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倉石瑞稀と100のやりたいこと  作者: Masa(文章力あげたい)
文化祭編

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間話 とある生徒会員の議事録 前編

 「⋯⋯これにて生徒会会議を終了します。 お疲れ様でした」


 会議が終わった。 覇気のない生徒会長の合図で解散された、私は忌まわし気に役員の顔を見た。

 

 生徒会長は一年の時、独裁者である前生徒会長の工作により、不登校だったらしい。 しかし、特例を許され復学。 そして、なぜか生徒会長に就任した、解せない。


 私がひと学年上だったら、生徒会長は私がなったはずだ。 それどころか、前生徒会長の独裁を許さなかった。


 「凛ちゃん。 どうしたの?」

 

 不意に声をかけられた私は、声の主のピンク髪の少女を睨む。 貴方の姉がこの学校の救世主だからって、調子に乗らないでよ。


 「⋯⋯お嬢様。 帰宅準備が整いました⋯⋯」

 「⋯⋯あ、わかりました」


 彼女に声をかけたのは、生徒会副員長である。 しかし、上級生でありながら、下級生である彼女を敬っていた。 そして、それを気まずそうに対応する、彼女の様子。 私だったら舞い上がるでしょうね。


 まあ、こんな女に跪かれても嬉しくないか。 まったくこの女からは野心が感じられない。 それどころかまるで、ただ生きているだけの様である。


 生きがいとか、楽しいこととか願望がないのかしら?


 無欲なんですね、つまらない人。

 

 「じゃあね、凛ちゃん」


 そう言うと、去っていく二人。 同じ家に住んでいるらしく、副会長がお世話係として、彼女たちの面倒を見ているらしい。 あんな辛気臭い先輩と一緒にいたら、私だったら気が滅入るね。


 「はわわわ⋯⋯」


 そして、もう一人いる彼女も上級生だ。 今、慌しく片付けをしている。 生徒会長は、すでに帰っていた。 どうやら、必要最低限なことをしているだけであり、まったく生徒会長としての役割に、志しがある訳ではないようだ。


 「お疲れ様でした。 吉澤先輩」

 「あ、お疲れ様です! 凛ちゃん」


 彼女が私に優しく微笑む。 


 ーーまったく、この生徒会は終わっているわね。



 

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