものをもっと知りたいですわ」



「そうですよね、ぜひともやってみるべきですよね。いひひっ♪」



「そうですね。うふふ♪」



これが「乙女の花園」のうら若き乙女達のお茶会の様子であった。



この会話が元で後に男の魔族が巻き込まれるのは、すぐ目前であった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ