部活を設立しよう!
14、部活を設立する
『ようこそ! のんびり推活部へ』
「ことねと、委員長。 いつの間に仲良くなったの?」
「ことね様! 今からでも、遅くありません! ここから離れましょう! 奴は腹黒です!」
「男は俺だけか⋯⋯これが俗に言うハーレムなのか?」
『そして、こちらが、顧問の今川先生で~す』
「今川で〜す。 よろしく!」
「なぜですの! 今川先生! 目を覚ますのですわ!」
「大丈夫よ! 美羽ちゃん! 先生は正常だわ」
「そんな! ⋯⋯ですわ⋯⋯」
ーーオーバーリアクションするね、ミウミウ!
ますますマスコットの素質があるよ!
私が今川先生と出会ったのは、この前のこと。
私はゲー⋯⋯勉強が忙しくて、徹夜したから、睡眠不足になってしまったんだ。 先生にお願いして、ふらふらになりながら、保健室に向かうとーー
「あら? 顔色が悪いわね⋯⋯寝不足かしら?」
「⋯⋯はい。 そんな所です」
「どうして夜更かし、したの?」
「⋯⋯えっと。 勉強しててですね⋯⋯」
「ふーん」
「ははは」
「⋯⋯まあ、いいでしょう。 夜更かしは程々にね。 委員長さん」
「ありがとうございます」
ーーと言うことがあったのよ! うんうん。
それで「顧問になって」ってお願いしたら「いいわよ」って答えてくれて。
本当にありがとうございます! 今川先生!
『みんなでのんびり、活動しようね~』
「ちなみに活動内容は、帰宅して推活です!」
「『それ! ただの帰宅部!』ですわ!」
私は笑いました。 作戦成功! 見事、部活を創設することに成功するのでした。
15、クラブの活動を帰宅部と同じにする
「⋯⋯と言うことですから、よろしくお願いします。 先生」
「⋯⋯倉石。 川端様が、入っているなら断れないか⋯⋯いいだろう、許可する」
「やった!」
さすが、ことね姫! 万歳! 私は渋顔の先生の前でガッツポーズを取るのであった。
さあ! こうしてはいれないわ! 今日は新作ゲームをするぞ!
「これでよかったのかしら?」
「はい、今川先生! ありがとうございます!」
「なぜ、そこまで、彼女に肩入れするの?」
「だって、面白いじゃないですか! ⋯⋯現に彼女は俺の期待に応えてくれました。 おそらく次は⋯⋯」
「生徒会長選挙ね」
「俺達は今回は、噛ませ犬になりますよ。 だって 彼女が生徒会長になったら、面白くなりそうだから」




