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笑われ者

キーンコーンカーンコーン!!

前半の座学終了の鐘が鳴る。


ほとんど内容が入ってこなかったが、

まぁ、後で復習すれば何とかなるという淡い気持ちを抱きながら、

賢雄は教科書を机の中に入れる。


ところが、しまい終わったと同時に蜂から肩を叩かれ、紙を目の前に出される。


『先生と長部智さんの二人と何かあった?』


やはり来ると思っていた。

この件に関しては鉢だけでなく、

『五法』の人たちも気になっていそうな素振りをしていた。

そして賢雄は蜂から渡されたペンを使い、紙に書いていく。


『別に何もないよ。心配してくれてありがとう。』

『けど明らかに様子がおかしいよ?

 ペアとして話してもらわないと........』

『..........分かった。けど、途中で逃げないでくれよ?』


賢雄は事のすべてを書き始めた。



ー数分後ー



ぷしゅーという音が鳴り、蜂がぶっ倒れる。

その蜂を起こしながら、紙に書く賢雄。


『大丈夫?』

『こっちのセリフだよ。えっ、もう何?分かんなくなってきたんだけど......』

蜂の目を見ると、漫画で困ってるキャラがよくやる

目がぐるぐる回っているみたいになっていた。


するとガタッという音がドアから鳴り、段ボールを持った先生が入ってくる。

しかし、それはいつも知っているあの怕維人眼帯ではない。


目測170センチくらいの女だった。

その女は教卓の前に立ち、全員がいることを確認してしゃべりだす。


「失礼、私は七里ペアの代理で来た、小早川新美こばやかわにいみという。

 七里とは、私がサポートとしてやらせてもらっている。

 もちろん私もここの先生だ、困っていることがあったら聞いてくれ。」


とても厳格感があるしゃべり方に空気が冷やされ全員が鎮まる。


[この人が.......怕維人先生のサポート.....]


「みんな気になっているであろう、私のペアについてだが.......早退という形をとった。

 今朝見て割った通り、あれで一日の職を全うするのは厳しいという判断だ。」


これを聞き、一気に冷汗が背中を伝う賢雄と夕夏。

とても自分たちがやりましたといえる空気ではない。


「........確かこの時間は得物配布だったな。

 もちろん、行動にもサポートにも与えられる。

 推薦者だがあらかじめ言っておくが、得物とはこれだ。」


すると新美は段ボールに手を突っ込み、あるものを取り出す。


「........初心者用のハンドガンタイプ...........オートマチック、9mm×19弾の銀弾か.......」


段ボールの中から出したのはハンドガン。

新美も中身は知らなかったらしく、じっと眺めている。

その色は黒く、とても偽物には見えない感じだった。

しかし、一人を除き全員が落胆する。


なぜならハンドガンを完璧に使えるように各家庭で鍛えられているから。

専攻というくらいだから、もっと特殊なものが出てくると思っていた。

七人がそう考える中、賢雄が大声で叫ぶ。


「えっ⁉..........銃⁉」


全員が賢雄を見る。

その当事者である賢雄は顎が外れるほど開いた口がふさがらない。

それはそうだ、賢雄は得物という言葉を知らなかったため仕方のない。


「あぁ、すまないな。服部。お前はあまり事情を知らないと七里から聞いている。

 いきなりこんなものを見せるが、お前たちにはこれを扱えるようになってもらう。

 では、配布する一列に並べ。」


そういわれるなり賢雄以外は何の抵抗もなく列に並ぶが、賢雄は恐る恐る並ぶ。

そしてついに自分が手に取る番になる。

賢雄はまるで生々しいものを手に置かれたように顔を引きながら席に戻る。

しかし、戻るときある人物が声をかけてくる。


「お前、弾が入ってない銃にビビるとか何考えてんだよw」


笑いながら馬鹿にするように言ってきたのはあの赤髪、吾車晋也だった。


「えっ?」

「お前、えっ?じゃねえよ。なんでそんなんをビビるやつが推薦されてんだよw」


それは俺も知りたいと思いながらも賢雄は言う。


「.........うん。なんか暴発しそうでさ、怖くない?」


賢雄のその言葉に空気が死ぬ。


「「「「「.........ぷっ、はっはっはぁ!!」」」」」


死んだ空気を生き返らせたのは『五法』達の笑い声だった。


「ぼ、暴発?はは、マジでやめてw、おなか痛いわ~w」


そこのリーダー格の吾車が腹を抱える。


「そろそろいいか、お前ら?」


そこに新美の声が突き刺さる。

全員が鎮まると、新美は賢雄に声をかける。


「服部、暴発はしないから安心しろ、そして席につけ。」

「は、はい.........」


座ろうとしようと席に戻るときもクスクスと笑い声が聞こえる。

不快感を感じながらも席に座ると、新美が『五法』に向けて話す。


「いいのか?お前らは()()()()()()()()()()()?」

「あぁ、俺ら?先生、俺ら『五法』ですよ?」

「............そうか。では、射撃の訓練へと進むことにする、体育館に集合しておけ。」


新美はそう言うと、颯爽と教室から出て行った。

そして、この空間は再び静寂を帯びた。


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