間話 とある生徒会員の議事録 後編
吉澤ひとみーー彼女は前生徒会長の使徒だった。
ある時には、遅刻生徒であり、全校生徒の前で彼女から処罰を受ける役目。
またある時は、彼女を煽り生徒たちに、彼女の絶対政治を見せつけるサクラ。
その正体は、盲目的な崇拝者である。
「⋯⋯貴方の目的はなんなの」
「はわわ。 な、なんのことですか? 私はただの役員ですよ」
「⋯⋯そう。 じゃあ、対してたことないのね、貴方の崇拝するか⋯⋯」
「⋯⋯小童如きが、我が神子様を侮辱するなよ⋯⋯潰すぞガキ」
「怖いですね。 ⋯⋯それで、なにを企んでいるんですか使徒さん?」
「ちっ! ⋯⋯かの神子様は神になられた。 しかしだ、有象無象どもは愚かなことに神子様の存在ごと、抹消するという愚行を犯した。 これは、許し難き大罪だ! 私は誓おう⋯⋯神子様の復活を此処に⋯⋯」
上を見ながら叫ぶ彼女ーーその目は狂っていた。
「あ、そう。 勝手にしたら。 せいぜい私の邪魔はしないでよね」
「貴様が、我が神子様の邪魔をしなければな⋯⋯」
私は生徒会室を後にした。
ーー終わってる。 この学校は、もう既に終わっているわ。
私は窓に目をやる。 そこには、生徒会長と副生徒会長がいた。
なにをやっているのか気になった私は、近づいて様子を伺う。
「⋯⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯⋯⋯⋯」
どうやら、お互いに言葉を交わさず、ただ側にいるだけらしい。 なにもせずにぼーっとして、なにが楽しいのかしら? 理解不能ね。
そう思っていたら、副生徒会長の方が動き出した。 その足取りは重い。 なにか嫌なことがあるのだろうか? これからの時間なんて、家に帰ってご飯を食べるぐらいだろう。
残ったのは生徒会長だけ。
彼女は目に涙を流しながら、佇んでいるだけだった。




